ここ数年人気のペットカフェ。
中でもフクロウカフェは、普段お目にかかる機会の少ないフクロウとふれあえる!という事で大きな話題を呼びましたね。
そんな人気者のフクロウとミミズク。
その違いは判りますか?
今回はそんなフクロウカフェをさらに楽しむ為に、フクロウとミミズクの見分けるポイントをご紹介します!
目次
フクロウとミミズクの違い
実は同じ?
最初に分類学上から見てみますと、フクロウの分類は「鳥綱フクロウ目フクロウ科」。
一方のミミズクも「鳥綱フクロウ目フクロウ科」。
つまりフクロウとミミズクは「鳥綱フクロウ目フクロウ科」の同種ということになります!
分類学上では同種となりますが、フクロウとミミズクには外見の相違点があるので、見分けることは可能です。
見分けるポイントは「羽角(うかく)」!!
ミミズクの頭部には、耳のような「羽角(うかく)」という飾り羽があります。
「羽角」があるミミズク 「羽角」がないフクロウ
フクロウとミミズクの間には他の外見での特徴差はありません。
そのため頭部にある耳のような箇所で見分ければいいということになります。
「羽角」とは?
「羽角」は耳と呼ばれることもありますが、実際には羽毛の束ですので耳のように集音するような機能はありません。
では「羽角」は何のためにあるのでしょうか?
実はまだわかっていません。
現状では遠くからだと葉に見えるように擬態している、というのが有力な説の一つとなっているそうです。
ちなみに本物の耳は側頭部の目の高さの位置にあり、羽毛の中に隠されていますよ。
名称から分かるフクロウとミミズクの違い!
名前に「ズク」と付くのがミミズク
「アフリカコノハズク」「コミミズク」「トラフズク」「ジャマイカズク」
これらミミズクの仲間には「~ズク」で終わる名前が付いています。
名前が分かっているのであれば、フクロウかミミズクかはすぐに判断がつきますね!
漢字であらわすミミズク
フクロウは漢字で「梟」ですが、漢字でミミズクはどのように書くのでしょうか?
「木菟」「木兎」「鵩」「鶹」「鵂」「角鴟」「鴟鵂」「耳木菟」「耳木兎」
実はこれらは全て"ミミズク"と読みます。
二番目にある「木の兎」と書いて「ミミズク」は、「羽角」を兎の耳に見立てているようで特徴をとらえていますね。
例外としてのフクロウとミミズク
羽角の有無と名前の末に「ズク」が付くかどうかでフクロウとミミズクが区別できると前述しましたが、実際には例外種も存在します。
シマフクロウ
北海道に住む日本最大種のフクロウには、「羽角」があります。
アオバズク
インドから日本にかけての広範囲にわたって生息しています。
夏季に中華人民共和国、日本、朝鮮半島で繁殖をし、冬季は東南アジアへ移動し越冬します。
そんなアオバズクには「~ズク」と名前が付いていますが、「羽角」がありません。
英語から見るフクロウとミミズク
英語ではフクロウとミミズクをどのように区別しているのでしょうか。
英語だとどちらも「owl」
フクロウは「owl」。ミミズクは「horned owl(角のあるフクロウ)」や「eared owl(耳のあるフクロウ)」と呼ばれてもいます。
ですがミミズクのみを表す言葉はありません。
英名を見てみると・・・
「eurasian pygmy owl」はスズメフクロウ
「boreal owl」はキンメフクロウ
「white-faced scops owl」はアフリカオオコノハズク
「short-eared owl」はコミミズク
となっています。
このように必ず「owl」が入っていますので、英語圏ではフクロウとミミズクで特段区別はしていないようです。
フクロウとミミズクの見分けのポイント
・ミミズクには「角羽」と呼ばれる耳のようなものがある
・名前が「~ズク」で終わっていたらミミズク
・シマフクロウやアオバズクといった例外種もいる
・英語ではフクロウもミミズクは同字単語「owl」
以上が、フクロウとミミズクを判断するポイントです。
例外もありましたが、違いは分かりやすいですね!