「オセロ」と「リバーシ」は実は違うゲーム!その違いはなに?起源とともに紹介!

「オセロ」と「リバーシ」、この2つが実は別のゲームであることをご存知でしたか?

ボードゲームの大定番でもあるこの2つ。アプリやパソコンゲームなどでもたくさんの種類があり、誰もが1度はしたことがあるのではないでしょうか。

今回はそんなオセロとリバーシの具体的な違いをその起源と共に解説していきます!

オセロとリバーシは別物!

結構、衝撃の事実ですよね!緑色の盤に、丸い白黒の駒。一体何が違うのか全く分かりませんよね。私もてっきり人によって呼び方が違うだけで同じものと思っていました。

そんな「オセロ」と「リバーシ」の起源から迫ってみたいと思います!

オセロ

まずはオセロの意外と知られていない歴史にびっくりです!

オセロは日本生まれ

オセロは、まさかの日本生まれ!ちょっと意外ですね。名前的にも海外から渡ってきたものかと思ってました…。

考案したのは長谷川五郎さんという男性で、中学生の頃に終戦直後でモノがなく、囲碁の碁石を使って何かできないかと考えたのが始まりだそうです。

囲碁のルールが全然わからなかったそうなので、「相手の石を挟んでとる」というルールになったみたいです。まだ今のオセロとは違いますが、原型はこの頃に出来上がりました。

「オセロ」は商品名

その後、長谷川さんが大人になった頃に、自家製の駒を使って現代と同じルールや駒のオセロを考案しました!

当時長谷川さんが勤めていた製薬会社の社員さんに試してもらったところ、ルールが解りやすいと大好評!取引先だった病院関係者にも勧めてみたところ、患者さんのリハビリにも使えそうだとこれまた大好評!

これに手ごたえを感じた長谷川さんは、おもちゃメーカーに商品化できないかと直談判します。その結果、オセロは商品化され瞬く間に広まりました!

オセロは「オセロ」という名前で商標登録されています。つまりオセロはゲーム名でもあり商品名でもあるのです。

商標問題で"オセロ"が使えないため「リバーシ」表記

「オセロ」が商標登録されているということは、他のメーカーが好き勝手に「オセロ」と言う名前で商品を出せないということです!

最初は"オセロ"という名前で出していたけれど、商標登録に引っかかることを考慮して名前を変更することもあったそうです。では他のメーカーがオセロをゲームとして出すときにはどうしていたのでしょうか?

なんと、「リバーシ」という名前で出していたんですね。

この一連の流れで「オセロ=リバーシ」というイメージがついてしまいましたが、オセロとリバーシは別物です!次でご紹介します。

リバーシ

お次はリバーシについての説明です。

イギリス生まれのゲーム

日本生まれのオセロに対し、リバーシはイギリス生まれです。

1870年にジョン・モレットが考案したアネクゼイションというボードゲームを改良して、1883年にルイス・ウォーターマンがリバーシを生み出しました。リバーシは1888年に商品化され早い段階で日本にも輸入されました。

実はオセロより歴史は古い

1888年に誕生したことからわかるように、実はリバーシの方がオセロよりも歴史が古いんです!

こんなに似たゲームがオセロより昔からあるってことは…何か関係があるのでしょうか?ちょっぴり気になりますね。

気になるそんなオセロの起源について次でご紹介します!

オセロの起源はハッキリしない?

オセロの起源については、発案者の長谷川さんの発言が一度変わったことにより、少しハッキリしません。

リバーシを参考にした説

1つ目の説が「オセロはリバーシを参考にして作られた」という説です。これだけ似ているとたしかにそう思ってしまいますよね。

発案者である長谷川さんも最初は「オセロはリバーシを改良したゲームである」、「オセロはリバーシを参考にして作った」と公言していました。

しかし、この後ややこしいことになります…。

長谷川氏が独自に生み出した説

当初「オセロはリバーシを参考にして作った」と公言していた長谷川さんですが、2000年ごろから急にその発言を撤回し、「自分が中学時代に考案した囲碁を簡単にしたルールである挟んだ碁を取るというゲームがオセロの起源であり、完全にオリジナルである」と主張を始めました。

その後からは日本オセロ連盟も同様の主張を続けています。なんだか不思議な感じですね。

ルールの違い

起源を解説したところで、次はルールの違いを解説していきます!

見た目での分かりやすい違いは色です!オセロは駒が白黒で盤面が緑であることに対して、リバーシはそれらの色が定まっていません。

これはびっくりですね!リバーシもオセロと同様に白黒と緑だと思っていました。

初期配置

オセロは、盤の中央4マスに黒の駒を右上として白黒2つずつ、合計4つの駒を交差に配置してスタートとなります。誰もが見たことのある基本的な初期配置ですね。

それに対し、リバーシはこれまた自由です。一番最初は中央の4マスであればどこに駒を置いても良いのです。

パスに関して

オセロには「パス」があります。打てるマスが全くない時はパスとなります。何回でもパスはできますが、打てるマスがあるときは必ず打たなくてはなりません。

しかしリバーシには「パス」がありません。打てるマスが無くなった時点でゲーム終了となります。

盤面

盤面にも大きな違いがあります。オセロは盤面のマス目が8×8と決まっているのに対し、リバーシは盤面の大きさや形など何も決まっていないのです。

リバーシは本当に自由でルールらしいルールがなかったのですね。

石の数

盤面の違い、マス目が違うことからもわかるように、石の数も違います。

オセロと違い、リバーシには石の数の制限がありません。マス目が自由なのですからしょうがないですね。

まとめ

元々は生まれた場所や時代も全く違う2つのゲームですが、商標登録による関係で同じゲームだと思われていたんですね!

呼び方が違うだけの同じゲームと思われていたオセロとリバーシですが、まさかこんなに違うものだとは思いませんでした。「オセロとリバーシが違うゲーム」というのはあまり知られていないので、ドヤ顔で自慢出来る知識ですね!(笑)

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