チンパンジーが凶暴って本当?かわいいだけじゃないチンパンジーの一面!!

2019.8.23


動物園の人気者のチンパンジー。ショーでは賢い姿や愛嬌のあるしぐさ、多彩な芸で楽しませてくれますよね!

そんなチンパンジーが実は凶暴な動物と呼ばれているのはご存知でしょうか?かわいいだけじゃないチンパンジーの持っている意外な一面をご紹介します!

チンパンジーの生態からみる凶暴さ

出典:YouTube

チンパンジーとはどんな動物なの?

チンパンジーはセネガルからコンゴ民主共和国、ウガンダ、ルワンダ、タンザニアとアフリカ大陸中央部に生息しています。主に木の上で生活をしていますが、地表に降りてきて活動することもあります。全身を黒い毛で覆われていますが顔面や手先などにはあまり毛が生えていません。

雑食性で果実を好みますが、種子や花に葉や樹皮などの植物から、イノシシや小型なサルにリスといったほ乳類、蜂蜜や昆虫といったものを食すそうです。分類学上は哺乳網霊長目直鼻亜目ヒト科チンパンジー属の類人猿です。ヒト科とあるように人類に近い種で、人類とチンパンジーはなんと6~800万年前までは同じ種の生物だったそうです!

チンパンジーは20~100頭の群れを組み行動しています。この群れは数匹程度の集団が合流や分離するいわゆる離合集散を繰り返すことでできています。集団構成には規則性は無く、変わらないのは母親と独り立ち前の子供の組み合わせだけだそうです。成長したメスは群れを離れ別の群れに合流するそうですが、オスは基本的に群れから離れず父系社会を形成しているのがチンパンジーの群れの特徴だそうです。

凶暴化した大人のチンパンジーの行動

凶暴性の高い行動1

チンパンジーは他の群れとの仲がよくないです。よくないどころか群れの仲間たちで他の群れを襲い、場合によっては殺しあうことさえあるそうです。その際は一匹が群れや集団から離れたところを複数頭で襲うことが多いそうです。

凶暴性の高い行動2

群れの中でも雄同士は仲がよくなく、複数の雄が結託して別の雄を襲い、群れから追い出すこともあるそうです。しかも場合によっては群れのリーダーさえ追放対象にするそうです。

凶暴性の高い行動3

チンパンジーの特徴として独自の「子殺し」の習性があります。雄が他の群れを襲った際にその群れの幼獣を襲う。雄が同じ群れの幼獣を襲う。雌が同じ群れの他の雌が生んだ幼獣を襲うといったパターンが観察されているそうです。ライオンの場合、自分とは血のつながっていない幼獣を「子殺し」することで雌を強制的に発情期にさせ、自分の子供を妊娠させるためと考えられています。しかしチンパンジーは特定のパートナーを持つ習慣がないため、雄には自分の子供かどうかを判断できません。そのため、ライオンなどが行う「子殺し」とは意味合いが違うと考えられていますが、現在のところ理由はわかっていないそうです。

凶暴性が伝わってくる動画

チンパンジーの凶暴性を紹介してきましたが、実際にその気性の激しさが分かる喧嘩しているチンパンジーの動画を紹介します。

動画はこちら


身体能力が高く知能も優れているチンパンジー

チンパンジーの知能

チンパンジーは頭のいい動物としても知られていますよね!チンパンジーは生活するに際して道具を使うことがあります。例えばシロアリの塚に蔓や細長い茎といった細長い植物を差し込むことで植物に噛みついたアリを捕まえて食します。固い木の実を石の上に置き、それを違う石で上から叩くことで割り中身を食べるという光景も目撃されているそうです。また複数の道具を使うことで蜂蜜を採集している姿も観察されています。このように道具を使いこなす知能を持っているチンパンジーは脱走事件を起こすことが多いです。例えば日本では1989年の京都大学霊長類研究所では「アイ」と「アキラ」が人間が鍵を使用する姿から使い方を理解し、自分たちで鍵を開けて脱走しました。

チンパンジーの知能の高さが分かる動画

スタートと同時に表示が隠された数字を順にタッチしていくという記憶問題を難なく回答していくチンパンジーの「アユム」の姿でその知能の高さが分かると伝わるかと思います。ちなみにこの「アユム」は上記で紹介した鍵の使い方を学んで脱走した「アイ」と「アキラ」の息子です。

動画はこちら


チンパンジーの身体能力

オスの成体で体長85cm、体重40-60kgとされています。後ろ足のみで立った場合の高さは130cm~140cmほどになるそうです。人間より小さいですが、身体能力はすさまじいものがあります。例えば握力は200~300kgほどあるそうです。脚力にも優れその跳躍力は3~4mもあるといいます。

人を襲ったチンパンジー


優れた知能と身体能力を持ち、本来凶暴な気性のチンパンジーが悲しいことに人間を傷つける事件も起きています。

ブルーノによる襲撃殺人事件

2006年、アフリカ大陸西部にあるシエラレオネ共和国のタクガマ動物保護区域で雄のチンパンジーは現地人を殺害し、その一部を食し逃亡し、いまだに捕まっていないそうです。この痛ましい事件の犯人ともいうべきチンパンジーの名前はブルーノ。1988年に弱々しく小さかった時に保護されました。しかしその後は成長を続け、事件前には体長は180cm、体重は90kgと他のチンパンジーの倍ほどの大きさになりました。事件は、アメリカ人を乗せたワゴン車をブルーノが襲撃。拳で車のフロントガラスを割り、運転手だった被害者を引きずり出してその体を地面に叩きつけることで失神させました。その後も残忍な方法で被害者を痛めつけた後に顔面をむさぼり殺害したといいます。その後、現地では警察や兵士による捜索が行われましたがブルーノは捕まえられていないそうです。さらに、この事件の前にブルーノは保護されていた施設を脱走しています。施設の人間の行動を見て開錠方法を学んだことで、複数ある鍵を自分たちで開け逃亡したそうです。知能の高さと残忍なまでに凶暴なチンパンジーの気性が組み合わさりこの悲惨な事件は起きたようです。

パンくんによる事件

チンパンジーの凶暴さから発生した事件は日本でも起きています。2012年9月16日、熊本県阿蘇市の阿蘇カドリー・ドミニオンでショー公演終了直後、舞台袖にいた女性の飼育研修生に襲い掛かり重傷を負わせた事件が起きました。この事件はバラエティ番組で人気を博していたパンくんが起こした事件として、当時話題にもなりました。チンパンジーは成長すると筋力と共に獰猛な性格になる習性があります。その習性が突如めばえて起こしたものなのではないかと考えられているそうです。

チンパンジーと似ている類人猿との比較

ゴリラ


哺乳網霊長目直鼻亜目ゴリラ属に分類されるゴリラは霊長類最大の体格を持っています。アンゴラ、ウガンダ、ガボン、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、赤道ギニアなどの中央アフリカに生息しています。小規模な群れで生活をし、植物食を好む雑食で、握力は500kg、腕力は推定2tともいわれる非常に高い身体能力を持っています。チンパンジーと似たような性質を持っていますが、性格は真逆でいたって温厚だそうです。

オランウータン


哺乳網霊長目直鼻亜目オランウータン属に分類されるオランウータンはインドネシアのスマトラ島北部とマレーシアのボルネオ島の熱帯雨林に生息しています。基本は単独で生活をしていますが、集団を形成することも報告されています。ゴリラやチンパンジーほどしっかりとした群れではないですが集団生活も行うと考えられているそうです。オランウータンもまた木の上で生活をし、枝を渡ったりするので握力が発達しており、400~500kgあると考えられているそうです。顔の横にあるヒダヒダの部分「フランジ」があるのは強い雄の証であり、「フランジ」を持つ雄同士では敵対的ですが、「フランジ」を持つ雄は持たない雄に対しては非常に寛容だそうです。

ボノボ


チンパンジーに非常に近い種で直鼻亜目ヒト科チンパンジー属の仲間です。外見もチンパンジーと近しく、ピグミーチンパンジーとも呼ばれています。コンゴ民主共和国中西部に生息している固有種になります。雄は産まれた群れに留まり、雌は成長すると別の群れに移動するといったチンパンジーと同じ父系社会を構築していますが、チンパンジーとは違いボノボ同士での闘争を嫌います。

まとめ

チンパンジーはかわいい動物園の人気者というイメージが強いですが、成獣のチンパンジーはかなり凶暴だったんですね!飼育下でも危険な事件をいくつか起こしているのには驚きました。ただ見た目だけで判断してかわいい!で済ませてはいけないようです。逆にゴリラやオランウータンの場合はおとなしい性格だそうですし、本当に見た目だけではどんな動物かはわからないですね!!

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出典:YouTube(Chimps Hunt and Eat A Monkey | Trials Of Life | BBC Earth)/ YouTube(Crazy Chimps Fighting at the LA Zoo (with a big stick)!)/ YouTube(Movie: Masking task (Ayumu, 9 numerals))

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