聞いたことがあるという人も多いかもしれない、ゴリラの正式名称(学名)。「ゴリラゴリラゴリラ」なんてコミカルな名前だなんて聞いて、思わず笑っちゃった人も少なくないのでは?
でも、こんな都市伝説みたいな学名、本当なんでしょうか?ゴリラの正式名称や、知られざる生態について解説します!
目次
学名は本当にゴリラゴリラゴリラ!
ゴリラゴリラゴリラになった由来
気になるゴリラの正式名称ですが、実は本当に「ゴリラゴリラゴリラ」というんだそうです。でも別に、単純に「ゴリラ」を3回重ねているわけではないんです。
元々は地球上のゴリラは1種類しかいないと考えられており、「ゴリラゴリラ」がゴリラ全体を指す学名とされていました。ですが、ゴリラの中に3つの種類があることが発見され、その中の1種類「ニシローランドゴリラ」を指す学名が「ゴリラゴリラゴリラ」とされたんだとか!
ゴリラゴリラがゴリラ全体を指す
現在では「ゴリラゴリラ」がゴリラ全体を指す学名とされています。
「ゴリラの学名はゴリラゴリラゴリラ」という説が有名になったのは、世界で最も多いゴリラの種類がニシローランドゴリラだからだそうです!
地球上のゴリラは現在4種類
現在地球上に生息しているゴリラは、4種類とされています。4種類をさらに大きく2つに分けて、「ニシゴリラ」「ヒガシゴリラ」とされています。
ニシゴリラ
出典:Wikipedia
ニシゴリラはヒガシゴリラに比べると、若干体格が小さいのが特徴。
ニシローランドゴリラ(学名:ゴリラゴリラゴリラ)
ニシゴリラの1亜種「ニシローランドゴリラ」はゴリラ4種の中で最も個体数が多く、約95,000頭。オスの立ち上がった時の大きさは1.8m程度。体重は200kg。
クロスリバーゴリラ(学名:ゴリラゴリラディエリ)
もう1亜種の「クロスリバーゴリラ」は、個体数が非常に少ないゴリラ。世界でもわずか250~300頭程度しか残っていないと考えられています。大きさはニシローランドゴリラより体長で10~15㎝、体重は2~30㎏大きいですが、ヒガシゴリラに比べると若干小さいです。
ヒガシゴリラ
出典:Wikipedia
ヒガシゴリラにはマウンテンゴリラ・ヒガシローランドゴリラの2亜種がいます。ニシゴリラに比べて体長が大きく、毛色が濃いのが特徴です。
マウンテンゴリラ(学名:ゴリラゴリラゲリンベイ)
マウンテンゴリラはアフリカ中央部のウガンダ、ルワンダ、コンゴ民主共和国にまたがるヴィルンガ山地にわずか約650頭ほどしか存在が確認されていません。マウンテンゴリラの名称は有名ですが、世界中の動物園等の人間の飼育下には1頭もいません!
ヒガシローランドゴリラ(学名:ゴリラゴリラグラウエリ)
ヒガシローランドゴリラの生息数は正確にはわかっていないそうですが、数が少ないことは明白です。ニシローランドゴリラは世界中の動物園などで見ることが出来ますが、ヒガシローランドゴリラはコンゴ共和国の森林でのみ確認されています。リーダー格の雄、いわゆるシルバーバックの体重は225㎏以上と、ニシローランドゴリラに比べるとかなり大きいです。
知られざるゴリラの生態
握力は500kgにもなり、200kg以上ある大型の個体も多いゴリラ。その仕草や力強さ、大きさから獰猛なイメージが強いですが、実はとても繊細な生き物でストレスなどによってお腹を壊してしまったりすることも少なくないそうです。
胸をボコボコと叩く荒々しいドラミングも、実は争いになりそうな状況を丸くおさめるための平和的行動なのだとか!意外と優しい心を持った、繊細な生き物なんですね。
詳しいゴリラの生態については、『ゴリラが愛おしく思える!ゴリラの知られざる生態の図解が解りやすい。』をチェックしてみてくださいね!
ゴリラは“気は優しくて力持ち”
パワーは最強だけどとっても優しい
腕力は非常に強いゴリラですが、性格はとっても優しいのが特徴。既にお話したように神経質でお腹を壊しやすいだけでなく、群れで生活している中で一番強いオスがメスや子どもを身を挺して守ったり、子ども同士のケンカを仲裁したりもするそうですね。まさに、“気は優しくて力持ち”といった感じです。
とっても賢いゴリラは手話もできちゃう?
とっても優しいゴリラは、実は知能も高く賢い生き物と言われています。IQは平均70~95と言われており、日本人の平均的なIQが100ということからもかなり賢いことがわかります。
中には、手話を覚えて人間とコミュニケーションを取ったり、子猫を我が子のように可愛がったりするゴリラもいるようです。
・手話で会話できる奇跡のゴリラのココが考える“死”とは何か?
・手話ができるゴリラのココ。44歳の誕生日に新しい猫を迎えてごきげん♪
【まとめ】ゴリラの正式名称は本当にゴリラゴリラゴリラ!
思わず笑っちゃう、ゴリラの正式名称(学名)「ゴリラゴリラゴリラ」。でもこれにはちゃんとした理由があるんですね。
意外と知らない一面がたくさんあるゴリラ。私たち人間が思っている以上に、奥深い生き物なのかもしれませんね!
他にもゴリラに関する記事があるのでぜひご覧ください。
・なんという包容力!東山動植物園のイケメンゴリラ「シャバーニ」がたくましい腕枕クッションに!
・雨宿りするゴリラたち、その行動がまるで傘を忘れてしまった人たちみたい
・動物園でゴリラの柵の中に転落した子供をゴリラが助けた貴重映像
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出典:Wikipedia