世界一重い硬骨魚「ウシマンボウ」ってどんな魚?最大の記録は2.3トン!しかも千葉

2019.10.4


世界一重い魚と聞いて、みなさんはどんな生き物を思い浮かべるでしょうか。実は意外なことに世界一重い硬骨魚はウシマンボウだと言われています。あまり大きなイメージがないかもしれませんが、実は超巨大!

そこで、ここでは硬骨魚最大の記録を持つウシマンボウの生態について迫ってみたいと思います。調べれば調べるほど巨大。その威風堂々と海を漂う姿は海の王様と言っても過言ではありません。



ウシマンボウ


マンボウは聞いたことがあるけれど、ウシマンボウについては聞いたことがないという人がほとんどなのではないでしょうか。ここからはマンボウの意外な事実を絡めてウシマンボウについて解説します。

マンボウ属は3種


マンボウの種類は以下の3種類。

  1. マンボウ
  2. ウシマンボウ
  3. カクレマンボウ

マンボウには3種類がいると研究で解明されており、1つがシンプルにマンボウ、そしてもう2つがウシマンボウとゴウシュウマンボウです。それぞれ種類が同じだと思われていたのですが、実は違う種類のマンボウだったことがわかっています。

ただ、近年の研究により、ウシマンボウとゴウシュウマンボウは同じ種類だったことが解明されています。実はマンボウ、かなり見分けがつけにくい生き物。当初はマンボウの種類も2種類と言われました。

しかし、2017年に新たにDNA解析で発見されたマンボウもいます。そのマンボウは今まで隠れていた存在ということもあってカクレマンボウと名付けられたのだとか。それゆえ、マンボウは3種類いると言われています。ただ、海は深海も含めると宇宙よりも解明されていない部分が多く、他の種類のマンボウがいる可能性も大いにあります。

マンボウじゃないよウシマンボウだよ!


マンボウという種類で見ればウシマンボウもマンボウに属する生き物なのですが、厳密にはマンボウではなくウシマンボウです。もうわかりづらいのですが、正式に種類が異なるため、マンボウとウシマンボウという2つの生き物がいるという解釈が正しいと言えます。




2.3トンのウシマンボウ


マンボウは水族館のものだとそこまで大きくない個体もいるのですが、海を漂う個体の中にはかなり巨大なものもいます。その重さはなんと脅威の2.3トン……まさに海の巨大生物!

2018年9月にギネス認定


その巨大生物が水揚げされたのは1996年のこと。しかも日本の千葉県。当時はウシマンボウではなくマンボウとして認識されていたものの、研究によってウシマンボウということがわかりました。

そして2018年の9月にギネスに認定され、硬骨魚で最も重い身体を持つ生物として記録されたのです。ギネスにも掲載されるその風格は、ダイバーにとってエイに次ぐ夢でもあります。

マンボウ3種の違い


マンボウには3種類あると解説しましたが、正直素人が見ればどれも同じです。しかし、生物学的にはマンボウとウシマンボウ、そしてカクレマンボウがいるため、それぞれ区分がしっかり分かれています。

マンボウ


一般的に日本で言われるマンボウというのは、日本近海にいるグループAに属するマンボウだと言われています。

マンボウは舵鰭と呼ばれる尾びれが波打っている姿が特徴となっており、全体のフォルムがシュッとしています。また、円錐形の鱗を持つ身体をしており、先端が棘状になっているのが特徴です。

ウシマンボウ


ウシマンボウはマンボウとは異なり、区分としては日本近海にいるグループBの個体として知られています。

ウシマンボウは頭の上部分が突出しているのが特徴で、ナポレオンフィッシュのようなコブがあります。また、顔の下部分も突出しており、独特な形状をしていることが多いです。ちなみに尾びれは他の個体に比べて丸くなっています。また、鱗が長方形なのも特徴ですね。

カクレマンボウ


カクレマンボウは南半球にいるグループCに区分され、未だに研究が続けられているのですが、解明されていない部分が大きいです。

カクレマンボウは尾びれに1つ凹みがあり、ハートを横にしたような姿をしているのが特徴です。また、目の上部分が隆起しており、他のマンボウに比べてキリッとした表情に見えます。鱗は円錐形ですが、先端が丸い個体がほとんどです。

実は美味しい


マンボウは未だに未知の部分が大きく、正直調べてもわからないことがまだまだたくさんあります。専門の水生生物学者であっても、マンボウの生態についてはわかっていないこともあるくらいです。しかし、そんなマンボウ……実はとても美味しいと言われています。

日本でも一部地域ではよく食べる


日本でも一部地域ではよく食べることがわかっており、日本でも今後主流の食材となるかもしれません。ただ、マンボウ自体が貴重な存在ということもあり、食用として出回ることは考えにくいです。

食べているところはあくまでも昔から続く文化に近いです。それこそクジラを食べる日本の文化に近いものなのかもしれません。

台湾では一般的に食べられている


一方、台湾では一般的な家庭でも食べられることがあります。台湾の人がすべてマンボウを食べるのかと言えば違いますが、海に囲まれている台湾ではよくマンボウも水揚げされることがあるのです。

そのまま捨てるということはなかなかできないため、台湾では食用として食べる地域も数多くあります。

生態が謎な不思議な奴


マンボウはそれぞれ種類ごとに違いがあるのですが、その特性についてはわからないことが多いです。学者でもわからないことが多いため、生態も謎が多い不思議な奴なのです。

ネットではいろんな噂がされる奴


そんなマンボウにはネットで様々な説が飛び交っています。しかし、その説の中にはあまり信用できないものも多いです。よく言われるのが「マンボウはすぐに死ぬほど弱い生き物」というものや「もともとはプランクトン」というもの。これらは

最弱説


マンボウは天国に一番近い生物と呼ばれるほど弱いと言われます。実際にかつての記録では着水の衝撃で死に至ったという記録があるほど、とてもデリケートな生き物だと言われているのです。

ただ、ジャンプする様子は目撃されるものの死に至ることは稀。むしろジャンプしたとしてもその着水の勢いで死ぬということはほぼありません。

その一方で卵は約3億個ほど産卵するが、生き残るのは数匹のみとも言われています。これも統計を取っているわけではないため定かではないですし、実際にはもっと生き残っている可能性もあります。

その他、方向転換できずに障害物にぶつかって死ぬと言われることもありますが、実は方向転換できちゃいます。直進しかできないと言われていますが、尾びれを使ってバックすることもできる器用な奴なのです。
傷などには弱く神経質なところは事実ですが、それは他の水生生物と同様なので、最弱と呼ぶほどでもありません。

プランクトン説


マンボウはその特異な姿から、分類上はプランクトンに含まれるという説が流れていることもあります。しかし、実はフグの仲間です。分類上で言うのならフグ目マンボウ科マンボウ属に分類されています。

最近いろいろわかってきている


マンボウは生態も未だに解明されていないのですが、最近では深海で発見されることもあるなど、生息域はかなり広いと考えられています。あの巨体でありながら深海の水圧でも潰されないのは不思議としか言えません。

逆に深海ではなく海面に出てきて日光浴をすることもあります。太陽光を浴びるために浮上してきて、身体を横にして太陽を浴びている姿がいくつか報告されています。一説によると身体に付着したバクテリアやプランクトンを太陽光の熱で消毒するためだと言われていますが、これも謎に満ちたままです。

今後の研究でさらに解明が進めば、この謎の生き物の正体がわかってくるかもしれませんね。それが楽しみでもあります。

まとめ


マンボウはまだまだわからないことだらけの不思議な奴。種類だけでも3種類が発見され、今後はさらに違うマンボウが見つかるかもしれません。深海に生息していることがわかった以上、特殊なマンボウがいてもおかしくはありません。

その優雅な姿からは想像もできないほど溢れる謎の数々。地球上に存在するこの未知の生物について、これからさらに研究が進むことを願っています。

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