「タコス」と「トルティーヤ」の違いは、日本の「寿司」と「白米」のような関係!?

メキシコ料理の大定番といえる「タコス」。
しかし、トルティーヤと呼ばれるものもあったり、その他にもナチョスやブリトーなどなど・・いろいろありすぎて正直どれがどれだかわかりません!

そこで、ここではメキシコ料理のタコスとトルティーヤの違いについて解説していきます。
他にも有名なメキシコ料理をご紹介しますよ!!

メキシコの主食トルティーヤ

トルティーヤは、メキシコにおける主食的立ち位置にある食べ物です。
欧米で言うところのパン、日本における白米のような立ち位置とも言えます。

このトルティーヤというのは、小麦粉もしくはすりつぶしたとうもろこしの粉から作られる薄焼きパンです。

トルティーヤを使った料理はたくさん

日本でも白米を使った料理はたくさんありますよね。
代表的なものでも卵かけご飯や炊き込みご飯など、ある食材と組み合わせて1つの料理にすることが多いです。

メキシコでもトルティーヤだけで食べるというよりは、それを使った料理が多いです。
詳しくは後述しますが、代表的なものとしてはタコスやナチョス、ブリトーなどがあります。

タコスはトルティーヤを使った料理のひとつということになるので、日本では寿司が白米を用いた料理の一種だという関係と同じということになります。

トルティーヤ料理の代表格「タコス」

 

メキシコにはトルティーヤ料理がとても多く、その中でもタコスはその代表的な料理の1つです。
メキシコはメキシコシティやカンクンなどで訪れる人も多いですが、現地にはそんなタコス料理を提供する店がたくさんあります。

タコスはこんな料理

タコスは、トルティーヤ生地の上に様々な食材を乗せて食べる料理です。
サルサソースをかけたりライムを絞ったりすることもあります。

具材となるものの種類は非常に豊富。
牛肉を小さくカットしたサイコロステーキとハーブを合わせたり、蒸した豚肉と玉ねぎを合わせたり。
シーフードやサボテンの仲間が具材となることもあります。

起源はなんと6000年前!

タコスの原型は、メキシコの中央高原にあった農耕集落の先住民の食事が根源にあると言われています。

その先住民は携帯食としてトルティーヤを作り、中に塩で茹でた豆や唐辛子などを入れて食べていました。
その後、トルティーヤを主食とするマヤ文明やアステカ文明が繁栄を極め、タコスなどの料理がより確立されていったのです。

当時は豆や唐辛子の他、ウサギや七面鳥、昆虫などを入れて食べていました。
しかし、スペインが1519年から入植すると、一気に豚肉や牛肉、羊肉が具材として使われるようになりました。

それに合わせる形で、彩り豊かな野菜も取り入れられるようになっていきました。

TEX-MEX(テクス・メクス料理)

19世紀頃、アメリカのテキサス州でメキシコ料理の影響を強く受ける風潮が見られました。
その結果、メキシコ風アメリカ料理が広まっていくことになります。

それを現地ではTEX-MEXと呼んでいます。

これらは本場のメキシコ料理ではなく、独自に改良されたアメリカ料理という事になります。

実は日本人がメキシコ料理だと思っているものの多くはTEX-MEX

日本人の多くがメキシコ料理と聞いて考える料理の多くが実はTEX-MEXだったりします。
ここからは、日本ではメキシコ料理だと思っているTEX-MEXについて見ていきましょう。

ハードシェルタコス

 

タコスに良く似ているのがハードシェルタコスと呼ばれる料理です。
これはU字に曲げたトルティーヤをパリパリに焼いたものに、ひき肉やレタスを入れる料理となっています。

具材に関して特に決まりはなく、トマトやチーズを入れてアレンジすることも。
口に入れた瞬間にパリパリのトルティーヤの触感があり、具材と絡み合って極上の味わいとなります。

TEX-MEXの代表料理の1つで、アメリカには本場のハードシェルタコスを出す店も多いです。

ナチョス

 

ナチョスはトルティーヤチップスを砕き、そこに肉類や野菜類を入れ、溶かしたチーズをかけたもの。
ナチョスと呼バレることも多いですが、実は単体だとナチョといいます。

シーズニングやトッピングとして使われるのは牛肉や鶏肉が多く、そこにチリコンカンやハラペーニョなどを入れてスパイシーに仕上げるのもTEX-MEXの特徴ですね。
実はタコスも複数形で、単数形だと現地ではタコと呼ぶことが多いです。

ブリトー

 

ブリトーもタコスの仲間だと思われていますが、実は正式にはタコスではありません。
ブリトーは、小麦粉で作った白いトルティーヤに豆類や米類、肉類を入れたものです。

メキシコやアメリカではサワークリームやチーズを入れることもあります。
日本のコンビニで親しまれているブリトーともまた少し違う料理です。

メキシコ料理は魅力的

タコスをはじめとしたメキシコ料理。
実はその多くは、TEX-MEXと呼ばれるアメリカ料理です。

肉や野菜をふんだんに使っているため、口の中でそれぞれの食材が溶け合い、見事に調和しています。
豪快な料理に見えますが、実は丁寧な下準備や繊細な味付けをされた料理も多くあります。

まとめ

日本人が思っているメキシコ料理と言えばタコスですよね。

トルティーヤはメキシコにおける主食となるすり潰したトウモロコシの粉や小麦粉から作る薄焼きのパンです。
日本で言う白米に相当します。

ちなみに、メキシコ料理だと思われている料理にはアメリカ料理のTEX-MEXも多くありますよ!

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