
日本人なら一度は口にしたことがあるであろう、日清のカップヌードル。
日清食品の創業者である安藤百福とその妻・仁子(まさこ)の半生をモデルにした朝ドラも人気を集めていましたが、そのドラマ内で話題になったのがカップヌードルに入っている「謎えび」の存在です。
そしてその正体は「プーバラン」というエビなんだとか。今回はそんな「プーバラン」について見ていきましょう。
目次
謎エビの正体は「プーバラン」

プーバランは、インド西海岸、マレーシア、フィリピン、インドネシアなどのインド太平洋に分布するエビで、河口域や川にも生息しており、食用として広く流通しています。
全長は最大125mmほどで、生きている個体は半透明の殻に甲皮と腹部を中心に赤色の小斑点があり、車海老などより少し小さいイメージのエビです。
ピンクエビ、カダルエビという別名もあります。
カップヌードルのエビとして有名

安藤百福さんはカップヌードルを開発した際、高級感がありめでたいとのことから、エビを具材に採用しました。
そして60種類以上のエビを試してプーバランを選んだそうです。
カップヌードルの具材のひとつが「謎肉」と呼ばれていることもあって、プーバランは正体を知られていないことも相まって「謎エビ」と呼ばれることもあります。
実は高級エビ?
カップヌードルの具材として採用されたプーバランですが、昭和47年当時の価格は1キログラムあたり4,500円もする高級食材だったようです。
フリーズドライという当時独特の製法との相性がとても良かったから採用されたそうですが、味に対する開発者のこだわりを感じますね。
注意!ネットで出回る画像は偽物も

カップヌードルに入っているエビの名前は長い間一般には謎だったためか、様々な憶測がありました。
その中でもオキアミ説がありました。インターネットでプーバランの画像としてオキアミの画像が紹介されていることもありますので、ご注意ください。
謎エビの正体は昆虫の幼虫に色をつけたものなんていう根も葉もない噂さえありました。
実際のプーバランはオキアミよりも大きく、見た目も歯ごたえも全く異なります。
もちろん昆虫でもありません。
まとめ
カップラーメンの定番にして世界初のカップ麺であるカップヌードル。
その具材には、「謎エビ」とも呼ばれるエビが入っています。
その正体は、「プーバラン」という東南アジアに生息するエビなんだろうですよ。