ウニの漢字は3種類!「雲丹」「海栗」「海胆」の違いが分かりますか?

2019.10.26


とろ~りと甘くて、頬張ると独特な磯の香りが口の中いっぱいに溢れるウニ。お刺身や寿司ネタとしても人気の海の宝物で、「ウニ大好き!」という人も多いのではないでしょうか。

でもこのウニには、漢字で書く時「雲丹」「海栗」「海胆」という、3つの書き方があることはご存知ですか?今回はなぜ3種類も漢字が当てられているのか、その違いや使い分けについて解説します。



ウニの漢字は3通りある


「ウニ」とか「うに」とか、普段の生活の中ではひらがなやカタカナで表記されていることが多いウニ。スーパーや魚屋さんの店頭でもあまり漢字は見かけない印象がありますよね。

でもウニにもしっかりと漢字があって、しかも3通りもの書き方があるんです。その中でも「雲丹」という書き方はたまに見かけることがありますが、その他の漢字を自分で使っているという人は珍しいかもしれませんね。

「雲丹」「海栗」「海胆」という使い分けには、実は明確な違いがあって気分で使っていいというものではないので、この際しっかりとその違いを覚えておきましょう!




加工されているか生ウニか


3つの漢字の中で一番見覚えのある「雲丹」という書き方は、加工された状態のウニを指して使う漢字です。これに対して「海栗」「海胆」の2つは、加工される前の状態のウニを言います。

生食用としてあの薄い箱にキレイに並べられたウニは、ミョウバンで加工された雲丹で、新鮮な獲れたてのウニの殻を割った中身は海胆です。ちょっとややこしい気もしますが、その理由がわかれば「なるほど~、納得!」となりますよ。

海胆と書くのは


ウニの中身に使う


海胆の字は加工していないウニの中身について言う場合はこちらの漢字を使います。

私たちが食べているのは、ウニの殻の中にあるオレンジ色の部分ですが、これはウニの生殖体です。ちなみにウニはオスでもメスでも生殖体の見た目はほとんど同じなので、オスかメスかの見分けはとても難しいそうですよ。

肝のようなので胆と書く


このオレンジの生殖巣の部分が生物の肝に似ているので、「海胆」と書くようになったという説が有力です。

胆と肝はどちらも大切な内蔵のことですね。栄養がぎゅっと詰まっている部分なので、ウニは味が濃厚で栄養豊富なのでしょう。

海胆の使用例


・海で獲れたての海胆を海水でサッと洗って食べるのが旨いんだよ
・海胆は殻から外すとすぐに溶けちゃうんだよね

海栗と書くのは


栗に似ているから海栗と書く


海栗と書くのも生のウニについてですが、こちらはまだ殻をはずす前の状態を表します。

あのイガイガの見るからに痛そうなトゲに包まれている様子は、栗とよく似ていますよね。ですから海の栗ということで、海栗と書くのだということです。当然、殻を外してしまったらもう海栗ではなく海胆に変化します。

海栗の使用例


・この前ダイビングしたら、あちこちに海栗が転がっていたよ
・海栗を勝手に取ると漁業権侵害罪で訴えられるよ
・うちの海女のおばあちゃんは、素潜りで海栗を取る名人なんだ

雲丹と書くのは

 

食品加工されたもの


お寿司屋さんで軍艦巻の上に鎮座している、あのいかにも美味しそうな身が雲丹です。

雲丹というのは、殻から外した生殖体をミョウバン水で洗って箱に詰めたものや、塩漬けの加工品などに使う漢字です。私たちにとって一番馴染みのある形のウニが、雲丹というわけですね。

なぜ雲丹という漢字を用いるのかいうと、昔中国では医食同源の思想で、栄養価の高いものを「雲丹」と呼んでいたのだそうです。ウニも栄養価が高いので、雲丹と呼ばれていて、それが日本にも渡ってきたのだとか。この漢字だけ中国から来たというのも興味深いです。

雲丹の使用例


・あそこのウニ丼には雲丹がどっさり乗っていて圧巻なんだ!
・折りに1粒1粒がきれいに並んだ高級な雲丹を、独り占めして食べてみたいなぁ
・この季節になると雲丹のクリームパスタが食べたくなるの

ちなみにのウニトリビア

出典:wikipedia.org

日本はウニの消費世界一


魚介類が大好きな私たち日本人ですが、ウニの消費量は世界一なのだそうです。なんと世界のウニの9割は日本人が食べているという話もあります。日本のようにウニを好んで食べる国がそれほど多くないというのも理由の一端ではあるかもしれませんが、やっぱり日本人はウニが大好きなんですね。

国産のウニは高級食材で、消費量の多くを海外からの輸入に頼っている日本。養殖技術も世界一と言われるほど高いのですが、それでも国内では消費をまかないきれていません。いつか国内産のウニを、リーズナブルなお値段で食べられる時代が来るといいですね~。

大きなウニは30cmもある


一般的なウニの大きさは6cmから12cmですが、中にはハリの長さが30cm以上もあるウニもいます。ガンガゼというウニの一種で、ハリは細くて鋭く簡単に突き刺さります。その威力はウェットスーツやグローブをも貫通して皮膚を突き刺すほどです。

しかもガンガゼのハリには毒があり、刺されると腫れて激しく痛みます。さらに細くて折れやすいので、皮膚の中に残って何日も痛みます。残ったハリはいずれ溶けて無くなりますが、恐ろしいですよね。ひどい場合は筋肉の麻痺や呼吸困難を起こすこともあるそうです。

漁獲量1位はチリ


ところでウニはどこで一番獲れているかというと、漁獲量第1位はチリです。チリは南北に長い海岸線を持ち、水産資源が豊富で日本にもたくさんの海産物が輸入されています。そういえば有名な回るお寿司屋さんチェーンでも、定期的にチリ産のウニ祭りなどをしているのを目にしますよね。

2位はロシアで、3位が日本。2014年度世界のウニ漁獲量ランキングによると、日本の8,053トンに対してチリは32,343トンものウニが獲れています。なんとも羨ましい限りですね。

まとめ


いかがでしたか?ウニは海中で生きているときと地上に上がって殻を割られたとき、そして塩漬けなど加工されたときで漢字が変わるなんて、ちょっとおもしろい特徴があったんですね。

何気なく食べていたときには(・・・というほど簡単には食べられないような高級食材ではありますが)、雲丹なのか海胆なのかなんて、意識したことはありませんでしたが、今度ウニを食べるときには、トリビアとして披露してみてはいかがでしょうか。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
出典:Wikipedia(ガンガゼ)

この記事を気に入ったらいいね!しよう
      
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加