世界で最も辛いトウガラシの種類は?辛さがハバネロの10倍ってホント!?

2019.10.28


日本では2004年に発売したスナック菓子「暴君ハバネロ」の発売以降、今日まで続いている激辛ブーム。寒い冬も暑い夏でも一年を通して激辛料理が人気を博しています。

そんな中でも辛さの象徴とも言えるトウガラシは世界中で開発されており、日本はもちろん世界中の辛いモノ好きを虜にしています。

では、現在世界で最も辛いトウガラシはどのような種類なのか、どれほど辛いのかをご紹介します。



トウガラシの辛さとは


トウガラシは中南米を原産地とする香辛料です。現地では紀元前6000年頃から使用されていましたが、ヨーロッパ人のアメリカ大陸進出以降世界中に広がりました。

日本には戦国時代に伝わってきたとされており、文献上で最も古い記録は1542年にポルトガル人宣教師のバルタザール・ガゴが、現在の大分県、豊後国の大名「大友義鎮(おおとも よししげ)」に献上したのがはじまりと言われています。

トウガラシの辛さを数値化した「スコヴィル値」


スコヴィル値(SHU)は1912年にアメリカの化学者、ウィルバー・スコヴィルによって考案された「スコヴィル味覚テスト」で測定されるようになった唐辛子の辛さを計る単位です。

正式にはスコヴィル辛味単位というスコヴィル値の測定法は、カプサイシンが含まれたトウガラシの溶解物を、5名ほどの被験者が辛さを感じなくなるまで砂糖水で薄めた、その倍率から導き出します。

欠点として、算出に際して辛さを感じるか感じないかは被験者の主観に基づくため、その数値は不明瞭という点です。

現在では、カプサイシンの量を機械測定するが確立しているのでその欠点は克服されています。しかし、100年にもわたり利用されてきた「スコヴィル値」が普及しているため、測定機の出したカプサイシン量をスコヴィル値に変換するという方法で現在もスコヴィル値は算出しています。

カプサイシン


スコヴィル値を出すために計測されている「カプサイシン」。これはトウガラシの辛味の主成分です。血行促進・血流改善の作用がある他、胃を刺激することから食欲が増進するとも言われています。

カプサイシンはアルコールには溶けますが、水にはほとんど溶けないという性質があることから、鍋やラーメンなどの料理ではカプサイシンの性質を傷つけることなくトウガラシを食べられるようです。




世界の辛いトウガラシたち

日本の辛いの代表「鷹の爪」

【スコヴィル値:40,000~50,000SHU】


日本では最もポピュラーなトウガラシの一つ「鷹の爪」は種子が特に辛いと言われますが、本来は種子の周り「胎座」という部分に辛味があり、種子や果実はそれほど辛くありません。しかし収穫後に乾燥させる鷹の爪は、辛味が「胎座」から種子や果実に広がリます。また、乾燥した鷹の爪を粉末状にしたものは「一味唐辛子」として調味料の一つになっています。

スコヴィル値に関しては、チゲ鍋に用いられる「韓国辛味唐辛子」は20,000~50,000SHU、日本ではスパゲティやピザにかけられるタバスコの原材料「タバスコ・ペッパー」が30,000~50,000SHUなので、数値的にはこれらと同等もしくは「鷹の爪」の方が辛いということになります。

激辛ブームの火付け役「ハバネロ」 

【スコヴィル値:ギネス記録577,000SHU】


日本や世界の激辛ブームの火付け役とも言える品種で、1994年に577,000SHUでギネスブックに掲載されました。平均的と言われるハバネロのスコヴィル値は300,000SHUですが、それでも「鷹の爪」の8倍近くの数値になります。

ハバネロの果実には強い刺激性があり、生のハバネロの汁が目や鼻、耳といった粘膜に近い皮膚の薄い部分に付着した場合、すぐに洗い流さないと皮膚がただれることもあります。日本では家庭栽培もされていますので、最近栽培を始めた方はご注意ください。

世界2位、イギリスで一番辛いトウガラシ「ドラゴンズ・ブレス・チリ」 

【スコヴィル値:2,480,000SHU】

出典:YouTube

2017年5月にイギリスのウェールズで開発された「ドラゴンズ・ブレス」はその真紅の果実がウェールズの伝承に出てくる赤いドラゴンを彷彿させることから「ドラゴンズ・ブレス・チリ」と名付けられました。

2,480,000SHUという非常に辛いその果実は「舌を焼かれたと思うほど痛い」という開発者たちもあるように食用には向いていません。

また、開発目的も食用ではありません。「ドラゴンズ・ブレス・チリ」 は皮膚の緩和薬として開発されました。実際、「ドラゴンズ・ブレス・チリ」には皮膚を麻痺させる効果があることから、アレルギーにより他の皮膚の緩和剤が使えない人への緩和薬が開発が研究されているそうです。

世界一辛い「ペッパーX」

【スコヴィル値:3,180,000SHU】

出典:wikipedia.org

「ドラゴンズ・ブレス・チリ」 が開発された数カ月後、2017年9月にアメリカ合衆国サウスカロライナ州で開発された「ペッパーX」は2019年10月現在、世界で最も辛いトウガラシとされています。

今のところギネスで記録認定はされていませんが、そのスコヴィル値は3,180,000SHUと2位の「ドラゴンズ・ブレス・チリ」を圧倒する数値になっています。あまりの辛さに「ペッパーX」を試食した人は全員嘔吐してしてしまい食べれていないそうです。

まとめ


現在世界中で非常に辛いトウガラシが多く作られています。中には激辛トウガラシの大食い大会も行われているといいますが、脳血管攣縮を起こして倒れる、という事例も起きていますので辛いものを一度に大量摂取するのは危険というのを念頭に摂取したほうがいいのかもしれません。

ドラゴンズ・ブレス・チリなどは舌にのせただけで口の中が痛くなるとも言われていますし、「ペッパーX」は食べれた人がいないほど辛さということなので、そもそも口にすること自体簡単では無いですが・・

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出典:YouTube(DRAGON’S BREATH | WILL THIS KILL ME?) / Wikipedia(Pepper_X)

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