お彼岸に食べる「おはぎ」と「ぼたもち」・・・違いは食べる時期?

2019.11.6


お彼岸の時期になると和菓子屋だけでなくスーパーでも目にするおはぎやぼたもち、潰されたお米の周りにたっぷりのあんこがのっていて甘さと食べごたえ両方を感じる和菓子です。

ところでこの「おはぎ」と「ぼたもち」は、どのような違いがあるのでしょうか。春のお彼岸か秋のお彼岸かで変わったり、餡子かこし餡か、粒餡かで変わるなど様々な違いを聞きますが…。

今回は、そんな「おはぎ」と「ぼたもち」の違いについてご紹介します。



おはぎとぼたもちの違い


おはぎとぼたもちはそれぞれ定義は確立されていません。あえていえば、もち米やうるち米を炊き上げたもの(蒸す場合もある)を軽くつぶし、団子状にしたものをあんこで包んだものがおはぎやぼたもちです。

この定義ですとおはぎとぼたもちに違いがありませんので、なにをもっておはぎとぼたもちが区別されているかを解説します。

時期で名前が変わる


春彼岸の時期に食べるのを「ぼたもち」秋彼岸に食べるのを「おはぎ」とする食べる時期によって名前が変わるという説があります。これは、「ぼたもち」と「おはぎ」というそれぞれの名前がその違いとなるという説です。

ぼたもちを感じにすると「牡丹餅」となり、これは春先に咲く「牡丹の花」になぞらえて作ったものとされています。一方のおはぎは「御萩」と書き、秋口に咲く「萩の花」に見立てて作ったものとされています。

形状で名前が変わる


同じく名前に由来して形状の違いがあるという説があります。大輪の花が咲き誇る牡丹をなぞらえて作られているぼたもちは丸く大きい。


小さな花がいくつも連なっている萩の花をモチーフにしたおはぎは小さく細長い俵型とされています。


あんこの種類で名前が変わる


秋頃になると、あんこの原料になる小豆が収穫の時期を迎えます。この収穫したばかりの小豆は漉さずに使えるので、秋に食べるおはぎはつぶあんを使用します。逆に越冬して固くなった小豆を使用するぼたもちはこしあんになるされています。

米の種類で名前が変わる


モチーフとなった植物の違いや大きさに形状といった外見だけでは無く、あんこで包むお米でもおはぎかぼたもちかを分けている地域もあります。うるち米が主体だとおはぎ、もち米がメインになっている場合はぼたもちと呼ばれます。




地域差のあるおはぎとぼたもち


食べる時期や形状、あんこの種類など多くの要素でおはぎとぼたもちは区別されています。しかし地域によってはおはぎがこしあん、ぼたもちがつぶあんといった具合に逆の組み合わせになることもあります。

東京の場合


東京では、おはぎとぼたもちの区別をせずに、ご飯をつぶして団子状にしたものをあんこでくるんだ食べ物は「おはぎ」と呼ぶことが多いです。

鳥取県のぼたもち


鳥取県の弓浜半島で作られるぼたもちにはサツマイモが含まれています。もち米とサツマイモを一緒に炊き上げ、周りをあんこで包むこのぼたもちは「いもぼた」と呼ばれる郷土料理です。

まとめ


おはぎもぼたもちも基本的には同じ食べ物で、地域や大きさなどの形状、時期によって呼び分けがされる和菓子です。通年でおはぎと呼ぶ地域もあれば、春はぼたもちで秋はおはぎと呼び分けることもあるのでどちらが正しいと言うものではありません。

ちなみに時期で名前を呼び分ける場合、「春はぼたもち」「夏は夜船」「秋はおはぎ」「冬は北窓」というそれぞれの時期に応じた風流な呼び方もあるそうです。

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