ニュースでアメリカのショッピングモールなどが非常に大混雑している様子を見かけたことがないでしょうか。それはおそらく毎年11月の第4金曜日に行われている「ブラックフライデー」の様子です。
この日はアメリカの年末・クリスマス商戦の初日とされており大バーゲンが行われる日です。では、なぜこの時期にアメリカでは大バーゲンが行うようになったのか、といった解説から、日本でも近年行われるようになった「ブラックフライデー」を、どの企業が開催しているのか、という見逃せないおトクな情報もお伝えします。
目次
ブラックフライデーって何の日?
出典:Wikipedia
「ブラックフライデー」が開催されるのは11月第4金曜日ですが、この日は別段祝日ではありません。それなのにこの日にお店が賑わうようになったのは理由があります。
ブラックフライデー
「ブラックフライデー」の前日、11月第4木曜日はアメリカの祝日『感謝祭』の日(サンクスギビングデー)です。政府機関や学校など多くの施設が休みとなるこの日だけでなく、前後の水・金曜日も休みにして週末まで連休を過ごすというのが習慣化されています。
祝日の感謝祭当日は多くのお店が休みとなっていますが、翌日の金曜日は多くの人が休日となっていることを見込んで感謝祭向けプレゼントの一掃セールを行うとともに、1ヶ月後に迫った1年で最大のギフトシーズン、クリスマスに向けて年末商戦初日のバーゲンを多くの店が行っています。
この商業的風習が始まったのは1960年代初頭、アメリカ全土に広がったのは1970年代のことです。
『ブラック』な理由
大規模なセールが行われますが、多くの商品がこの日は売れます。そのため『黒字になる』ことから『ブラック』フライデーと呼ばれています。
また、多くのお店が大混雑して店の外まで人があふれているため、ある警官が仕事が増え『(気分が)真っ黒な金曜日』という意味を込めて「ブラックフライデー」と呼ぶようなったともされています。
響きの似ている『ブラックマンデー』は無関係
同じ『ブラック + 曜日』の『ブラックマンデー』と混合してしまいそうになりますが、両者は全く関係がない存在です。
『ブラックマンデー』は1987年10月に香港市場からはじまりヨーロッパ・アメリカへと波及したことで、世界中に影響を与えた株価大暴落のことです。この名前は世界恐慌の頃に起きた1929年10月の『ブラックサーズデー』に倣って付けられました。
本場アメリカの「ブラックフライデー」はお祭り騒ぎ
出典:Wikipedia
ブラックフライデーでお店が賑わう様子がわかる動画がありますのでご紹介します。
大混雑した店内な大混乱
本場アメリカのブラックフライデー当日は、盛況を越え大混雑する店舗が多くあります。
欲しい物が安くなっていたのをみてテンションが上ったのか、店内から奇声をあげる声まで聞こえています。
この動画ではお店がオープン前が多くの人で賑わっています。開店時間になりシャッターが上ると、僅かな隙間からでも我先に入ろうとする人が続出するとんでもない状況になっているのが分かります。また、値段や商品の吟味もせずに商品を次々手にしている店内の様子も伺えます。
日本の福袋を求める人達以上の賑わいの「ブラックフライデー」
日本も年始めに福袋を買い求めに大盛況になりますが、「ブラックフライデー」では大型の商品を複数カートに積んでいる人たちが随所に写っています。日本より豪快な買い物をしている様子が分かります。
日本でもはじまった「ブラックフライデー」
アメリカではじまった「ブラックフライデー」の習慣ですが、現在は欧米を中心に多くの国で行われています。そして、近年では日本でも「ブラックフライデー」が開催されるようになってきました。
2019年、大手ネット通販サイト『Amazon』が初開催!
ネット通信サイトとして有名な『Amazon』が2019年にはじめての「ブラックフライデー」を開催することが決定しています。
11月22日9時~24日23時59分まで開催される「ブラックフライデー」のセールでは『色が黒い商品や商品名に黒やクロ、ブラック(Black)が入っている商品が特別価格で登場』する予定になっています。
本体の黒い空気清浄機や液晶テレビなどの家電から女性用のフォーマル用品といった黒い商品。黒毛和牛や黒舞茸、ブラックタイガーのように名前に黒が入っている商品がすでに公開されていますし、セール開始の通知も受け取れるようになっています。欲しい物がないか今のうちからチェックしておいて買い漏らさないようにしておいたほうがいいかもしれません。
他にも映画レンタルや電子書籍が「ブラックフライデー」の黒に掛けて96円の特別価格になるセールが15日から開催されていますので、併せてチェックしてみてください。
2016年からはじめていた『イオン』
イオン・イオンスタイルでは自社ブランド『トップバリュ』の衣類の半額セールや96(くろ)プライスとして960円もしくは9600円での特価販売セールを行います。他には液晶テレビやNintendo Swichもセール価格販売も行われます。
SNSを用いてギフトカードをプレゼントするキャンペーンや、来店者に先着でオリジナルのチョコボールやブラックカレー、小皿をプレゼントするおトクなイベントもあります。これは当日は早くからイオンに行かないといけませんね!
『ノジマ』も2016年から開催
家電量販店の『ノジマ』も2016年から毎年『ブラックフライデー』を開催しています。2018年は70%引きのコンパクトデジタルカメラや40%以上割り引いたスマートフォンの本体などが販売されました。
『ブラックフライデー』のネット版!『サイバーマンデー』
サイバーマンデーとは
1970年代頃に全米で行われていた『ブラックフライデー』ですが、90年代以降はインターネットが普及したことからネット通販での購入も浸透していきます。オンラインショップなどでは週明けの月曜日に売上が伸びたことから『サイバーマンデー』と名付けられました。現在では各社は月曜日にキャンペーンやセールを開催することが多いです。
『サイバーマンデー』に『ブラックフライデー』が押されている?
ここ数年、スマートフォンが普及したことでどこでも買い物ができるようになりました。そのためより安価で購入できるネット通販を利用する人の割合が高まり、実店舗で購入する人が減っているといいます。
それでも現状は実店舗にとって『ブラックフライデー』の売上は重要なものとなっています。もしかすると将来的には、更にネット通販が普及することで大混雑する「ブラックフライデー」という習慣も薄まっていくかもしれません。
サイバーマンデー攻略
日本でも広がりを見せている『ブラックフライデー』や『サイバーマンデー』ですが、本場のアメリカにはまだまだ及ばない規模です。しかし、現地に赴き『ブラックフライデー』を体験するというのはちょっとハードルが高いですよね。そこでおすすめなのが、『サイバーマンデー』を使ったネット通販です!ネットなら、直接現地に行かなくても、日本からアメリカのサイトにアクセスし、購入も可能です!
大手通販サイトのAmazon USやeBayなどを利用することでお得な掘り出し物を見つけることもできるかもしれませんよ!
まとめ
アメリカでは60年近く続く「ブラックフライデー」は年末商戦の初日として始まる大バーゲンの日です。多くの人が店舗に向かい様々な商品を購入していくことから大混雑するお祭りのような日ですが、日本でもイオンが開催したことをきっかけに多くの企業が開催をはじめています。
もしかしたら数年のうちに日本でもアメリカのようにオープン前からシャッターを壊す勢いで開店待ちをする風景を11月に見られるようになるかもしれません。
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出典:YouTube(Walmart Black Friday Madness 2011) / YouTube(Black Friday 2012 Madness.) / YouTube(Black Friday Walmart Is Crazy Many Louisiana 2016) / Wikipedia(Black_Friday_(shopping))