大切なペットが亡くなったら・・その時は何をしてあげたらいい?供養の方法についてご紹介

家族として共に過ごしたペットが亡くなったら、その時はどのようにお別れしたらよいのでしょうか。

実はペットをどう供養したらいいのか分からないからか、山や他人の土地、公園などにペットの遺体を捨てるという悲しい行動をする人もいて社会問題にもなっているようです。

最期まで責任を持つのが飼い主の役目。そこで今回はどのようにお別れするのか、正しいペットの供養方法についてご紹介します。

ペットとのお別れの準備

ペットが亡くなってしまったら、お別れより先に遺体をきれいにして安らかに休ませてあげる必要があります。

まずはニールシートやペットシートの上に移動させた後、目や口を閉じてあげ、優しく体を清めてあげてください。

その後は脚を優しく折り畳んで、寝ている時のような姿勢にしてあげてください。

もしかしたら遺体の口や鼻、そしてお尻の穴から体液や血液が流れ出てくることがありますが、これはどの動物にでも起き得ることなので、慌てることなく改めて体をきれいにしてあげてください。

遺体を清めてあげた後、安置する際は保冷剤やビニール袋に入れた氷をタオルでくるんだものを用意し、頭部や腹部の周辺に入れて体を冷やしてください。この時にタオルなどをかけてあげれば、保冷性をより高く維持することができます。

ペットとのお別れ、供養の方法

遺体をきれいに整えたら、次は大切なペットとお別れをしなくてはいけません。お別れの方法はいくつかあります。

どのような方法がご自身の状況にあった方法かを選択することは非常に重要になりますので、下記にお別れの方法についてご紹介していきます。

① 自宅に埋葬する

自宅が持ち家で庭など広い空間がある場合、自宅の庭に埋葬する事が可能です。

そうすればお別れしても一緒に入れますので、寂しさも和らぐでしょう。しかし、自宅での埋葬を決めた場合はいくつか気を付けないといけないことがあります。

ペットを安置させる場所は深く掘らないといけない

土葬ということは白骨化するまで自然に頼る必要があり、火葬に比べると非常に長い時間が必要になります。

そのため発生する問題は、白骨化するまでの間、亡くなったペットの腐敗臭が外に漏れないように気を付ける必要があるということです。

近隣の迷惑にならないよう配慮はもちろん、周囲に生息する動物が腐敗臭を嗅ぎ取れば、庭を荒らして遺体を掘り返す可能性もあります。そうなるとせっかく安らかに寝ていたペットもうかばれません。

これらの状況を避けるには、深さ1m以上の穴を掘る必要があるとされています。

小動物ならまだしも、大型犬などの場合は人力でそれほどの穴を掘るのはあまり現実的ではないのでお勧めはできません。

飼い主だった自分自身が引っ越しする可能性の有無

もう一つの問題は、ご自身の引っ越す可能性を考慮する必要がある点です。

引っ越した場合、改めて供養する庭があるか、それは未確定になると思いますので、庭に埋葬する場合はよく考える必要があります。

② 地方自治体に引き取ってもらう

ペットの遺体は市などの地方自治体に引き取ってもらうこともできます。

ペットの遺体は一般廃棄物として扱われてしまう

費用が安く済むというメリットが有る一方、ペットの遺体は法律上一般廃棄物として取り扱われるので、地方自治体によっては通常の可燃ごみと同じ扱いをされる場合もあります。

扱われ方を知らなかったり、やむを得ない理由などからこの方法を選ぶ方もいるようですが、家族として過ごしたペットの最期がこのような扱いをされると後々になって知り、悔やむ方もいるようです。

ペットの遺体を手厚く葬ってくれる自治体もある

可燃ごみとして扱う地方自治体がある一方で、ペット専用の火葬炉を所有している地方自治体や、民間の葬儀業者に委託をしてくれる場合もあります。

自分が住んでいる自治体ではペットの遺体を引き取ったらその後どうしているのか、これはペットとの最期の迎え方を考えるに際し、一度調べておいたほうがいいかもしれません。

③ 民間火葬業者に依頼する

人間同様、ペットも葬儀をあげることができますし、手配してくれる業者も多くいます。

ペットの葬儀を依頼する場合は大きく4つの種類に分けることができます。それぞれの特徴をご紹介します。

合同葬

合同葬では、他のペットと一緒に纏めて行われる葬儀で、火葬をしてもらった後に共同墓地や共同供養塔に納骨されます。

コストが他の葬儀より安価というメリットがある一方、火葬には立ち会えませんし、お骨上げも返骨もないというデメリットもあります。

そのため最期のお別れは葬儀まで、もしくは遺体を引き渡す時になります。しかし、共同墓地や供養塔にはいつでも手を合せに行くことはできます。

一任個別葬

一任個別葬は個別葬の一種で、火葬やお骨上げを業者に全て任せる葬儀です。返骨されますので、埋葬や納骨などは飼い主が行うことができます。

立ち会い個別葬

立ち会い個別葬は一任個別葬とは違い、火葬やお骨上げに飼い主が立ち会うことが可能な個別葬です。

自宅葬

自宅葬も個別葬の一種ですが、一任個別葬立ち会い個別葬と違い、葬儀場で行うのではなく自宅で火葬まで行う葬儀になります。祭壇も自宅に立てるため、比較的自由度の高い葬儀を行うことができます。

火葬に関しても火葬車とも呼ばれる移動式の火葬炉を使うことで、お骨上げや返骨まで自宅で行うことができます。

しかし、火葬車の性能が低いことから、火葬中の匂いや煙が周囲に漏れ、近隣住民とトラブルに発展するというケースも発生しています。

そのため、他の種類の葬儀以上に信用できるか、自宅葬を行える環境にあるかを事前に調べておく必要があります。

④ 遺体を自宅からお見送りする

ペットをしっかり供養してあげたいと考えていても、自治体に頼んだり、葬儀業者を呼んで手続きをするのが無理な方、時間を捻出できない方など、飼い主側にも様々な事情があると思います。

従来はこの様な状況だと供養をするのもままなりませんでしたが、そういった方も安心してペットの供養ができる方法が新しくサービスとして始まっています。

それが、ペットの遺体とは自宅でお別れし、遺体を郵送して供養してもらう方法です。

ペットの終活にも使える供養方法

このサービスに申し込みをすると、ペットの遺体を郵送するためのキットが自宅に送られて来ます。その中にペットの遺体を入れ郵送するとお寺で供養をしてもらうことができます。

この方法なら、事前にペットの終活として、事前にキットを郵送してもらうことが可能というメリットがあります。

エターナルプレイス for ペット」というサービスでは、お寺での合同葬と永代供養が行われています。詳しくはこちらのページをご覧になってみてくださいね。

エターナルプレイス for ペット 
H P:https://pet-eternal.jp/ 
電話:052-242-3456

絶対にしてはいけないお別れの仕方がある

ペットとの最期のお別れの方法をいくつかご紹介しましたが、行ってはいけないお別れの仕方があります。

ペットの遺体を絶対に違法廃棄しないで!

それは最初に社会問題にもなっていると書いた他人の土地や公園、山や河原に無断で埋めたり放置することです。

この行為はペットのサイズに関わらず、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」5条の『公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物または廃物を棄てた』ことにあたるため、違反行為として処罰されます。

まとめ

愛しいペットの死というのは喪失感が計り知れないものです。しかし、きれいにお別れするためにも、どの様な形でお別れをするのが一番ペットと自分のためになるのかを考える必要があります。自治体におまかせするのもひとつですし、人間同様に葬儀することも可能です。

遺体を郵送して火葬してもらうという新しい手段もありますので、選択できる方法を吟味する必要があるようです。ただ、決してペットの遺体の違法廃棄という手段は取らないでくださいね!

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