春の訪れを教えてくれる「こぶしの花」。名前の由来は「拳」から来た? | FUNDO 春の訪れを教えてくれる「こぶしの花」。名前の由来は「拳」から来た? – FUNDO

春の訪れを教えてくれる「こぶしの花」。名前の由来は「拳」から来た?

2020.1.6


「あぁ、今年も桜が咲いたな」なんて思っているそこのあなた!それは本当に桜ですか?

もしかしたらそれは桜ではないかもしれません。実は桜に似ている花として、『こぶしの花』というものがあります。桜によく似ていることから、田打ち桜なんて呼ばれることも。

そこで今回は、そんなこぶしについてご紹介したいと思います。こぶしとはどういう花なのかはもちろん、特徴や花言葉や名前の由来なども併せてご紹介します!

こぶしの花


こぶしはそもそもどういう分類なのかというと、モクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木となっています。種類としては木蓮なんですよね。ただ、他にも特長があるので、まずは確認しておきましょう。

こぶしの花の特徴


こぶしの花は早春に白い花を咲かせるのが特徴となっています。その淡く白い美しさから、花見などで人気があったりします。中にはこぶしを桜だと思って花見している人も多いのだとか!

こぶしは他の木々よりも先駆けてたくさんの花を咲かせます。

分布域


こぶしは日本や韓国が原産となっています。日本では北海道や本州や九州に分布し、韓国では済州島などにも分布しています。極東のアジアであれば、比較的自生しやすい環境と言えるでしょう。

開花時期


こぶしの花の開花時期は3月~4月頃。

桜に間違えられるこぶし


こぶしの花はしばしば桜に間違われてしまうことがあります。なぜ間違われるのかというと、花弁も似ているし、無数の花を咲かせるところが桜にも共通しているためです。

また、こぶしは田植えの準備(田打ち)を始める時期に咲くことから「田打ち桜」とも呼ばれていていました。桜と非常ににていたので、古くは桜の一種と混合されていたようですね。



こぶしの名前や花言葉の由来となった果実


では、なぜこぶしの花と呼ぶのでしょうか。ここからはこぶしの花の名前や花言葉について紹介すると同時に、由来とされる「こぶしの実」についてもご紹介します。

果実の特徴


こぶしの花は果実を実らせてから花を咲かせるのですが、その果実がとても特徴的です。

袋果に入った集合果

出典:wikipedia.org

こぶしの果実は袋果に入った集合果です。それがごつごつした握り拳にも見える形状をしていることもあり、こぶしの花と呼ばれるようになりました。

こぶしを漢字で書くと違う植物になる?


こぶしを漢字で書くと拳になると思ってしまいますよね。実際には「辛夷」と書きます。しかし、この漢字、中国では違う植物になってしまうので注意が必要です。

辛夷は中国語だと木蓮を指す


辛夷は中国で木蓮を意味する言葉です。日本でも漢方薬の辛夷(しんい)は木蓮のことを指す事があります。そのため、こぶしの花とは違った植物なので注意しましょう。

木蓮との共通点と違い


ではなぜ中国で木蓮を指す辛夷が日本ではこぶしを指す言葉になったのかというと、これは木蓮が中国原産の木ということに理由があります。

平安時代かそれより前に、日本に持ち込まれた木蓮ですが、観賞用ではなく当初は漢方薬として伝わってきました。

この漢方薬の名前が辛夷だったのですが、日本にはすでに同じ効能がこぶしにある、として認識されていました。そのため、日本原産でより普及していたこぶしを辛夷の代用品としたのです。

そうすると、国内では辛夷が取れるのは木蓮ではなく、こぶしという認識が広まります。この認識からこぶしの名前には辛夷の感じが当てはめられたのです。

このような事情から中国で木蓮を意味する辛夷が、日本ではこぶしを意味する、という違いが生まれました。

こぶしは冒頭で説明したようにモクレン科に属しますので、木蓮と似た花を咲かせます。そこで、区別を付けるためこぶしと木蓮の違いを解説します。

原産地


こぶしの花は日本と韓国で、木蓮は中国です。

木の高さ


こぶしの花は18mほどで、木蓮は3m~5mほど。

花の特徴


こぶしの花は4cm~5cmで小ぶり、木蓮は8cm~10cmと大ぶり。咲き方もこぶしの花は斜め上もしくは横向き、木蓮は上向きまたは斜め上向き。色も違います。

こぶしの用途


こぶしの花はただ見て楽しむだけではなく、他のことにも使えます。ここからはそんな万能なこぶしの花の用途についてご紹介します。

庭木


こぶしの花の多くは鑑賞用として用いられることが多いですね。これはどうしても外せないので紹介しなくてはなりません。なぜ観賞用に向いているのかというと虫に強いためです。実際に街路樹としても用いられることがありますね。

香料


こぶしの花は独特の心地よい香りがすることもあり、香水の原料にもなったりします。こぶしの花の香水は嫌味がなく、つけていてもあまり主張しすぎないところが良いですね。

漢方薬


こぶしの花は鼻炎や鼻づまりなどに効果が期待できる漢方薬になります。生薬名は辛夷(しんい)と呼ばれており、これは中国などでも愛用されています。

お茶


こぶしの花は北海道の原住民アイヌたちの間で、お茶としても愛されていたと言われています。豊かな香りと味わいを生み出すこぶしの花は、確かにお茶としても楽しめそうですね。

花言葉


こぶしの花の花言葉は「愛らしさ」「自然の愛」「自らの愛」「友愛」「友情」「信頼」「歓迎」などなど。愛を感じる言葉が多く、実にこぶしの花らしい花言葉と言えるのではないでしょうか。

まとめ


小さな花がたくさん咲く美しさこそ、こぶしの花の魅力。桜に間違われてしまうこともあるけれど、こぶしにはこぶしにしかない特徴があります。変わった実を付けるその姿は、まさにこぶしそのもの。もし見かけたらじっくりと見つめてみてくださいね。

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出典:Wikipedia(コブシ)
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