金運アップのおまじないは様々なものがありますが、日本で言い伝えられているものに「千両」「万両」という植物があります。
お正月飾りでもお馴染みの千両と万両、そして似たような縁起物の植物について解説します!
目次
千両・万両とは?
まず最初に、千両・万両という植物をご紹介します。
縁起物の植物
千両と万両は、いずれも赤い小さな実をつける植物。
千両はセンリョウ科の常緑小低木、万両はサクラソウ科の常緑小低木です。
千両と万両の実はいずれも秋から冬にかけて熟し、赤いかわいらしい実をつけます。
お正月の飾りに使われる
千両と万両は、お正月の飾りに使われることが多い植物です。
昔から「金運がアップする縁起物」とされてきました。
お正月の飾りに使われる同じような植物としては、「南天」もあります。
万両・千両・百両・十両・一両
正月の代表的な縁起物である千両と万両ですが、それ以外にも百両・十両・一両もあるのだとか!?
万両
万両が縁起物と言われるのは、お金を彷彿とさせる名前がいかにも縁起がいいという理由から。
また、千両と比べることが多い万両ですが、千両は葉の上に実を付け、万両は葉の下に実を付ける事から、「千両あると見せびらかしたくないり、1万両もあると今度は隠すようになる」と言われているそうです。
確かに、ちょっと多めのお金を手に入れる機会があれば自慢したくなりますよね!
そして、大量になれば危険を感じて隠すようになりそうです。
千両
千両が縁起物とされているのも、万両と同様の理由から。
百両よりも多く実を付けるため、縁起がいいとされています。
百両
百両はカラタチバナという植物の別名。
その中国名は百両金、非常に高価な植物だったことから日本でも縁起物として尊ばれていました。
実は、千両や万両が縁起物とされるようになったのは、この百両が既に存在したから。
中国や日本で縁起物として尊ばれていたことがもとになっています。
十両
十両はヤブコウジの別名。
落語の「寿限無」にも出てくる縁起物です。
十両は明治に大流行し、高値で取引されていました。
一両
一両はアリドオシの別名。
「トゲが細長く、アリをも刺し貫く」との理由からこの和名がついている植物ですが、この和名が「一両」という別名の理由にもなっているんです。
その理由はのちほど!
縁起物の赤い実を飾る意味
お正月に、千両や万両をはじめとする縁起物の赤い実を飾る理由について見ていきましょう。
南天
千両や万両と並び、縁起物とされることが多い南天。
お正月飾りの定番となっているのは、南天の名前に理由があります。
「南天(なんてん)」という名前が、「難転=難を転じて福となす」という意味合いを示すとされたからです。
百両・千両・万両
千両や万両、そして百両が縁起物としてお正月に飾られるのは、その別名や和名がお金に縁のある名前だから。
縁起が良く金運アップにつながると考えられ、その年の金運を祈って飾られるようになったんです。
千両・万両・一両
一両は、「アリドオシ」という植物の別名であることは前述の通りです。
千両と万両、そしてアリドオシを同時に並べて飾ることで「千両万両有り通し」という言葉が完成します。
これは、「千両や万両がいつでもある」という意味になるので、昔の人たちにとって最強の金運アップのおまじないとされていたんです。
その後、アリドオシは千両や万両よりもつける実が少ないことから、「一両」という別名で呼ばれるようになりました。
【まとめ】千両と万両を飾って金運アップ!
昔の人たちにとって最強の金運アップのおまじないだった千両や万両。
赤くてかうぃい実も、なんだか縁起が良さそうな雰囲気です。
お正月に飾るだけじゃなく、金運アップを祈ってベランダや庭で育ててみるのもいいかもしれませんね!