運命を意味する英単語「destiny」と「fate」の違いとは?使い分けて誤解のない会話を!

「destiny」と「fate」はどちらも『運命』を意味する英単語ですが、使い方には大きな違いがあります。

主に「destiny」は良い運命、「fate」は悪い運命を表現するときに用いられることから、同じ『運命』でも逆のニュアンスで用いられる言葉ということになります。
そこでここでは、「destiny」と「fate」の違いと使い分けについて見ていきましょう。

「destiny」と「fate」の意味

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「運命」を意味する「destiny」と「fate」。
それぞれの意味を見ていきましょう。

destiny

運命、宿命、定めという意味を強く持ち、明るい未来を想像するような運命を表現するときに使われます。
例えば、人や国などの輝く運命について用るときには「destiny」が適しています。

fate

運命、縁、最期という意味を強く持ち、人や物事に対して起こる絶対に回避できない宿命を強調するときに使われます。
例えば、人の死や負け戦などの運命を表現するときには「fate」が適しています。

「destiny」に比べると、「fate」には否定的でダークな意味合いがありますね。

「destiny」と「fate」の語源

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「destiny」と「fate」の語源は、ラテン語にあるとされています。

ラテン語とは、かつてヨーロッパを席巻したローマ帝国の公用語のことです。
フランス語やイタリア語などは、ローマ帝国の影響下にあったことからラテン語から派生して生まれた言語となっています。

destiny

「destiny」は、ラテン語で運命を意味する「destinare」から来ています。
この「destinare」は「完全に」の意味がある『de』と、「固定する」を意味する『stanare』が合わさり生まれた単語です。

「完全に固定されたもの」を意味するこの単語は、「(神が)定められたもの」に意味が転じたことで「運命」をあらわす言葉となりました。

fate

「fate」の語源もまたラテン語にあります。
「言う・話す」という意味を持つ「fari」という単語に「(神の)お告げ」という意味が派生し、そこから変化して生まれたのが「fatum」というラテン語です。
この「fatum」には「お告げ」という意味以外にも「運命」や「死・滅亡」という意味もありました。

英単語の「fate」はこの「fatum」が語源とされていますので、始めからネガティブな意味が込められていたようです。

まだある運命を意味する英単語

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英単語には、他にも「運命」を意味する言葉がたくさんあります。

doom

不運や破滅、死を意味する言葉です。
「運命」を表す単語の中では一番ネガティブな表現で、失敗するもしくは破滅する不運を表現するときに用いられます。

fortune

幸運や成功、富などの明るい運命を表現する時に用いられます。
ローマ神話に伝えられる運命の女神フォルトゥーナが由来です。

lot

くじ引きや抽選、敷地などの偶然分配され、充てられた運命に対して用いられます。
「たくさん、いっぱい」という意味も持っています。

portion

全体から割り当てられた一部分や取り分などの意味を持ち、どちらかといえばポジティブな印象の命運を表すときに用いられます。

まとめ

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運命を表す英語はたくさんあります。

・destiny:良い運命
・fate:悲運
・doom:不運
・fortune:幸運
・lot:偶然
・portion:命運

同じ「運命」でもそれぞれニュアンスが違うので、少しややこしいですね。

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