パイナップルの種はどこにある?そもそも種ってあるの?

果物の中でもたっぷりの果汁が溢れてきて、口いっぱいに美味しさが広がるパイナップルは大人から子供まで人気がありますよね。

でも、そんなパイナップルを食べていてふと「種はどこにあるんだろう?」と思ったことはありませんか?実はパイナップルの果実は他の果物とは違う、特殊な実り方をします。

では、パイナップルの種はそもそもあるのか、あるならどこで種を見つけることができるのか、不思議なパイナップルの種についてご紹介します!

パイナップルとは?

パイナップルとはブラジル原産のアナナス科の果実です。非常に栄養価が高い果物としても知られており、果実にはビタミンやミネラルが豊富に含まれている他、タンパク質消化酵素のブロメリンも含まれています。

パイナップルの果実

パイナップルの果実というと、棘の生えた大きな実を想像しますよね?実はあの実は、小さなパイナップルの実の集合体です。六角形の実が寄せ集まって1つの実のようになっているのです。


出典:wikipedia.org

果実は植物が花を咲かせたその根本に実るのが一般的です。

パイナップルは画像にあるように1つの果実と思われがちな大きな果実の至るところから花を咲かせています。この様子からもパイナップルは大きな一つの果実ではなく、小さな果実の集合体だということがわかります。

意外と知らないパイナップルの実り方

パイナップルの果実はインパクトのある実り方をします。イメージとしてはアロエの葉の中心部から顔を覗かせるような感じですね。

木にぶら下がるように実ると思っている人もいますが、実際のところは地面から生えている葉の上に実るんですよね!

パイナップルの種

パイナップルはどこからカットしても種が見当たりません。断面を見ればわかるのですが、果肉が凝縮されていて、種が残っている様子もありませんよね。

そのため、「パイナップルには種がない」と思い込んでいる人も稀にいます。

食用のパイナップルには種はない

近年食用として用いられるパイナップルは品種改良の結果、種がなくなりました。普通に食べる分には種に当たることもほとんどありません。

種のあるべき場所

パイナップルは小さな実の集合体なので、品種改良がされていない品種の場合、それぞれの果実に種があります。食用の品種でも皮の近くを注視していると稀にパイナップルの種を見つけることがあります。

パイナップルの種はなぜ無くなったのか

パイナップルには厳密には種が存在しているのですが、近年の食用に用いられるものには種がありません。

これは品種改良の結果種が無い、もしくは育ちにくいものが育てられているというだけではなく、パイナップルの植物としての遺伝子の特性も関係しています。

農園のパイナップルはクローン

農園で育てられているパイナップルは、実はクローン栽培されている同一品種ばかりです。そのため、「自家不和合性」という自身との受粉を防ぐ遺伝子性質がはたらくので受粉することはありません。

受粉が行われませんので、受粉することで生成が促される種子が存在することもないのです。

稀に種がある場合がある

しかし、稀に他農園にある他品種のパイナップルの花粉が蜂などによって運ばれ、たまたま受粉することでで種ができることもあります。

そのレアケースな個体が食卓に上がってきたら、通常は見ることのできないなパイナップルの種を見ることができます。

パイナップルの栽培

種がないと植物は基本的に栽培できないのですが、種がなくなったパイナップルでも栽培する方法はあります。ここからは簡単になるものの、種のないパイナップルの栽培方法についてご紹介します。

農園での栽培方法

まず基本的に農園では2つの方法で栽培していることが多いです。

えい芽・吸芽を苗にする

パイナップルの栽培は大きく2つあります。1つ目が果実の下にできる小さな果実のような「えい芽」を乾燥させたものを苗として植える方法。

2つ目ががパイナップルの一番外側にある葉、「吸芽」を乾燥させたものを苗にする方法です。

苗として植えた株からは3~5年の間は果実の収穫ができるので、その間に収穫をすることになります。

しかし、収穫ごとに実が小さくなるため、株を3年以上使うことはあまりありません。3年から長くても5年経つと新しい苗に植え替える必要があります。

市販の果実からも栽培できる?

パイナップルの栽培は通常えい芽・吸芽といった畑でしか見ることのできない部分を用いていますが、なんと市販されているパイナップルの果実から栽培することもできます。

この方法なら家庭でもパイナップルの栽培ができますので、興味が沸いたらぜひ試してみてください。

家庭でもできるその方法とは、パイナップルのヘタ部分を挿し木にして栽培する方法です。

準備するものは3つ、「腐葉土もしくは水苔」と「鉢」、そして「パイナップルのヘタ部分」の下から葉を5枚~6枚ほど取り除いたものです。あとは簡単、パイナップルのヘタを腐葉土か水苔を入れた鉢に挿すだけでです!

温暖な気候で育つパイナップルなので、寒さには弱いです。そのため温度管理と水やりには気を付けてください。ちなみに腐葉土や水苔を使わなくても、コップなどに水を入れて挿しておくだけでも栽培自体は可能といわれています。

パイナップルが絶対実る、とはいえませんが、成功すれば3年後くらいには自宅でパイナップル栽培に成功するかもしれませんので、ぜひ試してみてください!

まとめ

パイナップルは種もあるのですが、食用のものはほとんどが見分けがつかないようになっています。

なお、パイナップルという名前の由来は松「パイン」の実、松ぼっくりに似た見た目と林檎「アップル」のような味わいが由来です。

もともとパイナップルは「松の果実(松ぼっくり)」を意味していたが、非常に似たこの果実に転じて名付けられたそうです。そんなパインは自宅でも栽培できるので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか?

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出典:Wikipedia(Pineapple)

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