
がん患者が、家族や知人に感謝の気持ちを伝えるサプライズ動画が話題となっています。このサプライズ動画は、2016年1月から運用開始される「全国がん登録」のキャンペーンサイト 「サンキューバトン」にアップされているのですが、その内容には心を揺さぶられるものがあります。
多くのがん患者の方々が「闘病中に支えてくれている家族や知人に対して、上手に感謝を伝えられずに過ごしている」ということを、国立がんセンターの職員が耳にしたことが動画制作のきっかけだったようです。
目次
何も知らされずに映画館へ…
映画鑑賞という名目で集まったがん患者とその家族・知人たち。家族や知人は何も知らされていません。スクリーンを見つめていると、いつも支えてくれている家族や知人たちに向けた、がん患者からの感謝のメッセージが流れます。
「いつも僕のことを支えてくれてありがとう」
「私一人では乗り越えられえなかった」
「不安でたまらなかった時にやわらかな笑顔に救われました」
思わぬ形で、がん患者からの感謝のメッセージを受け、涙があふれます。
患者から支えてくれる人への感謝。同じ境遇の参加者たちは想いを共有します。
全国がん登録について
2016年1月からスタートする全国がん登録。全国がん登録とは、従来は都道府県がそれぞれの自治体で管理していたがん患者のデータを、国のデータベースで一元管理するシステム。このことにより、他の県に患者が移動した時にでも、より正確な情報に基づいて適切で迅速な治療を行うことを目的としているとのこと。
(全国がん登録の考え方)
がんと向き合い共に生きていくことは、さまざまな人たちに支えられながら、歩むこと。
過去、現在のがん患者さんの情報を未来へつなぐことで、がんの予防や治療を進め、
すべての人の命をつなぐ。
詳しくは 全国がん登録PRキャンペーンサイト「サンキューバトン」をご参照ください。
がんと向かい合って生きていくことの意味を改めて考えさせられました。かけがえのない命がつながっていくように願います。
<動画はこちら>
出典:YouTube