タクシーとハイヤーって何が違うの?この違い説明できますか?

2020.1.29


移動手段としてタクシーを利用する人はたくさんいると思いますが、ハイヤーはみなさん利用しますか?

ここで「タクシーとハイヤーの違いって何?」と思った人も多いはずです。筆者もこれらは別物だとは何となく思っていたのですが、具体的な違いとなると知りませんでした。

そこで調べてみた結果、見た目の違いや料金システムの違い、用途の違いがあることがわかったので、ここで簡単にご紹介します。



タクシーとハイヤーは似て非なるもの


前提としてタクシーとハイヤーは似ているけれど別物となっています。

タクシーは目的地まで客を運び、基本料金や走行距離、走行時間などから料金を加算していく営業用自動車のことです。それに対してハイヤーは賃金や雇用を意味する英語で、営業所から派遣する運転手付き貸し切り乗用車のことを意味します。

つまり、それぞれ違いがあるということですね!

見た目の違い


タクシーは基本流しで営業しているため、乗客に目立つように黄色や緑色など様々な色をしており、行灯も設置されているのが普通です。しかし、ハイヤーは基本完全予約による配車を行っているため、行灯は取り外されており、色も黒色など高級感溢れるもので統一されているのが一般的となっています。

また、タクシーはメーターがあるのに対してハイヤーはメーターがない(見えない)のが定番となっています。これは単純に差別化するのはもちろん、タクシーよりもハイヤーの方がワンランク上ということを暗示するための配慮です。

車種に関してはどちらもトヨタや日産などの国産車が多く、タクシーは大衆車が多くてハイヤーは高級車が多いです。その他、外国車などを利用するケースもあります。

料金システムの違い


料金システムとしてはタクシーは基本的にメーター制で割安なのに対し、ハイヤーはメーター制ではなく、固定の契約制がメインで、ちょっと乗るというような使い方は基本出来ず、しようとすれば割高になります。庶民の足としても知られるタクシーに比べて、ハイヤーは高い付加価値を持つ個別輸送機関としての位置づけのため、どうしても料金に違いが出てくるわけですね。

また、タクシーはスポット契約でハイヤーは長期契約という違いもあり、支払い方法も請求書による後払いが可能かどうかで分かれます。タクシーは原則請求書による後払いができないのに対し、ハイヤーではそれが可能となっています。

用途の違い


用途としてはタクシーは気軽に乗るただの移動手段の1つですが、ハイヤーは完全予約制で格式高い移動方法の1つとして浸透しています。

タクシーは流しのものなどに乗るということが多いが、ハイヤーは予約してから乗るという違いがありますね。イメージとしてはタクシーだと飲み会で終電を逃した際などに乗るのに対し、ハイヤーは会社の重役などの移動に合わせてあらかじめ予約して乗ってもらうという感覚です。




ハイヤーもタクシーの一種


タクシーとハイヤーは別物と言いましたが、実は法律上はハイヤーもタクシーの一種なのです。

法律上ハイヤーもタクシー


タクシーやハイヤー、バスなど事業に関しての法律に「道路運送法」という法律があるのですが、こちらの法律ではタクシーとハイヤーを区別する条文はなく、ハイヤーはタクシーの一種とされているんです。

タクシーメーター


「道路運送法」では、タクシーメーターの取付義務が規定されており、それはハイヤーにも適応されています。ただ、タクシーはメーターが見えるところに設置されているのに対し、ハイヤーは見えないところに設置されていることが多いです。

法律上の違い


「道路運送法」ではタクシーとハイヤーは同一のルールでしたが、実はもう一つ「タクシー業務適正化特別措置法」という法律があり、こちらでは以下のようにタクシーとハイヤーの違いが明記されています。

第2条1号 
この法律で「タクシー」とは、一般乗用旅客自動車運送事業(道路運送法(昭和26年法律第183号)第3条第1号ハの一般乗用旅客自動車運送事業をいう。以下同じ)を経営する者がその事業の用に供する自動車でハイヤー以外のものをいう。 
第2条2号 
この法律で「ハイヤー」とは、一般乗用旅客自動車運送事業を経営する者がその事業の用に供する自動車で当該自動車による運送の引受けが営業所のみにおいて行なわれるものをいう。

出典:Wikipedia

要は、タクシーは流しで営業しても良いもので、ハイヤーは営業所から営業所までの契約しかできない形態という違いがあるということですね。

その為、法律上はタクシーとハイヤーの車ごとの違いはなく同じものということになります。ただ、実際には運送会社でタクシーとハイヤーには差を設けているため、それぞれの見た目などにも違いが出てきます。

ハイヤーには2種類


ハイヤーには都市型ハイヤーとその他ハイヤーの2種類があります。

都市型ハイヤー


都市型ハイヤーは2時間以上の時間単位でしか予約ができないものとなっています。これは車両不足が起こっている都市部でのみ適用されている仕組みであり、専属契約によって移動する際に利用することができます。主に外国人のインバウンド需要を見越しており、外国人観光客の多い都市部で導入(平成26年)されるようになった新しい制度のハイヤーです。

その他ハイヤー


その他ハイヤーには制限が基本的にはありません。企業の会長や会社の社長、その他の役員など2時間未満になる移動でも利用することができます。こちらは、既存のタクシーと競合してしまう可能性が高い為、新規での営業許可は取れないんだそうです。

ハイヤーの呼び名について


なぜタクシーとハイヤーという言葉が使われているのかは少し理解いただけたと思いますが、地域によって呼び名が違ってくることもあります。そこは注意が必要ですね。

和製英語なので海外では通じない


実はハイヤーは和製英語なので、海外では通じません。英語圏では特にリムジンと言わなければ通じません。そのため、海外旅行でハイヤーを呼びたい時はリムジンを呼ぶことになります。

北海道などではタクシー=ハイヤー?


北海道ではタクシー会社の名前にハイヤーがついていることが多いため、地元の人は「タクシー=ハイヤー」と認識していることが多いです。

普通にタクシーをハイヤーという意味で使っている人もいるのでややこしいです。また、北海道以外でも田舎の高齢者の方はタクシーの事をハイヤーと呼ぶことも多いですね。

まとめ


タクシーなら普段から何気なく利用している人も多いですが、ハイヤーとなるとなかなか一般の方が利用する機会は少ないかもしれません。言葉の意味の違いについてわからない人もいると思うので、まずはそれぞれの違いについて頭に入れておくことをおすすめします!

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出典:Wikipedia(タクシー業務適正化特別措置法)

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