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コックの帽子はなぜ長い?その理由をご紹介!

2020.2.21


コックやシェフと聞くと、白くて長い帽子を被っているイメージがありませんか?

料理をするときに邪魔になるんじゃないか?と思うほど、長いのはなぜなのでしょうか?その理由と由来などを調べてみました。

コックが長い帽子を被る、2つの由来


コックが被る帽子が長いものとなった理由、そこには2つの由来があるとされています。

由来① 白いシルクハットが気に入った


一つ目の由来は、客が被っていたシルクハットをシェフの「アントナン・カレーム」が、気に入ってしまい、厨房で真似できないものだろうかと考えて白く高い帽子を被ったのがはじまりといわれています。

由来② 背を大きく見せたかった


もう一つの理由は、「オーギュスト・エスコフィエ」というフランス料理のシェフが、自分を大きく見せて威厳を示すのが目的としたのが始まりだといわれています。

オーギュスト・エスコフィエというシェフは自分の身長が150cm台ということに非常にコンプレックスを持っていたといわれています。そこで彼は自分の威厳を保つためにも、通常のコック帽よりも30cmも長い帽子を被り、仕事をしていたそうです。

そんな彼の姿が評判となって、フランス料理では料理長は長い帽子を被るようになったという説もあります。

由来とされる人物は共に偉大なシェフだった!


「アントナン・カレーム」と「オーギュスト・エスコフィエ」という人物は、フランス料理界にとって非常に重要な人物です。

アントナン・カレームという人物


アントナン・カレームは18世紀のフランスで活躍し、ナポレオンなど多くの王侯貴族の料理人、そして料理長として仕えました。

フランス料理への貢献も大きく、ヨーロッパの秩序再建と領土分割を目的とした「ウィーン会議」では各国要人をもてなす宴会でその腕前を披露したそうです。

華美に盛り付けられた料理をテーブルいっぱいに並べる豪華絢爛なカレームの料理は、要人たちを虜にしただけでなくフランス料理は素晴らしい料理だ、ということを各国に知らしめることになったといわれています。

現在のようにヨーロッパの社交界で賓客をもてなす料理としてフランス料理が出されるようになったのは、このウィーン会議でのカレームの活躍があったからこそ、なのかもしれませんね。

他にも、カレームはフランス料理の基本ソースを「ソース・アルマンド」「ソース・ベシャメル」「ソース・エスパニョール」「ソース・ヴルーテ」の4種と定め、分類をした人物でもあります。この4つの基本ソースは現在のフランス料理でも使われていますので、いかにカレームが偉大な料理人だったかがわかります。

また、「国王のシェフかつシェフの帝王」という異名があったことからも、彼が優れたシェフであったことがうかがえます。

オーギュスト・エスコフィエという人物


オーギュスト・エスコフィエは、19世紀後半から活躍したフランス料理のシェフです。伝統的なフランス料理の大衆化と革新に貢献し「近代フランス料理の父」とも呼ばれています。

フランス料理を食べるといったら単品で注文、というより「コース」でお願いするというイメージがあると思いますが、このコース料理という食事スタイルを考案した人物こそがオーギュスト・エスコフィエだといわれています。

それまでのフランス料理、前述のアントナン・カレームなどの時代のフランス料理といえば、テーブルいっぱいに綺麗に盛り付けられた料理が並ぶ、という宴会やパーティーでこそ輝く料理でした。

落ち着いて時間をかけて料理を堪能する、現在のフランス料理のスタイルは、エスコフィエのコース料理という発明があったからこそといえるようです。

またエスコフィエは、高級ホテルとして知られる「ホテル・リッツ・パリ」を1898年にホテル経営者のセザール・リッツと共に設立したことでも知られています。



日本におけるコック帽


フランス料理界では、偉大なシェフにあやかってコックやシェフは長い帽子を被るようになったと考えられていますが、日本にはどのような経緯で入ってきたのでしょうか。その由来をご紹介します。

いつ日本にコック帽は入ってきた?


日本にコック帽が入ってきたのは昭和の初頭、1930(昭和5)年のことだとされています。

1927(昭和2)年に帝国ホテルからホテル・リッツ・パリにコックを留学生として派遣されました。その3年後に帰国したコックたちにより「オーギュスト・エスコフィエ」の偉大さと共に「長いコック帽を被っていた逸話」を広めました。

帰国した留学生たちにより広まったコック帽の逸話から、帝国ホテルでは長い帽子を被るようになり、そこから日本中に広まったとされています。

コック帽は役職をあらわす?


フランスでは偉大なシェフにあやかって長い帽子を被るようになりましたが、日本では長さに意味を付与するようになりました。

店によって長さはさまざま変わりますが、責任者は特別長いコック帽を被っているということが多いようです。

たしかに忙しい厨房で、遠目に後ろ姿だけ見て責任者や偉い人がいるというのが分かれば無駄な手間と時間が省けますので合理的ですね!

まとめ


コックやシェフの帽子が長い理由、そこにはフランス料理界に大きな影響を与えた人物2人の逸話がありました。

長い帽子には、偉大なシェフにあやかるということだけではなく、帽子の中の空間が広いので蒸れにくい、汗も垂れない、なにより厨房の中で存在感があるというメリットがあることも普及している理由と考えられています。
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