日本の美「日本三大清流」自然がつくりあげる美しい河川を紹介!

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自然が多い日本には、清らかに流れる河川「清流」が多く存在します。

その中でも特に美しいといわれる3つの川は、「四万十川(高知県)」「長良川(岐阜県)」「柿田川(静岡県)」で、『日本三大清流』と呼称されています。

しかしこの3つの川は、日本で最も水質の綺麗な川トップ3というわけではありません。

では、どのような特徴のある川なのでしょうか?今回は「日本三大清流」と共に、清流とはそもそもどんな川を指すのかを紹介していきたいと思います!

清流とは

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はじめに「清流」についてご説明いたします。

清流の定義

実は「清流」にはこれといった定義がありません。それではどのような川が、「清流」と表現されるのでしょうか?

現在「清流」といわれているのは、このような川です。

・毎年行われる国土交通省による河川の水質測定結果で、ランキング上位にノミネートされている川。

ランキング1位の川は「清流日本一」と呼ばれます。

・毎年行われる環境省による公共用水域の水質測定結果で、ランキング上位にノミネートされている川。

ここでもランキング1位の川は「清流日本一」と呼ばれますが、国土交通省の結果とは異なることがあります。

・環境省が選定した、日本各地100ヵ所の湧水や河川「名水百選(1985年)」と、名水百選に加えて新たに選定した「平成の名水百選(2008年)」、いずれかに選出された川。

水質測定結果によるランキング上位の者が水質は整っているものになりますが、名水百選や平成の名水百選の場合、そうとは限りません。

この2つにノミネートされた川は、地域住民による保全活動の取り組みがあり、保全状況が良好な川が選ばれているのであって、川によっては飲料水に使うには煮沸が必要な場合もあります。

名水に選ばれているからといって、そのまま飲めるとは限らないんですね!

清流の英語表現

「清流」には決まった単語がありませんが、このような英語を使って表現されています。

limpid stream(澄んだ流れ、小川) 
clear stream(鮮明な流れ、小川) 
clear river(鮮明な川)

「清らか」の表現には「limpid」と「clear」がありますが、形式ばった表現のときには「limpid」が使われます。

また、「river」と「stream」の使い方は、大きな(有名な)川のときは「river」、小さな(名も知れない)川のときは「stream」になります。

日本三大清流

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ここからは、「日本三大清流」をご紹介します!

日本最後の清流「四万十川(しまんとがわ)」【高知県】

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全長196km、流域面積2,186㎢。「名水百選」と「平成の名水百選」に選定され、本流にダムが建設されていないことから「日本最後の清流」と呼ばれる四国最長の川です。

高知県高岡郡津野町の不入山(いらずやま)を源流とし、蛇行しながら多くの支流を集め南下していきます。そして中流から下流粋は落差がなく穏やかな流れになり、四万十市下田で太平洋に注ぎ込みます。

「名水百選」「平成の名水百選」に選定される理由は、ダムが建設されていないため生態系が豊かなことと、住民による保全活動が活発に行われていることが評価されているからなんだとか。

生活文化遺産の沈下橋

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四万十川には47の沈下橋が掛けられています。

沈下橋とは、川面の2~3m上に掛けられた欄干(手すり)がないコンクリート造りの橋で、台風や大雨などで増水するときには水中へ沈む設計になっています。そのため、流木が橋に引っかかったり土砂が橋に流れ込んだりせず、橋の倒壊を防ぐことができるのです。

沈下橋は四万十川の風物詩であり、高知県の生活文化遺産になっています。

鵜飼で知られる「長良川(ながらがわ)」【岐阜県】

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全長166km、流域面積1,985㎢の長良川の中流域は「名水百選」にノミネートしている清流です。

岐阜市の長良橋から上流約1kmまでの水浴場が、環境省が選定した「日本の水浴場55選(1998年)」「日本の水浴場88選(2001年)」にノミネートされました。

選定基準は、遊泳場として適する水辺の水質や自然環境、安全性や利便性などを見て総合的に判断されています。

岐阜県郡上市の大日ヶ岳を源流とし、いくつもの支流と合流しながら三重県を経て木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の1つとして伊勢湾へ注ぎ込まれます。

かつては木曽川の支流でしたが、現在は堤防により河口まで流路が分かれたため長良川として独立しています。

本流にダムが建設されていない数少ない川であり、上流の栄養豊富でクリーンな水が下流まで一気に流れていきます。

1994年に三重県の長良川河口に治水と利水を目的とした「長良川河口堰」が造られるまでは、本州の大きな河川の中で唯一の堰の無い川でした。

伝統の長良川鵜飼

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鵜飼とは鵜を使って魚を獲る、1300年以上も続く伝統的な漁法です。

日本で鵜飼をする地域はいくつかありますが、中でも特に長良川の鵜飼いが有名な理由は、用具一式が国の重要有形民俗文化財に指定されていることや、宮内庁式部職鵜匠として獲れた鮎を皇居へ献上する役割があるなどと、格式が高いからです。

また、長良川の鮎はFAO(国際連合食糧農業機関)が認定する制度「世界農業遺産」に認定されており、世界的に重要な伝統的農業なのです。

富士の湧水から流れる「柿田川(かきたがわ)」【静岡県】

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全長1.2km、川幅30~50mの小さな川、それが柿田川です。

清水町伏見にある「柿田川公園」から湧き出る富士山の湧水を水源とし、静岡県清水町の中心部を南下して狩野川に合流します。

湧水の存在が有名になり「柿田川湧水群」として「名水百選」に選定されました。また「地質鉱物」の枠で国の天然記念物にも指定されています。

柿田川公園の柿田川湧水

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柿田川公園の湧水は、地面に染み込んだ富士山周辺の雨水や雪どけ水が、大量の地下水となって湧き出た水です。

柿田川公園には多くの湧き口(湧き間)がありますが、中でも「柿田川湧水」は最も大きな湧き間で「東洋一の湧水」として人気のパワースポットになっています。

川になるほど大きい柿田川湧水の湧水量は、なんと1日約100万㎥。凄すぎて少し分かりにくいですが、25mプールの2,000杯ほどの量です。

今でこそ美しい川を保っていますが、かつては水質悪化に悩まされていた時期がありました。それは大正時代から戦後にかけて、豊富な湧水を求めて紡織・製紙企業の進出と工場や住宅の建設が原因でした。

1975年から地元有志による保護活動が始まったことで、名水百選に選ばれるほど環境と水質が良好な川へと生まれ変わったのです。

他にもある日本の清流

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「日本三大清流」の他にも、「清流」と呼ばれる川があるのでご紹介します。

高津川(たかつがわ)【島根県】

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出典:wikipedia.org

高津川は島根県の西部を流れる全長81km、流域面積1090㎢の清流です。

日本で唯一の支流を含めてダムがない一級河川で、2007年度より数回にわたり国土交通省の水質測定検査で1位に選ばれています。

一級河川とは、人々の暮らしや経済上特に重要な関わりを持つ水系で、国が管理している河川のことをいいます。

源流は、鹿足郡吉賀町の水源公園です。水源公園にある「大蛇ケ池(だいじゃがいけ)」を水源とし、北上しながら蛇行して日本海へ注ぎ込まれます。

後志利別川(しりべしとしべつがわ)【北海道】

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出典:wikipedia.org

全長約80km、流域面積約720㎢の一級河川です。源流は北海道瀬棚群今金町の長万部岳で、南下しながら日本海に注ぎ込まれます。

国土交通省が行う水質測定検査において、1987年〜2012年まで通算14回も「水質が最も良好な河川」という優秀な結果をおさめており、全国の一級河川では最多のノミネート数です。

今金町ではNPO団体「後志利別川清流保護の会」を発足し、河川の愛護活動を活発に行い清らかな川を保つ努力をしています。

まとめ

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「日本三大清流」といわれる四万十川、長良川、柿田川は、いずれも知名度が高く有名な観光スポットになっています。

澄み切った清らかな川の流れを見ているだけで、訪れる人々を安らげる効果があるのかもしれません。みなさんも、ぜひ観光してみてくださいね。

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出典:Wikipedia(高津川) / Wikipedia(後志利別川)

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