カワイイ動物の「チンチラ」は、野生では絶滅危惧種の保護動物だった!

世界一カワイイといわれることもある「チンチラ」。
じつは、野生種は絶滅の危機に瀕しているながらも、そのキュートな姿で人々を魅了するチンチラについてご紹介します。

チンチラとは?

 

チンチラは、チンチラ科チンチラ属に属するげっ歯目の動物です。
愛くるしい外見もあって、ペットとしても非常に人気がある動物です。

生息地

チンチラは、チリの固有種であり、南アメリカ大陸原産の動物です。
標高約400m~1,650mほどの比較的高い地域に生息しています。

体長は約25cm~35cmほどまで成長し、尾長だけでも約15cm~20cmほどになるのだとか。
外見は丸っこいこともあって、重量があるようにも見えますが、その体重は約400g~600gと軽いものです。

銀灰色や青灰色の毛が生えており、目を引く大きな耳や長い尾を持っています。

生態

チンチラは、山岳地帯の岩場などに巣を作って集団生活をする、物音にとても敏感な動物です。
夜行性で、オスとメスと子どもたちが集まって暮らしています。

草食性で、草や植物の根、コケなどを食べて生活しています。

天敵はキツネやフクロウで、狙われることが多いため、野生種は数年ほどしか生きられないとされています。

とにかくカワイイ!

 

チンチラの愛らしい外見は、世界中多くの人の心を魅了しているようです。

世界一カワイイ動物にもランクイン!

2013年にCNNが独自調査した世界一カワイイ動物のランキングでは、第10位にランクインしており、かわいい動物としての地位を確立しています。
つまり、世界が認めるかわいいということですね!

トトロのモデルにも!

チンチラには、ジブリ映画「となりのトトロ」に登場するトトロのモデルになったともという噂があります。
とはいえ、宮崎駿監督が「トトロはチンチラをモデルにしました」とは発言していないので、他にも「ミミズクがモデルだ」とか「トロールがモデルだ」という説もあります。

ペットとして人気

チンチラは、ペットとしても人気があります。
家に迎えるなら生後3ヶ月前後がちょうどいいとされていることから、その時期から飼い始めて人間に懐いているチンチラも多いです。

寿命が長い

チンチラは飼育下だと約10年~15年ほど生きるとされ、長くて20年以上生きたチンチラの例もあります。
そのため、長くペットと一緒にいたいと考えて飼育する人もいるようです。

記録によると、25歳半まで生きたチンチラや、27歳まで生きたチンチラまでいるとされています。

病気になりにくい

チンチラは、丈夫で病気になりにくいとされています。
確かに物音などには敏感で神経質なところもあるし、温度や湿度の変化には弱いですが、それでも病気をすることはあまりないのだとか。

しかし、病気になってしまった場合には、チンチラを診ることができる動物病院はそれほど多くはありません。
そのため、事前に動物病院も調べておいた方が良さそうです。

意外と凶暴なので注意

チンチラは、かわいい見かけによらず凶暴な面もあります。

特にオスを同時飼育や複数飼育をすると喧嘩することもあります。
そのため、チンチラを迎える際は1匹に対して1個のケージを用意することが必要です。

また、身体能力が高く運動神経抜群ですので、狭いケージだとストレスが溜まってしまうこともあります。
飼育するなら広めのケージを用意してあげましょう。

野生では絶滅の危機

 

世界中でペットとして飼育されているチンチラですが、野生のチンチラは絶滅危惧種に指定されています。

食肉・毛皮のために乱獲された

なぜ野生のチンチラが絶滅の危機に瀕しているのかというと、それは食肉や毛皮のために乱獲されたことが原因です。
チンチラは食肉として現地の人に食べられていただけではなく、美しく上質な毛皮を加工利用するために乱獲されてきました。

現在はワシントン条約で輸出入禁止!

乱獲によって数を減らした野生のチンチラは、サイテスⅠに属する保護動物です。

これは3つあるサイテスの中で最も絶滅の危機に瀕した動物に適応されるカテゴリーで、パンダと同じ位置に属しています。

それほど野生のチンチラが貴重であるということを示しています。
そのため、野生のチンチラを輸入することはできません。

とはいえ、ペットとして飼われているチンチラは繁殖させられたものであり、野生のものとは違い飼育が禁止されているわけではありません。

世界中のチンチラは親戚?

 

世界中にいるチンチラは、親戚だと言っても過言ではありません。
その理由は、ある男性がチンチラを広めたことに関係しています。

チャップマンのチンチラ

ペットとして飼育できるチンチラは繁殖されたものなのですが、それを最初に持ち込んだのはチリ北部の鉱山で働いていたアメリカ人「マティアス・F・チャップマン」という人物だったそうです。
彼がチンチラのオス8匹とメス3匹をアメリカに持ち込んだものが繁殖し、それが広まっていきました。

今では世界中でペットとして飼われるようになっているため、ある意味で飼育されているチンチラはみんな親戚と言えるのかもしれません。

まとめ

世界中で飼育されたり愛されているチンチラ。
非常にかわいい見た目をしていることもあって、あるランキングでは世界一かわいい動物としてトップ10にランクインしたこともあります。

このチンチラ、実は野生種が絶滅に瀕しています。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事