
音楽を聴く際、オーディオの設定などでモノラルとステレオというのがあるのは、多くの人が知っていると思います。ただ、この違いについては知らない人も多いのではないでしょうか?
そこで、ここでは今更人にはなかなか聞けないモノラルとステレオの違いについて具体的に解説します。
語源などもモノラルとステレオそれぞれで違ってくるため、そちらも交えながらご紹介します。普段から音楽を聴く人もそうでない人も、モノラルとステレオの違いについては知っておきましょう!
目次
モノラルとステレオの違いは?
早速にはなりますが、モノラルとステレオの違いについて簡単にご紹介します。それぞれが意味する内容を理解しておけば、何も難しいことはありません。むしろ、違いについては薄々予想できている方も多いかもしれません。
モノラル
モノラルとは、音を単一のマイクで録音または単一のスピーカーで再生する方式のことを意味します。音楽を聴く際には、片方の音を聞くことを指す言葉としても使われているのが特徴です。
もしくは単体・複数のスピーカーから「単一系統の音」を録音・再生することを指すこともあります。
ステレオ
ステレオとは、音を複数のマイクで録音または複数のスピーカーで再生する方式です。音楽を聴く場合であれば、両方の音を聞くことを指すこともありますね。
もしくは単体・複数のスピーカーから「複数系統の音」を録音・再生することを指すことも多いです。
要は・・・
要はモノラルは片方から同じ音が聞こえてくる方式で、ステレオは両方から違う音が聞こえてくる方式だと思っておくとわかりやすいです。
厳密にはどちらもイヤホンなどで両方から音が聞こえてくるのですが、モノラルは左右同じ音が聞こえてきて、ステレオは左右違う音が聞こえてくるという特徴があります。
また、モノラルよりもステレオの方が音が立体的で臨場感があるとされており、近年はほとんどの場合でモノラルではなくステレオが使われています。
モノラルを詳しく
モノラルはそもそもなぜモノラルと呼ばれているのでしょうか。ここからはそんなモノラルについてより詳しく解説するので、ぜひ読み進めてみてください。
Monoは単一の意味
モノラルのモノとは、もともとギリシャ語で「単一」を意味する言葉であり、オーディオなどで使われるモノラルという言葉は単一系統の音が聞こえるものを指しています。
つまりその語源は単体を示すモノというところから来ているわけです。ちなみに、1960年代にステレオが開発されるまではモノラルが主流だったそうで、日本でも多くの人がモノラルで音楽を聴いたりしていたそうです。
録音・再生方法
モノラルの録音・再生方法としては1つのマイクを使うのが特徴で、モノラル音源では音が平面的になるという特性を持っています。すでに前述の通り、モノラルはイヤホンで聞くと左右同じ音が流れています。
ステレオを詳しく
ステレオは近年主流のものですが、そもそもステレオもなぜステレオと呼ばれているのでしょうか。ここからはステレオについてより詳しく解説するので、こちらも併せてご確認ください。
ステレオは複数の意味
ステレオには複数の意味があり、主に私たちが普段から使っているステレオという言葉は、ステレオフォニックという立体音響を示す言葉となっています
その他、ステレオタイプなど先入観や固定概念を意味する言葉やステレオグラムなど立体写真を表す言葉などもあります。
それらからステレオという言葉が広まり、主に音楽などにおいては複数系統の音のものをそう呼ぶようになったそうです。
1960年代以降、モノラルは徐々に利用されることも少なくなり、現代ではその多くがステレオの仕様となっています。
録音・再生方法
ステレオの録音・再生方法としては複数のマイクを利用するのが普通で、ステレオ音源では音が立体的に聞こえるのが特徴です。音楽だけではなく映画やゲームなどでも左右それぞれ違う音が聞こえることで、より臨場感のある演出が可能な法式と言えます。
ステレオは立体音響(イヤホンで聞くと左右違う音)のため、まるでその世界に包まれているような感覚になるのも特徴です。
まとめ
ステレオとモノラルは違うものだと理解しているつもりでも、実はその具体的な違いについては知らなかった人も多いかもしれません。その違いは単一系統なのか複数系統なのかにあります。
ステレオは複数の音を録音・再生する方法で、モノラルは単一の音を録音・再生する方法と覚えておけば間違いありません。ぜひ、音楽を聴く際にオーディオの設定をする方は、違いを聞き比べてみてくださいね。