千と千尋の神隠しのモデルはどこ?公式見解や憶測まで色々紹介!

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」は日本興業収入ランキングで日本一を誇る名作で、根強いジブリファンの中でも人気の作品となっています。

そんな「千と千尋の神隠し」にはモデルとなった場所がいくつかあるのですが、巷には単なる観光客を呼び寄せる広告として「あの千と千尋の神隠しのモデルになった」と宣伝しているところもあります。

しかし、実際には公式が「モデルにしていない」と証言しているところもあるため、ここではスタジオジブリの公式見解や憶測も含めて、モデルとなったとされる場所をご紹介します!

千と千尋の神隠し

出典:スタジオジブリ

「千と千尋の神隠し」はスタジオジブリが手掛けたアニメ映画で、公開されるとともにその不思議な世界観が大反響を呼びました。
日本だけにとどまらず海外でも公開され、今まで築き上げてきたジブリブランドがさらに成熟する要素となったとも言われています。
まずはそんな「千と千尋の神隠し」についてご紹介します!

興行収入日本一

「千と千尋の神隠し」は2001年7月20日に公開された映画で、その興行収入は日本一を記録しています。

国内興行収入は約308億円で日本歴代興行収入で日本一です。
国外でも公開されたことで世界中に根強いファンがいる作品となり、海外の人が魅了される不思議な世界観は「何を参考に生み出したんだ?」と話題になることもしばしばあります。

日本でも地上波で何度も放送されるなど、不動の人気を誇るジブリ映画であり、2003年1月24日に地上波で放送された際には関東地区で番組平均個人視聴率46.9%という結果を出しました。
これは日本テレビの年間視聴率ランキングで日本一です。

それ以降も数年に一度というスパンで放送され、その度に20%前後の視聴率を叩き出すなど、まさにジブリ映画の代表作とも呼べる傑作です。

ジブリが認めた参考モデル

出典:スタジオジブリ

そんな「千と千尋の神隠し」は主人公の千尋が神様の世界に迷い込んでしまう話であり、その不思議な世界観から「海外のある町が舞台となったのではないか」などという憶測が飛び交っています。
しかし、公式によると舞台は日本だと断言されており、国外のどこかの町が参考にされたという話は否定されています。
その一方で、公式が映画のモデルにしたと認める場所もいくつかあるため、まずはそちらからご紹介します!

江戸東京たてもの園(東京)

東京江戸たてもの園は宮崎駿監督自身がモデルにした場所だと認めています。

特に園内にある子宝湯や丸二商店、武井三省堂などとその周辺が参考にされた場所だとされ、劇中にも似たようなシーンが出てきます。

宮崎駿監督の他にも美術監督を務める武重洋二監督とその背景スタッフも実際にロケハンを行っているなど、映画のシーンの参考にされたことは間違いないようです。

目黒雅叙園(東京)

目黒雅叙園を参考にしたことについては、「千と千尋の神隠し」の絵コンテ集で言及されています。

目黒雅叙園は油屋内部のモデルとなったとされており、宮崎駿監督の言葉で「目黒雅叙園の中みたいなところ」と実際に記述されています。
特に漁樵の間や百段階段からイメージを得たとされ、油屋内部にはそれらに似たシーンも多々出てきます。

また武重洋二監督も参考にした場所と発言しているなどから、目黒雅叙園をモデルにしたことは間違いありません。

有楽町駅ガード下(東京)

有楽町駅ガード下は不思議の町の飲食店街の参考とされたとされ、武重洋二監督の発言で宮崎駿監督自身が参考にした場所だと認めています。

意外かもしれませんが、有楽町駅ガード下の雑多な雰囲気が「千と千尋の神隠し」にマッチしており、特に油屋周辺に広がる温泉街を描く際に参考にされたようです。

日光東照宮(栃木)

日光東照宮は油屋最上階にある湯婆婆がいる場所の参考にされたとされ、特に陽明門や五重塔や廻廊などがモデルとなっているようです。

こちらも武重洋二監督が実際に発言していることから確定されており、その建物の外観なども参考にされたとされています。

道後温泉(愛媛)

道後温泉も宮崎駿監督本人から「(モデルとして)確かに入っている」という発言があります。
武重洋二監督も「参考にした場所」と認めている場所です。

なお、スタジオジブリのスタッフが社員旅行で訪れている場所でもあるため、監督自身温泉旅行を通して何かインスピレーションを受けたのかもしれませんね。

他にも、モデルとしたと言われる場所は「新橋駅烏森口」「二条城」「多摩全生園ハンセン病資料館」など、モデルとしたと認められた場所はいくつかあります。

憶測で言われるモデル

「千と千尋の神隠し」に関しては、その人気にあやかろうとして「あの千と千尋の神隠しのモデルになった」という謳い文句が使われていることもあります。
しかし、実際に公式が「参考にはしていない」という発言もあることなどから、間違った見解でモデルにされたと勘違いしているところもあるのです。
そこで、ここからは憶測で参考にされた場所だと語られる場所をご紹介します!

九份(台湾)

出典:スタジオジブリ

台湾の九扮はその特殊な景観から、「千と千尋の神隠しのモデルになった」と言われているが、公式では認められていません。

そもそも公式で特定の場所をモデルにしたという事実はないとしているだけではなく、スタジオジブリによると「海外の特定の町はモデルにしていない」と断言しています。

そもそも宮崎駿監督自身、舞台が日本であることを強調しています。

鎌崎温泉(宮城)

鎌崎温泉も「千と千尋の神隠し」に出てくる油屋などの建物に似ていることは似ているのですが、こちらもモデルではありません。

単に外観が似ているところから「そうではないか」という憶測が広まっただけだと考えられます。もちろんモデルではないものの、似た雰囲気が味わえる素敵な温泉であることは間違いありません!

銀山温泉(山形)

銀山温泉も同様の理由で、雰囲気が似ているという理由で「千と千尋の神隠しの参考にされた場所」という憶測が飛び交っています。

こちらも確かに雰囲気があって素敵な温泉なのですが、「千と千尋の神隠し」のモデルになったという事実はありません。

四万温泉(群馬)

四万温泉も「千と千尋の神隠し」の舞台ではないかと予測されています。

こちらの積善館が劇中に登場するシーンに似ているだけであって、参考にされた事実というのはありません。
ただ、この建物、確かに湯屋の外観を千が移動するシーンに似ていますよね!

渋温泉(長野)

渋温泉も非常に美しい温泉郷ということもあって、映画の雰囲気に合っていることから「千と千尋の神隠しに似ている」とよく言われる場所です。

しかし、こちらも公式が認めているわけでないため、モデルになった場所というわけではありません。
ただこちらも確かに雰囲気は似ていてとても素敵ですね!

羽合温泉(鳥取)

羽合温泉も歴史がある温泉の1つです。その中の旅館「千年亭」の前にかかる赤い橋と旅館の構図が油屋の前の赤い橋に似ていることからモデルなのでは?と言われましたが、実際にモデルにしたという事ではないそうです。

まとめ

ジブリ映画の中でも有名な「千と千尋の神隠し」は、その知名度から海外でも「モデルになったよ」なんて話を聞くことがあります。
しかし、舞台は日本だと断言されていますし、憶測ばかりが飛び交っていて実際に参考にされた場所などはあまり知らない人も多いです。
憶測で断言すると勘違いしてしまう人もいるので、モデルになったという発言は公式が認めているところだけにするなど注意しましょう!

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出典:スタジオジブリ

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