口を大きく開きながら泳ぐ「グルクマ」ってどんな魚?

グルクマはスズキ目サバ科の魚で、口を大きく開きながら泳ぐ魚です。
そんなグルクマはサバの仲間ですが、体にユニークな特徴があります。

そこでここでは、そんなグルクマがどういう魚なのかを見ていきましょう。

グルクマとは

 

グルクマは、スズキ目サバ科の魚です。
まずはグルクマがどういう魚なのかを見ていきましょう。

グルクマの生息域

グルクマは、沖縄以南の南日本に生息している魚です。
日本周辺以外にも、台湾や東南アジアに広く分布していることがわかっており、太平洋からインド洋まで幅広く分布しています。

近年ではアフリカや中東などにも分布を広げているとされており、非常に生息域が広い魚であることがわかっています。

グルクマはサバの仲間

そんなグルクマはサバにとても近い、ほぼ近縁の魚です。
その大きさは全長約40cmほどとなっていて、最大50cmほどになる他のサバに比べると若干ながら小振りの魚ということになります。

通常のサバとは違い、体が側扁しており、口蓋骨に歯がなく、鋤骨もありません。
そして、鰓耙と呼ばれるエラの咽頭側の面にある突起が羽毛状に長くなっています。

これらの特徴を見ると、他のサバとは形状が大きく異ることがわかりますね!

グルクマは沖縄での呼び名

グルクマという名前は、沖縄での呼び名から来ています。
現地では、グルクマではなくグルクマーと語尾を伸ばされており、地元の人の間では定番の食材となっています。

なお、一時期は和名ではアキフラキアという名前が提唱されたのですが、こちらの呼び名は定着しなかったようです。

ちなみに、英名では「Indian mackere」といい、こちらは直訳すると「インドサバ」となります。

口を開きながら泳ぐグルクマ

 

グルクマは口を開きながら泳ぎます。
ここからはそんなグルクマの生態、特に捕食について見ていきましょう。

口を開いているのは食事のため

グルクマは海を泳ぐ際、口を大きく開いています。
これは、プランクトンや小魚などの餌を捕食するためです。

中には顎が外れそうなくらい口を開いて海水ごと体内に取り込んでいる個体もいます。

沖縄や東南アジアで食用とされるグルクマ

 

グルクマは沖縄はもちろん、生息域である東南アジアなどでは広く食用とされています。

日本では食用とされるのは沖縄でだけ

グルクマはサバの仲間ですが、食用としているのは沖縄だけです。
・・・といいますか、日本では生息域に含まれているのが沖縄だけなので、ある意味では必然ともいえます。

沖縄では、刺身や唐揚げ、焼き魚に煮つけといった青魚定番の食べ方をされています。

東南アジアでの食し方

グルクマは東南アジアでも食用とされています。
日本全体で見るとマイナーな食材ですが、東南アジアなどではメジャーな食材の1つとされているようです。
特にフィリピンやマレーシア、タイなどではよく食べられる食用魚となっています。

食べ方は沖縄と同じように唐揚げや煮魚にしたりして食べることもありますが、フィッシュカレーの具にもされます。
地域によっては、一種の魚肉ソーセージの原料となることもあるそうです。

まとめ

グルクマはちょっと変わったサバの仲間で、日本では沖縄などで水揚げされることの多い魚となっています。
このグルクマ、口を大きく開けて泳ぐのですが、これは泳ぎながら食事をするためです。
中には顎が外れてしまいそうなほど口を開いて泳いでいる個体もあります。

定置網などを仕掛けておけば、群れをなして泳ぐため漁るのが比較的簡単な魚とされているのですが、生息域の関係もあって、日本では食用としているのは沖縄だけとされています。

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