長い寿命で有名な亀ですが、ペットとして飼育すればもっと長生きすると言われています。
ここでは、亀の実際の寿命や生態について見ていきましょう。
目次
亀とは
亀は海洋や砂漠、森林などといった色々な環境で生息しています。
陸棲種のリクガメや、海棲種のウミガメなどがいます。
そんな様々な種がいる亀ですが、河川や湖沼などの淡水域で生活しているのがほとんどです。
ほとんどの種が水から離れない場所に生息しておりますが、唯一リクガメのみ陸上で生涯を過ごします。
食べる物は種によって異なりますが、ササミやエビ、フルーツなど人間が食べるものも食べられます。
乳製品や加工品は、消化が出来ない体質の為、食べさせてはなりません。
亀は卵生ですが、水の中で卵を産むのは一部です。
多くの種は、陸で卵を産みます。
ウミガメは普段でこそ海中で過ごしていますが、産卵の時期になると卵を産むために陸に上がりに来ます。
亀の寿命
「亀は万年」という言葉を聞いたことがあると思いますが、その由来はご存じでしょうか?
ここからは、実際の亀の寿命について見ていきましょう。
「亀は万年」は中国由来?
「鶴は千年、亀は万年」は長生きの祝福や縁起の良い時に使う言葉ですが、この言葉のはじまりは中国にあります。
中国では、古代から不老不死の存在とされる「仙人」という存在が語られてきました。
この仙人は空中を移動する際に鶴を、水中を移動する際に亀に乗って移動していたと言われています。
この鶴と亀は、不老不死の仙人に仕えていたことから、長寿の縁起物だと言われるようになったのです。
実際の亀の寿命
亀は平均して約30年生きるそうです。
中には100年以上生きた例も確認されています。
ペットとして飼育すると長生きする理由は、亀に必要な環境を人が作ってあげることができるからです。
水温管理や日光浴が出来る場所を作ってあげることで寿命が延びます。
身近な亀の寿命
ペットとして飼われることも多いミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)の寿命は約30年位と言われています。
ペットとしてはかなり長生きですよね!
同じくペットとして飼われるクサガメの寿命は30年~40年程で、ミドリガメよりも長生きすると言われています。
身近な亀でも30~40年生きることからも、亀が長寿な種であることが分かります。
ウミガメ
海で過ごすウミガメは、正確な寿命が分かっていませんが、約70年~80年程だと言われていて
ウミガメは比較的寿命が長いですが、大人になれるウミガメはわずかです。
大体5000匹に1匹しか大人になれないとされていることもあって、多くのウミガメが絶滅危惧種に指定されています。
亀の中でも寿命が長いのはゾウガメ
リクガメの中でも大型のゾウガメは最も長生きすると言われており、その寿命は100年から150年程とされています。
地球上の陸棲生物の中では最も長寿の部類であると言われています。
世界最高齢の亀
世界には、万年とは言いませんが非常に長生きをした亀がいます。
「アラバ」は344歳!?
ナイジェリアの亀「アラバ」が2019年に死を迎えました。
当時の年齢は344歳だったと言われています。
このアラバは、ナイジェリア・オグボモショの宮殿で飼育されていました。
300年ほど前のオグボモショの統治者が連れてきてから、ずっとその宮殿で暮らしていたのだとか。
しかし、このアラバの年齢は確実なものではなく、専門家の中では「この種の亀が長生きするはずがない」と疑問視する声もあります。
「アラバ」はリクガメではありますが、最も大きく長寿であるゾウガメではないことからも344歳という年齢は疑問視されているようです。
「アドワイチャ」は250歳?
インドも動物園で飼育され2006年に亡くなった「アドワイチャ」(アルダブラゾウガメ)は、250歳以上生きた可能性があると言われています。
動物園に残っている記録から、150年以上生きたことは確実なのだとか。
他の資料と突き合わせたことで、どうやら250年以上前に生まれたのでは?という説が浮かび上がってきたようです。
現役最高齢「ジョナサン」
現在、亀の中で最高齢とされるのが「ジョナサン」(アルダブラゾウガメ)です。
その年齢、2022年でなんと190歳です。
南太平洋に浮かぶ島セントヘレナで暮らすジョナサンが、東アフリカのセーシェル共和国からやってきたのが1882年のこと。
この頃にはすでに成熟しており、生まれたの事態は1832年ごろだと推定されています。
当時の日本はまだ江戸時代、天保3年のことになります。
まとめ
「亀は万年」ともいわれ長寿の代表格ともされる亀。
実際に、200歳以上いきただろうとされる記録の残っているほど長寿となることもある生き物です。
現在生きているものでも、190歳を迎えたという個体がいるというのですからおどろきです。