鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いや見分け方!ついでにトンビも解説

2015.7.29


鋭い爪やくちばし、バサっと大きく広がる翼。”最強ハンター”と呼ばれるこの写真の鳥、あなたは言い当てることができますか?

鷲(ワシ)?それとも鷹(タカ)かな?」予想はつきますが、正確にはどちらなのか判別が難しいですよね。

答えは「ワシ」なのですが「じゃあ、違いって何?」と見分け方が気になるところ。そこで、鷲と鷹それぞれの特徴、ついでに似ているトンビも一緒に解説していきます。

鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違い


実は特に違いがない

はじめに結論から言うと、鷲と鷹は生物学上どちらもタカ目タカ科に分類されます。つまり、ザックリ言えば特に大きな違いはないということ。まさかの事実に驚いてしまいますよね。しかし、同じ種類に属するものの、定義によってそれぞれを区別することができます。

鷲(ワシ)と鷹(タカ)の見分け方

鷹(タカ)と鷲(ワシ)、見分け方のポイントはその大きさ。オオワシの場合、オスの全長が約88cm(メスは約102cm)、翼開長が約220〜250cmとかなり大きめ。一方、オオタカの場合はオスの全長が約50cm(メスは約60cm)、翼開長約100〜130cmほど。したがって、同じタカ目タカ科であっても、基本的に大きいのが鷲(ワシ)、小さいのが鷹(タカ)と見分けることができるのです。

鷲(eagle イーグル)とは?


現状の鷲(ワシ)の定義

生物学上、タカ目タカ科の中でも大きいものが鷲(ワシ)というのが現状の定義。英語では「eagle(イーグル)」と表され、アメリカの国章やドイツの国章などにシンボルとして用いられています。

日本で鷲(ワシ)と呼ばれる種類

日本で鷲と呼ばれる種類に挙げられるのが「オオワシ」や「イヌワシ」「カンムリワシ


こちらはオオワシです。写真でもその大きさがよく分かります。

鷹(hawrk ホーク)とは?


現状の鷹(タカ)の定義

現状では、鷲(ワシ)に比べて小さいものが鷹(タカ)と定義されています。日本のプロ野球チーム「ソフトバンクホークス」のモチーフになっていることからイメージできる方もいるかと思いますが、ホーク(Hawk)とは英語で鷹の事を表します。

日本で鷹(タカ)と呼ばれる種類

日本で鷹(タカ)と呼ばれるのは、基本的にハイタカ・オオタカ・クマタカの 3 種類。


こちらはオオタカです。確かに鷲(ワシ)よりも若干小さいような気がしますよね。

しかし、例外も!

基本的にタカ目タカ科の大きい種を鷲(ワシ)、比較的小さい種を鷹(タカ)という認識で問題ないのですが、中には例外もあるようです。

カンムリワシの例

八重山地方に生息するカンムリワシは体長55㎝程度とオオタカの雌よりも少し小さいのですが、鷲(ワシ)とされています。

▼ カンムリワシ


カンムリワシの生息地域の八重山地方や石垣島などでは、カンムリワシより大きな猛禽類は存在しておらず、その為その地方では一番大きな猛禽類という事で鷲(ワシ)と呼ばれるようになったという説が有力です。

クマタカの例

また、鷹(タカ)の中でもクマタカに関しては体長が75~80㎝と大きく、鷲(ワシ)と呼ばれてもおかしくありませんが鷹(タカ)と呼ばれています。

▼ クマタカ

出典:wikipedia.org

こちらのクマタカに関しては、生息地域にはほかにオオワシなどのもっと大きな猛禽類の存在があったため、比較すると小さく見えるために鷹(タカ)と呼ばれるようになったというのが有力です。

このように例外はありますが、基本的に大きさで分類されているという認識で間違いはありません。

トンビ(トビ)について


実は最も身近なタカ科

こちらは鷲?鷹?…正解はトンビ(トビ)です。鷲(ワシ)や鷹(タカ)に似ていますよね!

それもそのはず、トンビもタカ目タカ科の仲間でありもっとも身近なタカ科の鳥なのです。しかし、「ピーヒョロロロー」という特徴的な鳴き声や、鷲(ワシ)や鷹(タカ)が生きた動物をエサにするのに対しトンビは動物の死骸やゴミをエサにするなど違いが大きく、同じタカ科でもかけ離れた存在に位置します。

意外と大型

トンビは全長約60~65cmと意外と大型。翼を広げると約150~160cmにもなるのだそう。人間の食べ物を狙って近づいてこられたら怯んでしまいそうな大きさですよね。

最大最強猛禽類「オウギワシ」


ちなみに、最大最強猛禽類と言われているのがこちらの「オウギワシ」です。

猛禽類の中で最大級の大きさかつ強靭な爪をもち、握力は猛禽類最強とまで言われているほど。ギリシャ神話に登場する鳥の怪物「harpy(ハーピー)」に例えられ、英語では「harpy eagle(ハーピー・イーグル)」と表されます。

【まとめ】 鷲(ワシ)と鷹(タカ)は同じタカ目タカ科の鳥!大きさで見分ける


写真で見分けることが難しい鷲(ワシ)と鷹(タカ)ですが、同じタカ目タカ科の動物ということで明確な違いは存在せず、現在は大きいものが「鷲(ワシ)」、小さいものが「鷹(タカ)」と区別されているとは意外な発見ですよね。また、見た目が似ているなと思ったら、トンビがもっとも身近なタカ目タカ科の鳥だったとは!

これから山岳地帯や海辺で鷲・鷹・トンビを見かけた時は、それぞれの特徴からバッチリ見分けられそうですね!

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出典:Instgram(@animalplanet) / wikipedia.org

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