遭難したハイカーから友人に送られてきた一枚の画像をもとに特定班が居場所を特定し、遭難者が無事救助される出来事がありました。
捜索救助隊を出動させたロサンゼルス郡保安局が、事の顛末をFacebookで紹介しています。
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遭難者が友人に送った一枚の画像
2021年4月12日、米カリフォルニア州のエンジェルス国有林の山でハイキング中だったルネ・コンペアンさんは、現在地が分からなくなり遭難してしまいます。そこでコンペアンさんは自分がいる場所を撮影した画像を添えて、友人に助けを求めるメッセージを送りました。
その画像がこちら。
その後、コンペアンさんの携帯の充電が切れ、外部との連絡手段が消滅・・・。メッセージを受け取った友人が警察に連絡し、すぐさまロサンゼルス郡保安局が捜索を開始します。
ところが、コンペアンさんの携帯は位置情報の設定がオフになっており、画像を解析して位置情報を取得することが出来ず、一晩中捜索を行って発見できたのはコンペアンさんの車だけでした。
保安局のSNSを見た特定班が反応
事態が動いたのは、保安局がSNSでコンペアンさんの情報提供を呼び掛けたあと。
保安局の投稿を見た特定班(ネットに公開された断片的な情報を分析して特定する人たちの総称)が反応するのです。協力に名乗りを上げたのは、ハイキング愛好家であり、写真の撮影場所を特定するのが趣味だというベンジャミン・クオさん。
クオさんは情報を分析してコンペアンさんがいる場所の座標を特定。救助隊がその座標を捜索したところ、なんと付近でコンペアンさんを発見し、無事救助することができたのです。まるでドラマのような展開ですよね。
特定能力の正しい使い方
その後、保安局はコンペアンさんを救助できたことをSNSで報告しています。
無事に見つかって本当に良かったですね。また、特定班の行き過ぎた行為などが問題視されることがありますが、特定能力の高さは人を傷つけたり陥れる為ではなく、クオさんのように正しく使って欲しいと考えさせられました。