「気炎万丈」とはどんな意味?「万丈」とはなんのこと?「気焔万丈」と表記したら間違い?

「気炎万丈」という言葉をご存知でしょうか?
こちらは、物事に対する意気込みが非常に盛んであることを表す言葉です。
意味合いは変わらず「気焔万丈」と表記する場合もあります。

ここでは、「気炎万丈」の意味や使い方を解説すると共に、気炎万丈の「万丈」が何をあらわしているかも解説します。

「気炎万丈」とは

まずはじめに、「気炎万丈」の意味について見ていきましょう。

「気炎万丈」の意味

「気炎万丈(きえんばんじょう)」とは、物事に対する意気込みが非常に盛んであることをあらわす言葉です。
意見を戦わせているような議論の場面で使われることが現在では多く、文字通り炎が燃え上がるように意気が盛んな様子を表します。
「気炎万丈な議論」というような形で使います。

「気焔万丈」と表記してもOK!

気炎万丈は「気焔万丈」と表記することもあります。
意味合いに変化はありませんので、どちらで表記しても差し支えありません。

これは、炎を「焔」とも書くことがあるためです。
焔は「ほのお」「ほむら」などと読み、一般的な「炎」と同様の意味で使用される漢字です。
また、ねたみや怒りなどの激しい感情や欲望で燃えるような感情を言い表す際にも使われる言葉です。

「気炎」と「万丈」とは

そもそも「気炎」とは、そして「万丈」とはどのような意味のある熟語なのでしょうか?
ここでは、それぞれの語句事態について見ていきましょう!

「気炎」は意気込み

「気炎」とは、燃え上がるように盛んな意気込みをあらわす言葉です。
この「気炎」だけでも、「気炎万丈」と同様に議論などの場で見せる意気込みの盛んな様を言いあらわすことができます。

「万丈」は「一丈」の10,000倍

「万丈」は、日本や中国で使用されていた伝統的な長さの単位「丈」を語源とする言葉です。
1丈は10尺と定義されており、日本では明治時代の尺貫法で1尺=30.303cmとされています。
つまり、1丈は約3mという事になります。

そして「一丈」の10,000倍に相当する「万丈」は、およそ30km(約30,300m)という事になります。
このことから、大変長いものや大変高いものを言い表す比喩として用いられます。

「気炎万丈」の類義語

ここからは「気炎万丈」の類義語に相当する言葉を見ていきましょう。
気炎万丈はあまり日常では用いられませんが、類義語は意外と普段使う言葉だったりしますよ!

意気軒昂

「意気軒昂(いきけんこう)」は、意気込んで奮い立っている様子を意味する言葉です。
「軒昂」は高く上がることをあらわしています。

意気衝天

「意気衝天(いきしょうてん)」は、意気込みや元気が非常に盛んな状態を指します。
「衝天」は天を突き上げるという意味の語句です。

血気盛ん

「血気盛ん」は、活力に溢れている様子を意味します。
「血気」とは血液と気力を意味し、活力に近い意味を持ちます。

気勢を上げる

「気勢を上げる」は、何かをしようと意気込む気持ちや意気込みを示すに用いられます。

「気勢をそがれる」という表現をすると、反対に何かをしようと意気込む気持ちが低下することをあらわします

ボルテージを上げる

「ボルテージを上げる」とは、熱気ややる気、興奮度が上がる様子をあらわす言葉です。

「ボルテージ」とは、電気を流そうとする圧力=電圧を意味します。
それが転じて、熱気や興奮の度合いといった意味としても使われるようになりました。

まとめ

「気炎万丈(きえんばんじょう)」は、議論などに対する意気込みが非常に盛んであることを表す言葉です。
「気焔万丈」と表記することもあります。

「気炎」とは、燃え上がるように盛んな意気込みを表す言葉です。
そして「万丈」は長さの単位「丈」を由来とする言葉で、「一丈」の10,000倍の長さという事から、大変長いものや大変高いものを言い表す比喩として用いられています。

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