
みなさんは「人工喉頭器」というものをご存知ですか?
これは声帯から声が出せない人の発声を補助する機器なんです。
FUNDOでもこれまで何度も漫画をご紹介したことのあるKAKO(@isinnkodesu)さんは、声帯を切除されているため人工喉頭器を使用されています。
そんなKAKOさんが、ご自身の声をコマごと録音した動画を公開し反響を呼んでいます。
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コマごと録音した「声」を動画に
人工喉頭器を使用しても簡単にスラスラ話せるというわけではないそうで、「喉の調子が良い時に、コマごと録音した『声』を、イラストと組み合わせて動画にしてみました」と話すKAKOさん。
その動画がこちらです。
私なりに試行錯誤して‥
と言うよりも、一度にスラスラ話す事が出来なくて、喉の調子が良い時に、コマごと録音した「声」を、イラストと組み合わせて動画にしてみました。再生する場合は、音の大きさにご注意ください!
そしてどうぞ、この「声」を、お見知り置きください!頑張って生きています pic.twitter.com/EMFId4Uu8E
— KAKO (@isinnkodesu) June 23, 2021
人工喉頭器は、大きな病気を患った方が声帯を切除して失った声を補う「文明の利器」であるとし、使い方や機能を説明するKAKOさん。
そして、同じような声が聞こえてきてもおしゃべりを楽しんでいるのだと温かく見守ってほしいと伝えています。
知ることって大事
人工喉頭器を知らなかった、知っていたけど使った声を聞いたのは初めてという方が多かったのではないでしょうか?
筆者もそういう機器があることは知っていたものの、実際に使った声を聞いたことがありませんでした。
KAKOさんはこれまで驚いてあたふたされたり、キョロキョロされたり、興味津々に凝視される場面に数多く遭遇されたといいます。
しかし、“こういう人がいる” “こういう道具がある”と知る人が増えたら、そうした周りの態度もきっと変化しますよね。
動画にも「知ることができてとても嬉しいです」「とても有益な動画をありがとうございます」といった声が寄せられています。
社会は様々な立場の人たちで成り立っているからこそ、知ることって大事ですね。
こちらの漫画もぜひ
KAKOさんは、話す時に「スラスラ」話すことが理想とされていることについて、ご自身の考えを漫画で明かされています。
こちらもぜひ読んでみてください。
小学校4年生の道徳の教科書がツイートされていた。
吃音の少女が発表会の主役に立候補し、セリフを練習して「スラスラ」言えるようになったという物語。
この物語で、道徳教育の意図するところとは違うかも知れないけど、
どうして「スラスラ」話す事が、理想とされているんでしょうねぇ?5Pです。 pic.twitter.com/naoMJpE4h7
— KAKO (@isinnkodesu) June 27, 2021
吃音や産れつきの病気、私の様に器具を使って話す人がする練習は、健常者の方が考えておられる練習とは、イメージが違うと思います。
アナウンサーや俳優の様に「きっちり話す」事を目的として練習をしている訳ではありません。
練習してもスラスラ言えなくても、良しとする世の中を望みます。 pic.twitter.com/1rdaAfhIyv— KAKO (@isinnkodesu) June 27, 2021