巨大であることをカあらわす言葉「ジャンボ」。
この言葉は、かつてあるサーカスで活躍し人気を博したある動物の名前から生まれたとされています。
そのため、由来となった言葉では「ジャンボ」に巨大さをあらわす意味はないのだとか。
ここでは、この「ジャンボ」という言葉について、その意味や用い方、由来となった動物について見ていきましょう。
目次
「ジャンボ」とは
まずは「ジャンボ」がどのような言葉なのか見てみましょう。
「ジャンボ」の意味
「ジャンボ」とは、物事が巨大であることをあらわす言葉です。
形状だけでなく、規模が大きいことを表すこともあります。
どちらにしても人物や物事が巨大であることを表現するのが「ジャンボ」という言葉なのです。
「ジャンボ」と付く言葉
「ジャンボ」とつく言葉には以下のようなものがあります。
1.ジャンボサイズ
2.ジャンボジェット
3.ジャンボタクシー
4.ジャンボ宝くじ
以上のような言葉は、日常生活でも耳にすることが多いです。
まずジャンボサイズは、標準を優に超えるような特大サイズのことです。
服のサイズからお弁当など、幅広く使われます。
ジャンボジェットは、ボーイング747という大型旅客機の愛称です。
その期待の全長は71m、小型ジェット旅客機のボーイング737-800の全長が34mということからもその大きさが窺えます。
ジャンボタクシーは大型タクシーのことで、特に9人乗り以上のものを指します。
ジャンボ宝くじは年に数回販売される高額当選宝くじのことです、くじ自体が大きいのではなく当選金額が大きいというその規模感をあらわしています。
「ジャンボ」の由来となったのは・・・
では「ジャンボ」はどこから来た言葉なのでしょうか。
それは、アメリカにいたゾウの名前から来ているとされています。
ゾウの名前から来た「ジャンボ」
「ジャンボ」は実在したアフリカゾウの名前から来ています。
ジャンボと呼ばれたそのゾウは、「バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」というサーカス団で人気を博しました。
生まれたのは1861年、現在のマリ共和国です。
フランス・パリにある動物園で飼育された後、1865年にロンドン動物園に移されるました。
このロンドン動物園にいた飼育係によって「ジャンボ」という名前は付けられたとされています。
更に時代はくだって1882年、ジャンボはサーカス団「バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」のメンバーになると、興行師であるフィニアス・テイラー・バーナムの宣伝もあって知名度をあげ「ジャンボ」は巨大を意味する言葉として広まったとされています。
ちなみに、ジャンボはその体高が3.2m強だったとも4mあったとも言われていますが、アフリカゾウの体高が大きいもので4mなので、アフリカゾウの中ではずば抜けて巨体だったというわけではないようです。
「ジャンボ」という名前の由来
サーカス団の人気者となった「ジャンボ」。
ロンドン動物園時代に付けられたその名前の由来は、アフリカ東部の言語スワヒリ語にあると考えられています。
スワヒリ語で「こんにちは」を意味する言葉や「酋長」を意味する言葉から来ているとも、その2つをかけ合わせたともいわれています。
まとめ
「ジャンボ」は、巨大なことを表す言葉です。
物自体の大きさだけでなく、イベント規模の大きさに対して用いられることもあります。
その由来は、サーカスで人気を博したゾウの名前から来ているとされています。