「同義」とはどういう意味の言葉?「同義語」と「類義語」の違いは?

意味が同じであることを「同義」と表現します。
これら「同義」は意義が同じであることを言う言葉です。
日常生活では「同義語」のような形で使用されるのが特徴です。

今回はそれら「同義」がどのような言葉なのかを解説します。
併せてここでは「同義語」と「類義語」の違いなどについても説明します。

「同義」とは

まずは「同義」の意味について見ていきましょう。

「同義」の意味

「同義」とは意味が同じであることです。
これらは特定の言葉が同じ意義を持つことを言います。

ちなみに「同」は同じであることを意味する語です。
また「義」は道理や条理、教えを意味する語とされます。
そこには意味や意義という意味も含まれているのだとか。

それら意味や意義が同じであることを「同義」と表現するのです。

「同義」となる言葉の例

ここからは「同義」となる言葉の例をいくつか見ていきましょう。

1.本人確認書=身分証明書
2.人生=一生、生涯

このように「同義」は完全に意味が一致する言葉を言います。
要は「イコール(=)」で表現できるものが「同義」となります。
その中でも他の言葉で言い換えられるものが「同義」となるわけです。

そのため「ニアリーイコール(≒)」は「同義」とは言えません。
そこは語形が違っていても同じ意義でないと「同義」とは言えないので注意しましょう。

「同義語」と「類義語」との違い

ここからは「同義語」と「類義語」の違いをまとめます。
両者はよく似た言葉ですが、微妙に意味が違います。

「類義語」とは

「同義語」は同じ意味を持つ語句のことです。
「類義語」は似たような意味を持つ語句のことを言います。

一見すると両者は似ているように思えるかもしれません。
実際にほとんど同じ意味で使用している人も少なくありません。

ただ、意味が同じなのか似ているのかで微妙に意義も変わります。
そこは完全に意味が一致するのかどうかで変わることを覚えておきましょう。

「類義語」となる言葉の例

ここからは「類義語」となる言葉の例をいくつかまとめます。

1.家≒住宅、住居
2.本≒著作、著書

要は「ニアリーイコール(≒)」で表現できるものが「類義語」となります。
そこは完全に「イコール(=)」で表現できるものは含まれない場合があるので注意しましょう。

特に両者のニュアンスに気をつけておきたいです。
あくまでも「同義語」は完全に意味が一致する言葉を言います。
逆に「類義語」は意味が似ている言葉を言います。
それらの違いは知っておきたいです。

会話の中で用いるのは要注意?「同語反復(トートロジー)」

最後に「同語反復(トートロジー)」についてまとめます。

「同語反復(トートロジー)」とは

「同語反復(トートロジー)」とは同じ言葉を繰り返すことです。
例えば、「トラウマって何?」と聞かれた際に「トラウマは……トラウマだよ」と返してしまうようなことを言います。

正直、これでは何の説明にもなりません。

そこは「トラウマとは大きな精神的ショックや恐怖体験が原因で生まれる心の傷のことだよ」などと答える必要があります。
逆にただ同じ言葉を反復するだけでは無意味です。

それら無意味な返答を「同語反復(トートロジー)」と言います。

「同語反復(トートロジー)」を用いる際の注意事項

「同語反復(トートロジー)」は文章表現の仕方としては特に問題はないと考えられています。

実際に「自分は自分だ」のように強調する意味で使用されることもあります。

しかし、上記の場合は「自分=自分」と言っているだけです。
これでは会話が堂々巡りとなる可能性も否めません。
実際に内容としては正しくとも中身のない会話になります。

そのため「同語反復(トートロジー)」を会話で使用するのは避けておきたいです。

実際に同じ言葉を反復ばかりしていると辟易されてしまいます。
そこは会話を進めるためにきちんとした受け答えが必要となることも覚えておきたいです。

まとめ

「同義」は意味が完全に一致することを言います。
意義などが同じであることを言った熟語となるわけです。
実際に同じ意味や意義を持つ語句を「同義語」と言います。

ただ、似た言葉の「類義語」とは別物なので注意しましょう。
また「同語反復(トートロジー)」もまた別物となります。

それらの言葉も併せて覚えておくといつか役に立つかもしれません。

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