【ぜったい】『絶対』と『絶体』には意味の違いがある?どのように使い分けるの?『絶体』が使われるのは、1つの表現だけ!!

約束を守って欲しい時や、勝負ごとで必ず勝ちたい時などに使う『ゼッタイ』という言葉。
それが『絶対』を用いるのが正しいのか、それとも『絶体』が正しいか分かりますか?
そして、『絶対』と『絶体』に違いがあるのか、そしてその使い分け方は・・・?

ここでは、日常でもよく耳にする『ゼッタイ』にスポットを当てていきます!

『絶対』そして『絶体』とは?

 

まず『絶対』と『絶体』は、それぞれどのような意味を持っていて、どのように用いるべき単語なのでしょうか?

絶対とは

「絶対」には、名詞・形容動詞的用い方と副詞としてという2つの表現があります。
名詞・形容動詞的用い方としては2つの用いられ方があげられます。
・他に並ぶものがないことや、何物にも比較されないこと。
・何らかの影響を受けたり制限されることがない、つまり無条件

名詞的表現では「絶対の真理」や「絶対王者」といった他に類するものがない表現として使われているのを見かけますよね。
他にもこれ以上低い温度がないことをあらわす「絶対零度」もあります。

副詞的な用い方では、どうしてもや必ずという意味合いが込められます。
その際は「絶対に」という後ろに「に」が付けられることが多いです。

「絶対に合格する」や「絶対に勝つ」といった必ずと同義語として使用されています。
逆に「絶対に負けない」「絶対に許さない」といった否定形と組み合わせ『決して~ない』としても私たちは用いますね。

絶体とは

なんと『絶体』は、多くの国語辞典には載っていない言葉です。

しかし『絶体』という表現を見たことがあると思います。
なぜ見たことあるのに辞書に載っていないかと言いますと、『絶体』は「絶体絶命」でしか使われないからです。

『絶体』が単独で使われることはない?

『絶体』は「絶体絶命」専用

『絶体』は「絶体絶命」でしか使われていないため、「絶体絶命」以外で『ゼッタイ』を使う時は『絶対』の漢字しかありえません。

「絶体絶命」とは

他では使われることのない『絶体』を使用する「絶体絶命」とはどのような言葉なのでしょうか。

「絶体絶命」の意味

絶体絶命とは、危険や困難な状況から抜け出せない状況にあることを意味しています。
追いつめられており、進退きわまる状況を指すこともあります。

「絶体絶命」の由来

「絶体」も「絶命」も中国から伝わり、陰陽道を通じて広まった運勢や吉凶を占う「九星占い」での不吉な星のことです。
不吉な星を2つ組み合せることで、立ちいかなくなる最悪な状況のことを指すようになりました。

『絶対』と『絶体』に使い分けは存在しない!

『絶対』と『絶体』をどう使い分けるか、という問題は生じることはありません。
なぜなら使い分ける必要がないからです。

基本的には『絶対』しか使われない

『絶体』は「絶体絶命」としてしか使われません。と前述した通り、他で使うことはありません。
ですので、『絶対』と『絶体』は使い分けることはありません。

絶体絶命以外なら、絶対に『絶対』を使うということになります。

もし、単独で『絶体』を使うとしたら、字面のインパクト重視で何か書籍やゲームのタイトルとしたり、企業・団体名などとして使う場合はあり得るかもしれません。

まとめ

絶体は、『絶体絶命』にのみ使用されます。

ですから『絶対』と『絶体』は、使い分けるまでもなく、『絶対』を使うと覚えておけばいいようですね。
つまり、冒頭の「約束を確かに守って欲しい時や勝負ごとで必ず勝ちたい時」は両方とも『絶対』を使うということになりますよ!!

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