「風雲児」とはどんな意味?どのような人を指す言葉なの?

社会変動に合わせて活躍する英雄的存在を「風雲児」と言います。
簡単に言うとその時代におけるヒーロー、それが「風雲児」です。
しかし、これら「風雲児」は具体的にどのような人を表すのでしょうか?

今回はそれら「風雲児」という言葉について解説します。
特にここではその意味と併せて「風雲」の意味も説明します。
最後には類義語もまとめているので、最後までお読みいただけると幸いです。

「風雲児」とは

まずは「風雲児」がどのような存在なのかを見てみましょう。
ここでは「風雲児」が持つ意味についてまとめます。

「風雲児」の意味

「風雲児」とは社会の変動などに乗じて活躍するヒーロー的存在のことを言います。

これら「風雲児」は世の中の事変など、好機をうまく捉えて才能を発揮する英雄的人物のことを意味します。
昨今では新しいやり方に適応して活動する人全般を意味することもあるようです。

特に「IT分野の風雲児」「映画業界の風雲児」など特定のジャンルにおいて目覚ましい活躍を見せる人を指すことが多いです。
そこは変化が訪れている時流を逃さない人を言う言葉としても覚えておきましょう。

例えば、YouTubeが一大ブームとなる前にその可能性に気づいて動画投稿や生配信で頭角を現した人たちがいます。
彼らは「YouTube界の風雲児」と言えるでしょう。
逆にその「風雲児」を真似して現れ出した後発のYouTuberは「風雲児」とは言えません。

このように「風雲児」は世の中の変革を察知して動ける人を意味します。

ただ、現代では突如として注目を浴びた人を意味することも……。
そこは単に「人々の注目を集めている人」という意味で使用されることもあるので注意しておきたいです。

風雲児の「風雲」とは

「風雲」は怒涛の勢いで好機が訪れることを意味します。
特に「風雲児」における「風雲」は竜が風や雲を利用して天に昇るような勢いを意味しているのだとか。

転じて、豪傑が頭角を現そうとするチャンスのことを意味するようになったと考えられています。
さらにそこから世の中が激しく動きそうな気運も言うようになったと言われています。

「風雲児」はそれら世の中の乱れの中で才覚を見出し活躍することから、そう呼ばれるようになったわけです。

「風雲児」の類義語

最後に「風雲児」の類義語についても見ておきましょう。
「風雲児」の類義語としては「時代の寵児」「革命児」「英雄」「豪傑」などがあります。

時代の寵児

「時代の寵児」とは時代の風潮に会った才能を発揮して成功する人のことを言います。

その活躍により人々にもてはやされる人のことも意味します。
それらの点が「風雲児」と重なるのではないでしょうか。

事実「風雲児」は「時代の寵児」と言い換え可能です。

革命児

「革命児」とは革命を起こす人のことをいます。
革命の指導者という意味で使用されることもあります。

ただ、既存の方法に縛られない方法で成功する人も意味します。
中でも変革をもたらすような新しい仕事や事業を成し遂げる意味で使用することもあります。

それらの点が「風雲児」に通ずるものがあるでしょう。
実際に「風雲児」は「革命児」とも言い換えられます。

英雄

「英雄」とは優れた才知・武勇を持ち、非凡なことを成し遂げた人のことを言います。

常人にはできないようなことを成し遂げた人への称賛の言葉です。
そのため、それらの点が「風雲児」と似ているかもしれません。
事実「風雲児」は英雄的存在を意味する言葉です。

豪傑

「豪傑」とは優れた実力を持っていて肝っ玉も据わっている人のことを言う言葉となります。

小さなことにこだわらず思い切ったことをする人も意味します。
それらの点が「風雲児」と近いのではないでしょうか。

まとめ

「風雲児」は時代の流れの中で活躍する人のことを言います。
これらはしばしばリーダー的存在などともてはやされます。
現代では特定のジャンルごとに「○○の風雲児」と表現されることが多いです。

特に時代の潮流を掴んで活躍する人を意味するので、ぜひ覚えておきたい言葉の1つとなります。

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