国内コンドームシェアNo.1のオカモト株式会社がコンドーム専用ウェアラブルデバイス「ゼロワンベルト」を開発しました。
最新テクノロジーでコンドームを携帯するというコンセプトで、日本のコンドーム着用率の上昇を狙いとしています。
目次
「ゼロワンベルト」とは?
この「ゼロワンベルト」はコンドーム着用率を向上させるべく開発されたウェアラブルコンドームデバイスです。スマートウォッチと連携した音声認識による「オートイジェクト(自動排出機能)」によって素早くコンドームを取り出すことができ、スムーズな装着を可能にします。
使い方は簡単、スマートウォッチに向かって「ゼロワン」と叫ぶとベルトのバックル部分が開閉し、使用者の取りやすい位置までコンドームを射出してくれるのです。
「ゼロワンベルト」開発の背景
この「ゼロワンベルト」を開発したLOVERS研究所は、先進国の中でコンドーム着用率の低い日本を変えようとオカモト株式会社が設立したものです。
LOVERS研究所は日本のコンドーム着用率の低さの原因を調べるため、男女400人にアンケート調査を実施しました。
その結果「コンドームの置き場が定まっていない」が54%、「コンドーム持ち運び方法が定まっていない」が65.2%と半数以上の人のコンポジ(コンドームポジション)が定まっていないとわかったのです。
LOVERS研究所はこの結果をコンポジ不定説と名付け、それを解消する研究を開始しました。
そして、原因を探るためのコンポジマトリックスを作成し、着用率上昇のためのプロセスを導きだしたのです。
そのプロセスが、コンドームを肌身離さず携帯でき、ベストなタイミングで取り出せるウェアラブルコンドームデバイス「ゼロワンベルト」の開発でした。
試行錯誤の末ついに完成
「ゼロワンベルト」の開発では、機能研究やデザインの検証などが繰り返されました。
その中でも電気とバネの力でコンドームを空中へと押し上げるという根本的な機能には特に力が入っています。
使用者が格好良くキャッチできる理想的なコンドームの発射スピードと角度を探るため、割りばしに括りつけた輪ゴムをバネに見立て、射出実験が繰り返されました。
そんな試行錯誤の末に完成した「ゼロワンベルト」には音声認識によるオートイジェクトやコンドームがなくなったことを知らせるPUSH通知機能などのさまざまな機能を搭載されています。
<ゼロワンベルト開発風景>
出典:YouTube
この「ゼロワンベルト」があれば、常にコンドームを身に着けて行動できます。日本の技術力を集めた画期的な発明で性感染症や望まない妊娠をする人が減ることを願っています。