※本記事はFUNDO編集部に寄せられた体験談をもとに作成しています。
実際の個人情報の特定を避けるため、一部フィクションおよび編集を加えております。
「泥酔して帰ってきた夫の手ぶらに、最初は笑っていたんです。でもまさか…あんな場所にスマホがあるなんて——」
そう話してくれたのは、投稿者のRさん(30代・パート主婦)。
その夜も、夫は「会社の飲み会で遅くなる」とLINEを入れてきていました。
最近よくあることだったので、特に気にしていなかったそうです。
ところが——
目次
泥酔して帰宅。「スマホ、どこだっけ?」
深夜1時過ぎ。ガチャリと玄関が開き、酒臭い息を吐きながらフラフラと入ってきた夫。
ネクタイもゆるゆる、持っているのは上着だけ。
「スマホは?」と聞くと、
「ん〜? あれ?どっかで落としたかも〜」
酔って笑う夫に呆れつつも、翌朝になれば出てくるだろうと思っていたRさん。
しかし、ベッドに入ってふとあることを思い出します。
「そういえば、娘のスマホと家族で位置情報共有アプリつないでたんだった…!」
中学生の娘の提案で最近始めたばかりのこのアプリ。
夫は酔っていたせいか、その設定をすっかり忘れていたようでした。
スマホの位置情報は「見知らぬ住宅街の一軒家」
すぐにアプリを開いたRさん。
「え…なにこれ?」
表示されたスマホの現在地は、駅から少し離れた住宅地の一角。
周囲に知り合いはおらず、夫の同僚の家でもない。
なんとなく気になってストリートビューで住所を確認すると——
「……あれ?この苗字、見覚えある…」
そこに表示された表札は、以前夫のSNSで見かけたある女性の名前と一致していたのです。
「魔が差した」? それ、何回目ですか?
翌日、Rさんは冷静に行動を開始。
娘のスマホで再び位置を確認すると、まだ例の家にあるまま。
夫には何も言わず、午後からそっと外出し、現地へ向かいました。
家の近くまで来ると、確かにそこには若い女性が住んでいそうな雰囲気の一軒家。
出てきたのは、20代と思しき女性…そしてその直後、玄関から出てきたのは、まぎれもなく——夫。
「うそでしょ」
一瞬、言葉を失ったRさんでしたが、スマホを取り返すために彼女の家のインターホンを押しました。
ドア越しに対応した女性に、
「主人のスマホ、そちらにあると思うのですが」とだけ伝えると、女性は黙ってスマホを差し出してきたそうです。
スカッと離婚宣言。もう追跡の必要なんてない
帰宅後、何もなかったかのように振る舞う夫に、Rさんは無言でスマホを差し出しました。
その瞬間、夫の顔がサッと青ざめたといいます。
「…どこで見つけたの?」
「あなたの秘密基地よ」
言い訳を並べる夫に対し、Rさんは静かにひと言。
「うちはもう、位置情報いらないから。全部バレてたし」
その後は弁護士を交えて、離婚と慰謝料請求へ。
夫は終始「こんなはずじゃ…」と繰り返し、後悔の言葉を口にしていたそうです。
まとめ:スマホが黙って本音を語ることもある
★ 共有アプリの抜け穴が証拠になることも
★ 「魔が差した」では済まされない積み重ねたウソ
★ 一番信頼していたのは、言葉より行動だった
スマホを落としただけ…そのはずだったのに、位置情報が暴いた夫の裏切りが発覚。
見たくなかった現実を、しっかりと見据えたRさんの選択は、静かで確実な逆襲だったのです。
もう追跡の必要はなく、これからは、自分の足でまっすぐ歩いていけるから。