
ドイツ・ブンデスリーガのドルトムント対マインツの試合中、来場していた観客が亡くなり、両チームのサポーターが沈黙を捧げる出来事がありました。また、試合終了間際には、両チームのサポーターが一斉にタオルマフラーを掲げ「You’ll never walk alone」の大合唱を贈りました。
ゴール裏で観戦していた80歳のドルトムントサポーターが、試合中に心臓発作で亡くなった。訃報を聞いたドルトムントサポーターたちは、試合終了後に「You'll Never Walk Alone」を大合唱した。pic.twitter.com/KOseTlK96l
— サッカー好きのための拾い読み速報 (@soccer_soku) 2016年3月13日
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ドルトムントサポーターが選手の前でユルネバを歌ってましたが、これに合わせて敗れたマインツサポーターもタオマフ掲げて追悼の意を表してました。立派な施設です pic.twitter.com/OvALeMqKJf
— ミムラユウスケ (@yusukeMimura) 2016年3月13日
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この試合で久々のゴールを決めた香川真司選手。しかし、ゴール後も喜びを露わにすることはありませんでした。香川選手もファンの異変には気付いていたといいます。
目次
スタジアム全体が沈黙
熱狂的な応援で知られるドルトムントのゴール裏スタンドが、後半からはフラッグも畳み、応援の声も出さずに沈黙しました。試合中に80歳のドルトムントサポーターが心臓発作を起こして亡くなったといいます。
この知らせを受けた両チームのサポーターはチャント(応援歌)を辞め、終始沈黙したまま試合を見届けました。
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香川選手はブログを更新
この試合の後、気持ちを整理してから香川選手はブログを更新。心境を述べました。以下全文です。
おはようございます。
昨日の試合を終えてブログ更新を考えましたが、気持ちを整理してから書きたいなと思いました。
皆さんも報道でご存知だと思いますが、昨日の試合の中で非常に悲しい出来事がありました。
チームにとっても、選手にとっても、サポーターの皆さんにとっても。
何か雰囲気がおかしいなと感じましたが、僕はグラウンドを走り、必死にサッカーをプレーする事しかできませんでした。
僕はサポーターの皆さんの為、そしてサッカーを愛する人々の為にも、自分の出来る事を精一杯やっていこうと思います。
香川選手が観客の訃報を知ったのは、試合後だったそうです。それでも、「ハーフタイムを終えて、後半からファンの様子が明らかに違ったので、何かあったのかなと思っていました」と、異変を察していたといいます。
「You’ll never walk alone」を贈るサポーター
試合終了直前、両チームのサポーターは一斉にタオルマフラーを掲げ、「You’ll never walk alone」(君はひとりではない)を、亡くなられたサポーターのために贈りました。「サッカーは二の次だ」というサポーターの方々の気持ちが伝わってきます。
ドルトムントはクラブの公式Twitterで「フットボールよりも大事なことがある。#RIP(ご冥福をお祈りします)」とコメント。また、共に悲しみを表したマインツには、「敬意のある対応をしてくれたクラブとサポーターに感謝します」とメッセージしています。
サポーター同士の熱い絆、サッカーが文化としていかに根づいているかを改めて思い知らされますね。亡くなられたサポーターの方には御冥福をお祈りいたします。
<You’ll never walk alone(過去映像)>
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出典:www.theworldmagazine.jp / lineblog.me