「死ぬまで筆を握りたい」
長年、盛岡の映画館「盛岡ピカデリー」で、手書き看板を描き続ける職人(82歳)についてご紹介します。
盛岡名物、ピカデリーの手書き看板、仮面ライダー1号ってのが昭和な感じ #盛岡 #盛岡ピカデリー
#手書き看板 #映画館 #仮面ライダー pic.twitter.com/Ef3yyKvvS7— pachi (@popachisg) 2016年4月1日
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盛岡ピカデリーといえばこの手書き看板! pic.twitter.com/rzPv1iEdYP
— だて/プリパラ緑熊@しおり (@dfm_radio) 2015年12月9日
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盛岡ピカデリーといえばこの3D星矢の時の看板もよい pic.twitter.com/l9CR8kuxpO
— OH!御御付け太郎 (@omiotuketarou) 2016年3月22日
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これらの看板は、82歳の看板師・小笠原正治さんにより描かれたもの。盛岡市中央通の映画館「盛岡ピカデリー」にて上映される映画の看板を描き続けているといいます。
日活専属の看板師から始めて60年。味わい深い看板に仕立てて、盛岡の映画文化を支えています。
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看板で引き寄せられ、映画館に入る客をみて興奮した
小笠原さんが初めて手がけた看板は、1955年に盛岡日活劇場の開業記念で上映された「力道山物語」だそうです。当時、看板のビジュアルで引き寄せられ、映画館に入っていく客をみて興奮したといいます。
以降も、石原裕次郎の「太陽の季節」、安井昌二の「ビルマの堅琴」、小林旭の「ギターを持った渡り鳥」シリーズなどを手がけたそうです。まさに、盛岡の映画館と共に歩んでいる人生。縦約1m、幅約2mのベニヤ板に紙を貼り、鉛筆で下書きした後にアクリルの特殊な絵の具で描くスタイルは、60年間一貫して変わっていないとのこと。
昨年、盛岡に映画館が開業して100年。
盛岡で映画館が開業し、昨年でちょうど100年になったそうです。それを記念して、「もりおか映画祭2015」も開催されました。最も華やいだ時代は約30館あったという劇場ですが、今ではわずか5館だけ残っているとのこと。
その中でも手書きの看板を描き続けるのは「盛岡ピカデリー」のみ。看板師は小笠原さん1人だそうです。小笠原さんの描く味わい深い看板は、それぞれの映画がもつ魅力を、また違う角度から見せてくれているような気がします。