
出典:flickr.com
この写真を初めてみたとき、私は美しさに心を奪われたと同時に、ここは日本ではないと勝手に決めつけていました。少し怖いくらいに白く美しい巨岩群、碧く透き通る海、こんな場所が日本に存在しているとは思えなかったんです。
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津軽海峡の厳しい気候が作り出した奇勝『仏ヶ浦』
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ここは、青森県下北半島の佐井村南部に所在する、『仏ヶ浦』。1941年に、国の名勝および天然記念物に指定され、1989年には、日本の秘境100選に選ばれました。
白緑色の凝灰岩を主とする岩が、冬の厳しい津軽海峡の荒波に削られ、長い年月をかけてこのような造形になったとのこと。
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この岩肌に、少し怖いくらいの魅力と色気の様なものを感じるのは、厳しい冬をいくつも越えてきたからでしょうか。
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各岩には、「如来の首」「五百羅漢」「極楽浜」など、浄土のイメージを重ねた名前がつけられています。因みに上の写真は、「如来の首」。やっぱり昔の人もこの奇勝に、神々しいものを感じていたんですね。
アクセスはあまりよくないけれど…
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『仏ヶ浦』は、はっきり言って、あまり交通のアクセスが良くありません。下北半島付け根のむつ市から、車だと1時間20分。バスだと佐井まで2時間10分に加えて、そこから船で30分。船も1日3便のみです。でも、だからこそこの景色がこのまま残っているのではないでしょうか。
だってほら、この景色を実際目に映したら、絶対に来てよかったと感じると思いませんか?
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とはいえ、美味しものが近くにあるのなら、それはもうちゃっかりと食べます(笑)。近くにあるぬいどう食堂 さんでは、この新鮮なウニがたっぷり乗ったウニ丼が1,500円。安い!
さていかがだったでしょうか?青森の奇勝『仏ヶ浦』…大げさかもしれませんが、どんなに行くことが大変でも、私はこの景色を見ずには死ねないな、と思いましたよ。(ウニもね!)