
チェルノブイリの今を撮影した動画が公開され、話題となっているのでご紹介します。
1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故が起こってから今年で30年になります。人類史上最悪と言われた原発事故の立入禁止区域は、人間が住めなくなったかわりに、今ではさまざまな種類の動物たちがすむ楽園となっているようです。
こちらは先月公開された動画です。
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出典:YouTube
泳ぎ回る小魚。ナマズの姿も見られます。人間に捕獲されることもなく、多くの魚が泳いでいます。
動物たちにとっては、放射線よりも人間の存在が害
高い放射線量にも関わらず、人間による狩猟や生息地の破壊に脅かされることがないため、動物たちは数を増やしていると考えられています。チェルノブイリの生態系調査関係者によると、「多くの動物たちにとって、放射能の影響があったとしても、それは種の存続を妨げるほど個体数を抑制するものではないと思われます。それよりも、人間がこの地からいなくなったことが、放射能による潜在的影響を相殺してあまりある効果をもたらしているのでしょう」と指摘しているそうです。
「人間の居住という抑圧」から解放された野生生物たち。
ウクライナの立ち入り禁止区域内では、シカ、イノシシ、オオカミなどの動物が多数生息しているとの調査結果も昨年10月に発表されています。エルクやノロジカ、イノシシの個体数は、事故後1~10年目と比べて大幅に増加しているようです。
人間がいないこと。それが動物たちにとって、最も快適な環境であることは間違いありませんね。
出典:://www.afpbb.com / uopnews.port.ac.uk