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「天国から甲子園のスコアをつけてほしい」
急逝した女子マネジャーの思いを胸に、夏の甲子園出場に向けて挑む高校球児たちの話が報じられ、話題となっているのでご紹介します。
女子マネ急逝、「甲子園へ」思い胸に 福岡・古賀竟成館:朝日新聞デジタル https://t.co/alJ42sJVXa
— ryu@kurumi (@0522_kurumi_usa) 2016年7月4日
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急逝したのは、福岡県立古賀竟成館(こがきょうせいかん)高等学校の野球部マネジャーの舟木あみさん。甲子園のベンチでスコアをつけることを夢見ていたといいます。しかし、夏の甲子園出場をかけた福岡大会を迎えることなく、今年5月30日に小児がんとの闘病の末に亡くなられました。
目次
2015年夏の大会で異変が現れた
舟木さんの体調に異変が現れたのは、昨年の夏の大会頃だったといいます。スタンドでの応援中に背中の痛みを訴え、元気な声が聞こえなくなり、皆が心配していたとのこと。それでも、仲間達はすぐに舟木さんは戻ってくると思っていたそうです。
2015年12月、仲間達へ涙の告白
昨年12月、舟木さんは、30人近い同級生の部員たちを大講義室に集めてこう告げたそうです。
腫瘍が見つかったの。悪性なので、入院することになるかもしれない。
そう言葉にした舟木さんの目からは涙がこぼれていました。
その場には重苦しい空気が漂っていたといいますが、その時にキャプテンの緒方海人君(3年)が声を上げたそうです。
頑張って、あみを甲子園に連れて行こう。
夏までには治る。誰もがそう信じていた。
今年1月、修学旅行先の東京に、闘病中の舟木さんが家族に付き添われて現れたそうです。野球部の仲間とスカイツリーに上り、浅草寺で写真を撮ったりしてはしゃいだといいます。「夏までには治る」。仲間たちは舟木さんにお守りを渡し、病気からの回復を願っていたそうです。
しかし、病状は好転しないまま、月日が過ぎていきます。
5月最後の土曜日、みんなでお見舞いへ
5月最後の土曜日に、野球部の松永武監督が部員たちに「みんなで見舞いに行ってこい」と告げたといいます。病室には会話もできず、視線を合わせることもできない状態の舟木さんがいました。それでも、舟木さんを励まそうとする仲間たちの冗談に、舟木さんは手をたたいて応えようとしていたそうです。
3年生でエースの谷口龍貴君は、舟木さんと中学校時代からの友人。投球を終えた後、すぐに氷水で肩を冷やしてくれる舟木さんの気配りに感謝していたといいます。
甲子園に連れて行くから、一緒に頑張ろう。
谷口くんのエールに、舟木さんは頷いていたといいます。また、キャプテンの緒方君は、「夏の大会でスコアを書いてほしい。勝ち進んで時間をつくるから絶対治して」と伝えたそうです。
亡くなる直前までスコアをつけていた
舟木さんは、亡くなる直前まで病室で、プロ野球中継を見ながらスコアをつけていたそうです。「甲子園に行って、スコアをつけられなかったら困るでしょ」と話していたといいます。
(この件に対して寄せられていた声)
・こういう時のチームって、何故か実力以上の力で勝ち進んで行けそうな気がする。その女の子の為にも、頑張ってほしい。
・凄く辛くて悲しい事だけど、気持ちをひとつにして試合に挑んでほしい!甲子園にむけて県大会頑張って下さい!
・彼女から学んだことも多かっただろうから、それを胸に頑張ってほしいです。
・最近は若い子の自殺が多いけど、生きたくても生きられない人がいる。もっと自分の命を大事にして欲しい。
・ご冥福をお祈りいたします。でも誰かのために頑張るのではなく、選手は自分自身のために頑張ってほしい。誰かのためにだったら甲子園に行くことがゴールになっちゃうよ。彼女の為にも先を見た頑張りを!それが供養になると思います。
・マネジャーさんのご家族の気持ちを思うととても辛いですね。野球部の皆さん応援します!頑張ってください!
・姿は見えないかも知れないけど、きっとレギュラーは10人居るんだね。
甲子園に行くことで恩返しを
夏の甲子園(第98回全国高等学校野球選手権大会)出場に向けて、全国では暑い戦いが始まります。福岡大会は7月9日から開催される予定で、古賀竟成館は7月10日、県営筑豊緑地野球場にて光陵と対戦します。
最後まで生きること、甲子園に行くことをあきらめなかった舟木さんに、部員たちは甲子園に行くことで恩返しをすることを誓いました。
どんなに苦しい戦いになっても絶対にあきらめない。舟木には、天国から甲子園のスコアをつけてほしい。
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