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先週の土日に、毎年恒例の日テレの「24時間テレビ」が放送されました。”愛は地球を救う”をメインテーマに、様々な感動を放送する同番組に、NHKの番組「バリバラ」が生放送で真っ向勝負を仕掛けました!両番組ともに障害者がメインに描かれる番組構成ですが、内容は真逆といってもいいほど違っています。「バリバラ」は”感動するな笑ってくれ!”をメインテーマとしており、感動を売りにしている24時間テレビとは一線を画しています。
この2番組の対決は以前にFunDoでも記事にしています。そちらもご覧ください!
過去記事:『「障害者を描くのに感動は必須か?」NHK“バリバラ”が“24時間テレビ”と同日放送でガチンコ対決』
障害者を感動の道具にするのは感動ポルノだ!
先日、生放送で放送された「バリバラ」では番組冒頭で2014年12月に亡くなったコメディアン兼ジャーナリストのStella Young(ステラ・ヤング)さんの言葉を紹介していました。
「みなさんも、両手のない少女がペンを口にくわえて絵を描いている写真や、義足で走る子供の写真を見たことがあるのではないでしょうか。こういう画像はたくさんあり、私はそれらを「感動ポルノ」と呼んでいます。」
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障害者を感動の道具に使っている。これは、明らかに裏番組24時間テレビを意識させますね。
「バリバラ」の反響は大きく、ツイッターなどでもこの事に関する投稿が増えています。
▼「バリバラ」では、「感動ドキュメンタリー『難病なんかに負けない!~これが私の生きる道~』」と題した「感動ポルノ」のパロディを制作し放送しました。
Eテレ「バリバラ」。障害者の「お涙ちょうだい」ドキュメントを「感動ポルノ」と糾弾する海外の映像をもとに、「感動」「悲劇」を「演出」するような裏番組の手法を揶揄。NHKがやっていいのか、と思うが、NHKだからできるという気もする pic.twitter.com/WY9ocQ4cTV
— ANNEX (@annexxenna) 2016年8月28日
ドキュメンタリーとは名ばかりで、感動を与えるために都合のいい部分だけを使い、日常部分はカットし無理やり感動しやすいように制作されていることをパロディとして紹介。これが「感動ポルノ」です!
他にも「バリバラ」に対し、多くのツイートがありました。
日テレに全力で喧嘩を売っていくスタイル #Eテレ pic.twitter.com/3LdKqJt6h0
— めとれい (@metro_reisen) 2016年8月28日
裏で……。#Eテレ pic.twitter.com/S5yJpuFjM3
— hayashino you (@pug_gon) 2016年8月28日
日テレの「24時間テレビ」に違和感を感じている視聴者の疑問に応えるEテレの「バリバラ」www障害者を健常者の感動の道具にしてるのは「感動ポルノ」www全くその通りですwww #etv #ntv #24時間テレビ pic.twitter.com/lnrwEdAVk2
— 500円 (@_500yen) 2016年8月28日
「バリバラ」のツイートがバズってえらいことになってる。ただ、放送でも言っていたが24時間テレビのやり方は、あれはあれでアリであって、「悪い」とは思ってない。お涙ちょうだいでアピールする手法は王道だから。ただ、いろんなアプローチはあってもいいと思います
— ANNEX (@annexxenna) 2016年8月28日
ツイートにもありましたが、決して24時間テレビが完全に悪であるというわけではないと思います。現に24時間テレビのチャリティのお陰で助かっている事もあるはずですから。
「バリバラ」内でも司会の”山本シュウ”さんがこのように仰っていました。
「誤解してほしくないのは、感動は悪くないんですよ。感動の種類をちゃんとわかってないと怖い」「一番怖いのは無意識」
感動自体は悪くなく、障害者の人たちで感動することも良いでしょう。しかし、感動を誘う道具として障害者の方を使うという行為が「感動ポルノ」だという事ですね。健常者も障害者も同じで、お互い感動しあう事は良いことですが、障害者を意図的に大変なように見せたり、感動を煽るような演出は「感動ポルノ」になってしまうので、その点をしっかり意識して生活していくべきかもしれませんね。
因みに・・・
24時間テレビに真っ向勝負を仕掛けた「バリバラ」でしたが、番組の最後に、司会の山本さんが出演者に「裏の番組からオファーを受けたら、出るという人?」という質問を投げかけたところ、出演者全員が「はーい」と手を挙げていました。
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