
寿司ネタでも不動の人気を誇る「中トロ」「大トロ」。ところで、その明確な違いとは何でしょうか? 厳密に定義されているのものなのでしょうか?
目次
一般的には…マグロの部位の違い
一般的にもよく知られているように、マグロの部位によって「大トロ」「中トロ」「赤身」と呼ばれます。「大トロ」は腹身の最も脂が多い部分です。特にカマ下のカマトロはとても美味しい部位ですね。また、「中トロ」は腹身と背身にあり、適度に脂がのっている部分です。一方で「赤身」は背側にあり、脂が少なく身が硬めであることが特徴です。
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「大トロ」か「中トロ」かの厳密な定義はなかった!
一般的には部位の違いで「大トロ」、「中トロ」と言われていますが、「トロ」と言われる部位の定義はないようです。前述の通り、「大トロ」は腹身の部分を指すことが多く、「中トロ」は脂と赤身の調和がとれている部分を指すことが多いそうですが、それらを分けて呼ぶための明確な基準はなく、売る側(メーカー、仲卸ほか)や板前さんの判断によるそうです。つまり、人や店によって判断が違うため、「中トロ」と称して脂っけがなかったり、逆の場合として「中トロ」を頼んで食べたけど「大トロ」のように感じたというケースもあるでしょう(これは、食べる側の感覚の違いも絡んできますね)。言い換えれば、部位にはあまりこだわらず、脂ののり具合で判断しているということになるでしょうか。
「中トロ」は特にアバウト!?
「中トロ」に関しては判断基準の幅が広いようです。腹身の部分で脂が弱いところは「中トロ」と呼ばれるほか、バチマグロやビンチョウマグロでも脂がのっているところは「中トロ」と言って売り出すこともあるそうです。それに伴って価格帯の幅も広くなり、場合によっては「大トロ」よりも高くなるなんてことも無きにしもあらずとか…。
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おまけ:「トロ」は「アブ」と呼ばれていた
江戸時代以前、「トロ」は脂が多いことを理由に「アブ」と呼ばれていたそうです。その後、「口の中でトロッとする」ことを理由に「トロ」になったと言われたりもしますが、それに関する説はいろいろあるようです(寿司屋のお客さんが命名したとか…)。ちなみに江戸時代以前、赤身に比べて品質が劣化しやすい「トロ」の部分は上等な部位とは考えられておらず、切り捨てられたり、葱鮪鍋にするなど加熱して食べられていたそうです。
「大トロ」か「中トロ」の違い…。明確な定義などなくとも、脂がのっていて美味しければそれで良しですね!?(大トロと設定されれば高くなるなど、価格の問題はありますが…)
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