
海外旅行先としてタイが人気を集めたことで、一躍知られるようになった料理「トムヤムクン」。
日本でもトムヤムクンを食べられる店がすっかり増えました。
ところで、トムヤムクンとはどのような意味が込められているのでしょうか。
ここでは。タイ料理の「トムヤムクン」について見ていきましょう。
目次
トムヤムクン
トムヤムクンとはタイの伝統的な料理の1つです。
発音の関係で"トムヤンクン"と呼ばれることがあります。
現地タイでは、「タイ人であれば食べたことがない人などいない」と言われるほどメジャーな料理となっています。
世界三大スープのひとつ
世界には「三大スープ」と呼ばれるものがあり、トムヤムクンはその一つに数えられるスープです。
中国の「フカヒレスープ」、フランスの「ブイヤベース」、ロシアの「ボルシチ」と合わせた4つです。
「世界三大」といわますが、この4つから更に3つに絞って・・・ということはあまりされることは無く、いずれも長い歴史がある料理であることからこの4つが並び立っている状態にあります。
トムヤンクンは、タイなら多くの飲食店では取り扱われており、屋台でも味わうことができるほどの定番料理となっています。
トムヤムクンの意味

トムヤムクンという料理名はよく耳にしますが、そもそもどのような意味なのでしょうか?
タイ語のトムヤムクンを日本語に変換してみました。
「トム (ต้ม)」は煮る
「ヤム (ยำ)」は混ぜる
「クン (กุ้ง)」はエビ
エビ入りの具を混ぜて煮たものということになるんですね!
トムヤムスープは具材で色々
トムヤムクンは、「トムヤム」というベースがあり、そこに「クン」と呼ばれるエビなどの具材が入ったスープ料理です。
そのため、具材によって「トムヤムガイ」や「トムヤムプラー」という料理にもなります。
ガイは鶏肉を、プラーは魚肉を意味します。
イカを具材にして作ると「トムヤムプラームック」と呼ばれる料理になります。
ナムサイとナムコン
トムヤムクンは、ココナッツミルクが入っているかどうかによっても呼称が変わります。
淡麗なものを「ナムサイ」と呼び、濃厚なものを「ナムコン」と呼び分けられています。
大人はキレのあるナムサイを好み、子どもはとろけるようなナムコンを好む傾向にあるとされます。
基本的な作り方
トムヤムクンは現地の家庭ごとに作り方が若干異なり、アレンジを加えているところが多いようです。
とはいえ、ベースとなる作り方はあるていど決まっています。
1.エビを身と殻に分ける
2.エビの殻とレモングラス、コブミカンの葉、青唐辛子、生姜などの香辛料を入れて鶏ガラベースのスープで煮込む
3.ハーブやライムの果汁、ナンプラーやチリインオイルなどの調味料などを加えて味を調える
4.エビの身とキノコやトマトなどを入れる
5.エビに火が通ったらパクチーを入れる
6.仕上げに好みでココナッツミルクを入れる
近年では簡単にトムヤムクンを作ることができるレトルト食品も、食品メーカーから販売されていますから家庭で楽しむハードルも下がっていますよね。
まとめ
トムヤムクンは3つのワードが組み合わさってできている言葉です。簡単に日本語訳するとエビ入りスープとなります。
その他にもタイには様々な"トムヤム"があるので、ぜひ現地を訪れた際には食べてみてくださいね。
また、作り方についてもそこまで難しくないので、現地まで行くのが大変ということなら作ってみても良いかもしれません。ぜひ手作りトムヤムクンに挑戦してみましょう!