
12年もの長い間、狭い檻に閉じ込められ、繁殖のためだけに生かされていた犬が初めて大地を歩いた時の映像をご紹介します。
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パピーミルと呼ばれる「子犬の生産工場」で飼われていた…
この犬の名はリジー。12年もの長い間、パピーミルと呼ばれる「子犬の生産工場」(犬種の特性を理解しないまま、利益優先で乱繁殖を繰り返す繁殖業者)で飼われていました。衛生状態が劣悪な狭い檻の中で犬を交配させ、ペットショップに売るための子犬をひたすら生ませるのです。
営利目的で子犬を繁殖させているため、経費削減でまともな食事は与えられず、ずっと狭い檻の中に閉じ込められ、散歩もろくにさせてもらえない状況であるといいます。また、パピーミルの経営状況が悪化すると、殺処分したり、保健所に処分させるケースもあるそうです。
愛のある家族に引き取られる
リジーは、アメリカの動物愛護団体「National Mill Dog Rescue」によって救出され、愛のある家族に引き取られました。
この写真は、初めて大地を踏みしめた時のリジーです。芝生の感触に驚き、周囲を不思議そうに見つめています。痩せ細った体でビクビクしながら歩く姿…。12年間がいかに過酷なものであったか、リジーの心情を想うと胸に突き刺さるものがあります。
12年間、劣悪な環境にいたリジー。救出された当初のリジーの左目は感染症でただれ、摘出せざるをえなかったそうです。現在は飼い主さんの愛情を受けて毎日の暮らしを送っているといいます。
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出典:YouTube
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