
秋も深まり、11月後半や12月にもなると、毎年のように寒い日が訪れるようになってきます。
この寒い日の中でも特に寒い状況に対して「真冬日」や「冬日」なんて言われることがありますが、これらの気象用語には定義があります。
では、どのような状況に対してそれぞれ「冬日」や「真冬日」というのか、という点についてここからは見ていきましょう。
目次
「真冬日」とは

まずは真冬日がどのような日を指すのかを見ていきましょう。
「真冬日」の定義
真冬日とは、1日の最高気温が0℃未満の日のことです。
気温が終日氷点下となった日ということになります。
東京で真冬日になることはある?
東京は、真冬日となったことはほとんどない地域です。
1876年に観測を始めてから、都合4回ほど真冬日になったとされる日はあります。
しかし、1967年2月12日に最高気温が-0.2℃という記録をして以降、半世紀以上にわたり真冬日となっていません。
「冬日」とは

ここからは、冬日がどのような天候を迎えた日を指すのか見ていきましょう。
「冬日」の定義
冬日とは、1日の最低気温が0℃未満となる日のことです。
水分を多く含んだ地面なら霜柱が立ちはじめ、池や水たまりなどに氷が張ることもあります。
最高気温に関しては特に定められていないので、日中は過ごしやすい気温となることもありえます。
沖縄が「冬日」を迎えたことは無い!
沖縄は冬日を迎えたことがないとされています。
1981~2010年の間に冬日となっった回数の平均値は0回とされていることからも、冬日を迎えたことが無いことが分かります。
ちなみに、観測記録上では沖縄各地の最低気温を見ても3℃前後となっています。
「夏日」「真夏日」「猛暑日」の違い

「冬日」や「真冬日」の逆、「夏日」「真夏日」「猛暑日」の定義についても見ていきましょう。
「夏日」とは
夏日とは、最高気温25度以上の日のことです。
近年では、最高気温が25度以上となる年も珍しくありません。
そのため、夏はほとんどが夏日となることもあります。
「真夏日」とは
真夏日とは、最高気温30度以上の日のことです。
かつては最高気温が30度以上となることは多くありませんでした。
しかし、現代では6月~8月の間に観測されることも多くあります。
「猛暑日」とは
猛暑日とは、最高気温が35度以上となるの日です。
似たような言葉に酷暑日というものもあります。
「酷暑日」とは
酷暑日は、猛暑日と同じく最高気温35度以上の日のことです。
昔は、最高気温が摂氏35度以上となる日があまりありませんでした。
そのため、稀にある摂氏35度以上の日をメディアは独自に「酷暑日」と表現していました。
その後、摂氏35度以上となる日が増えたことで状況が一変します。
観測されることが多くなったことで、気象庁が正式に「猛暑日」を定義設定したのです。
それ以来、酷暑日ではなく、猛暑日という表現を耳にする機会が多くなりました。
まとめ
真冬日は、1日の最高気温が0℃未満の日を指します。
その一方、冬日は1日の最低気温が0℃未満の日を表します。
一日中氷点下の気温の「真冬日」か、日の出前などの最低気温の時間帯だけ氷点下となっている「冬日」かということになります。