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画像左のマークは皆さんよくご存じの車いすのマークで示される「障害者」のための国際シンボルマークです。ですが、右のマークが何か分かりますか?「車いす禁止?」あまり見ならないマークですが、医療関係者なら確実に知っているマークで、しかもとっても重要なマークなんです!
左の「いわゆる車椅子マーク」は「車椅子」や「車椅子利用の身体障害」を指すのではなく、あくまでも「障害者」のための国際シンボルマークという位置付けでございますが、さてここでクイズです。
一方、図の右側は障害者ではなく、JIS規格で「ある意味」が定められた記号です。それは何でしょう。 pic.twitter.com/qAGnAGC5zv— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年3月22日
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他にもこんなマークが同じところで使われる
他にも多くのマークが先ほどの「車いす禁止」の様なマークと同じ場所で使われるのですが、こんなマークがある場所っていったいどこだか分かりますか?
@ishiimark_sign ヒントは当図の10種の記号も「同じシーン」で用いられるための、やはりJIS規格に定められた記号である事です。
その点は、たとえこれらの記号が他の意味に使えそうであっても「本来定められた以外の用途」に流用すべきでないという重要な意味も含んでおります。 pic.twitter.com/9aGarp5uFi— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年3月22日
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一見何の法則性もなさそうなマークですが、よく考えると共通点が見えてきます。
これらのマークがある場所は?
実は病院のMRIが置かれた部屋にあるマークだったんです!
それでは解答です。これはご賢察の通りMRI、強力な磁気共鳴診断装置の設置場所における車椅子やストレッチャー他の持込禁止のための図記号です。
磁気媒体などデータが消える程度のものはまだ良いのです。磁性体のヘアピン、車椅子、ボンベなどは数十km/hで装置へ向かって「飛んで」ゆきます。 pic.twitter.com/KBEOynmzcr— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年3月22日
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「MRI」医療機器としては有名でよく耳にしますよね?でも、「鉄製・磁性体の持ち込み禁止」という事はご存知でしたか?MRIは「核磁気共鳴画像法」の略で、使用時には強い磁気が発生します。その時に、鉄製・磁性体のものが室内にあると、MRIに引き寄せられるように飛んできてしまい大変危険なんだそうです!!
実施にMRI使用中に金属があるとどうなるか実験した動画があるのでご覧ください。
<動画はこちら>
動画ではハサミは完全に宙を浮いて飛んで行ってましたね!撮影自体も、カメラが壊れる可能性があるので近づかないように撮影してくださいと注意を受け撮影されたそうです。
MRI使用中の事故は実際にも起きていて、海外では飛んできた酸素ボンベが頭部を直撃し死亡してしまったという例もあります。また、飛んできた物が当たるという事のほかにも、体内に埋められて金属類が飛び出してしまったり、磁気を帯びた金属が高熱になりやけどしてしまう恐れもあるそうです。
現代の医療には欠かせないMRIも一歩間違えば非常に危険な凶器にもなってしまうんですね。MRIの怖さを初めて知りました。
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