
出典:YouTube
「ハンバーグください!」「ご注文の餃子をどうぞ・・・」
なんて、普通のお店では考えられないことが起こってしまう「注文をまちがえる料理店」。このお店は、その名の通りオーダーや配膳を時々まちがえてしまうレストランです。なぜなら、ホールで働くスタッフは全員認知症の方たちで成り立っています。今年6月に関係者限定でプレオープンし、2日間で約80名の来店がありました。
プレオープンまでに、たくさんの話し合いの中から決めた事があります。
「わざとまちがいを誘導するような仕掛けはしない」
「まちがいが起きても、思わず笑顔で許せちゃう雰囲気作りをしよう」
「お店に入る前から気持ちが柔らかくなる看板を作ろう」
「アレルギーの問題・食中毒の問題に徹底して気をつけよう」
・・・そして、いよいよプレオープン当日
かわいい雰囲気の看板。
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間違えても、みんなでフォロー。
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こんなに和やかに料理を持ってきてもらえるだけで、全てが寛容になってしまいそう。
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4年前に認知症といわれ、楽器の演奏すらできなくなった妻と・・・
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ぼちぼちピアノの練習をはじめました。ここでなら思いっきり発表できる。
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諦めず、二人三脚で練習してきたその姿が涙を誘う。
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そんなまちがいや感動が盛り沢山のプレオープンの2日間。イベント後のアンケートでは60%程度なんらかの「まちがい」があったことがわかりました。それでも、9割を超える方が「また来店したい」という結果に。
出典:readyfor.jp
認知症の方々の一生懸命な取り組みと、寛容なお客さんに見守られ、2日間の取り組みは、国内外たくさんのメディアに注目されました。普通のお店では問題になることが、ここのお店では不思議に問題にならないのです。
「このプレイベントを、次は関係者だけじゃなく、一般のお客様にも入っていただけるものにしよう」「認知症の理解を日本中に届けよう」と考えるようになりました。
そこで、「世界アルツハイマーデー」がある9月、場所は六本木で、9月16日(土)〜9月18日(祝:敬老の日)3日間のOPENにむけて、協賛を除く全ての金額800万円をクラウドファンディングのReadyforで募集することになりました。オープン当日は座席が一杯になってしまう可能性もありますが、クラウドファンディングで協力された方には、座席の抽選券も入手できるようになっています。期限は8月30日23時まで。
ご興味のある方はぜひ、Readyforのサイトをご覧ください。
こんな取り組みが世の中に増えていくと、年をとる不安が少なくなってきますね。寛容な空間がどんどん広まっていくといいなぁと思います。
動画はこちら
出典:YouTube / 出典:readyfor.jp