出典:YouTube
「海のユニコーン」と言われるイッカク。その生態は未だに謎が多くとても神秘的な存在です。今回、そのイッカクの特長でもある長い牙について、新たな機能が発見されたとして話題となっています。
イッカクの象徴的な長い牙は、歯が変形したもの。歯は上顎に2本あるのみですが、雄は左側の歯が長く伸びて牙となります。牙の中は空洞で脆いですが、一度折れると新たに生えてくることはありません。
研究者たちはイッカクの牙の機能の解明について調査を続けてきました。棲息地である北極海を被う氷に穴を開けるために発達しているという説や、エコロケーションという音の発信をしていると言う説など。ふりかざして戦うためではなく、神経が多く集まる感覚器のような役割だと考えられていました。
それが、今回ドローンの空中撮影により、新たな事実が分かったのです。
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上空から観察すると、イッカクが頭部から突き出た牙で狩りをするということがわかりました。牙をふりかざし、魚を叩き気絶させ、捕食をしていたのです。
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長く伸びている牙がとても神秘的です。
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今回の映像により、捕食行動に使うという牙の使用方法が明らかになりました。今回の発見は、未だ生態が多くの謎に包まれているイッカクの今後の調査や、適切な保全活動への筋道を照らす大きな収穫となったと考えられています。
イッカクの捕食活動を空中から撮影した映像がありましたので、ぜひご覧ください。
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