今年も、花粉症の季節がやって来ちゃいましたね…みなさんも難儀しておられますか?
しかしウワサによると、北海道には花粉症の人がいないなんて話もあるらしいです。
それって本当でしょうか?信頼性が高そうな各省庁関連の統計データを基に、少し調べてみたいと思います。
目次
■ 平成28年春におけるスギ・ヒノキ花粉の実測飛散量 (速報値)
出典:env.go.jp
現状を知るため、環境省が公開している「平成28年度 花粉症に関する予測検討業務 報告書」からスギ・ヒノキ花粉の実測飛散量を見てみます。
平成28年春の内容になりますが、北海道のスギ・ヒノキ花粉飛散量は、関東と比べても概ね1/100以下となっており、極端に少ないことが分かります。
■ 過去10年平均花粉飛散図
出典:env.go.jp
同資料の「過去10年平均花粉飛散図」を見てみも、北海道のみが過去10年間を見ても花粉飛散が極端に少ないことが分かります。
■ 都道府県別スギ・ヒノキ人工林面積
また、林野庁が公開している「スギ・ヒノキ林に関するデータ」によると、北海道でのスギとヒノキの植林面積がほとんどありません。
これらから分かるように、「北海道には花粉症の人がいない」というのは正確ではなく、そもそもスギ・ヒノキの花粉症の元になる木がほとんど生えてなくて、花粉が飛んで来ないという話だったみたいですね。
ただし、知り合いの北海道出身者によると近年では北海道特有の「シラカバ花粉症」で悩まされる方も増えているそうです。
なので、「花粉症の人は北海道なら大丈夫!」というのは当てにならず、どの地域でもそれぞれの対策が必要なようですね。
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出典:env.go.jp / rinya.maff.go.jp