不要となったプラスチックを再利用して道路を建設!米・化学メーカーの取組みが画期的


出典:flickr.com

不要となったプラスチックを再利用して道路を建設するという、米・化学メーカーの取組みが画期的だと話題になっているのでご紹介します。

私たちがいる地球は様々な環境問題を抱えていますが、中でも大きな問題のひとつが不要となった大量のプラスチックのゴミ。北太平洋上に位置する、ゴミが集まったゴミ大陸は「グレート・パシフィック・ガービジ・パッチ」などと呼ばれ、ゴミの総量は8万7千トンとも言われています。

そんな状況の中で立ち上がったのが、米・ミシガン州にある世界最大級の化学メーカー Dow Chemical(ダウ・ケミカル)です。2017年、同社は再生プラスチックを使用して道路の建設を開始し、既に22万ポンド(約99.8トン)の埋立処分を節約しているそうです。

世界で2番目に大きな海洋プラスチック汚染の原因ともされるインドネシアは、問題の解決策を求めて同社に連絡を取ったといいます。同社はインドネシア人にプラスチックを道路に変える方法をレクチャーし、その後はタイやインドでも同様の取り組みを行ったそうです。

こちらは、インドで行われた際の様子。プラスチック廃棄物から耐久性のある道路を建設しています。実際には従来のアスファルトとプラスチックを混ぜて造っているようですが、その正確な割合は明らかにされていません。

プラスチックで建設した道路は、通常のアスファルトよりも耐久性に優れているそうで、腐食や天候にも強いとのこと。(逆に、プラスチックを加熱して道路に変えることを恐れている環境保護論者もいるそうですが…)。

問題がないわけではなさそうですが、いずれにせよ、地球環境問題を踏まえた画期的な取組みだと思います。今後の動向に要注目です。

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出典:Twitter(@SustyVibes) / Twitter(@climate_earth) / upworthy.com

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